配信前の評判
数日後
「これで最後か、疲れた・・・もう無理・・・。」
チュートリアルマップの全ての場所や建物を調べ終えたPちゃんは満身創痍であった。
「これだけしらみ潰したのにアイテムも何もないなんて・・・バグがないのはよく出来てると言えるけど・・。配信まであと1週間になったけどもうやることないな。」
インステッドオブウォーからログアウトしてヘッドマウントディスプレイを机に置いて椅子に深くもたれる。
「あー・・・飯でも買いに行くかな。」
ジャージ姿のまま近くのスーパーまで歩いた。運動も兼ねて多少の距離なら歩くように意識しているのだ。
外はもう暗くなっていてもう少しすれば営業終了時刻になる。
スーパーでお菓子やカップ麺等をカゴに放り込んで3日分くらいを買溜めする。
レジ担当はよく見る高校生くらいの女の子でPちゃんの好みのタイプだった。
「(ラッキー。目の保養をしておこう。)」
チラチラと見るPちゃんに気付いていて敢えて無視をしているような女の子。おそらく気持ち悪がられているのだろうがPちゃんは解っていない。
「よし、じゃぁ帰ってブログの更新でもしようかな。」
チュートリアルで得た情報をPちゃんはブログにまとめていた。
数少ないプレイヤーなのでPちゃんの書くブログはかなりの人気があり、同様に他のプレイヤーのブログも人気を博している。
ゲームとしては当選発表前まではいくつもの考察ブログが書かれていたのだが当選発表後からはプレイヤーが書くものだけが注目されていき次第にプレイヤーでない者のブログは減っていった。
また、プレイヤーの数が少ない事からSNS等で当選報告をしたプレイヤーはリスト化されSNSリンクまとめまで作られていた。
当選報告をしたPちゃんは同様に注目され、フォロワーは激増し、当然中には妬みや悪戯等の暴言が多々あり、プレイヤー達のブロックリストも同じく激増したのであった。
また、アカウントを売って欲しいという者もあり、オークションサイトに当選アカウントが出た時は100万円を越えたのだがそれは後で悪戯だったと発覚した。
当選者だけでなく落選した者たちも「インステッドオブウォー」の配信を楽しみに待った。