表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

キャラメイク

「よし!終わった!結果は後みたいだしチュートリアルでもやってみるか。」

適性検査を終えたPちゃんは次のステップに進む。

配信前のゲームをチュートリアルとはいえプレイ出来る、それはどうしようともワクワクしてしまうもので、当然Pちゃんも期待に胸を膨らませていた。

「始まったらどうしたらいいのだろう?世界観はどんなのだろう?グラフィックは綺麗かな?」

ダウンロードが終わりヘッドマウントディスプレイを被る。ホーム画面のゲーム欄に「インステッドオブウォー」のアイコンを見付けた辺りで気持ちの高ぶりはピークに達していた。心臓の鼓動を感じながらボタンを押した。


一瞬の暗転の後に映像が映る。

「え?」

視界に入ったものはただの白だった。だがすぐにそれは動いた。

「ここは・・・部屋?」

辺りを見回して状況を確認する。どうやらここは部屋の中でPちゃんはベッドに寝転んでいたところから起き上がった態勢のようだ。先ほどただの白が映っていたのは天井を見ていたということだ。

「部屋と呼ぶには・・・何もないな。この感じ見覚えがある、確かテレビで自衛隊の部屋を映していた時のと同じだ。」

ベッドが1つに掃除用具入れが1つだけ、テレビで見たそれは1つの部屋にベッドがいくつもあって狭いイメージだったのだが、ここの部屋は個室なのかもしれない。

「スペースも広いし、後々自分の好きなようにコーディネイト出来るってことかな?」

ベッドから降りたPちゃんはまず掃除用具入れを確認したが中には何も入っていなかった。

「空の掃除用具入れ?他に何もないのに何故これだけ?」

改めて辺りを見回すがやはり何もない。

すると軽快な音と共に目の前にポップアップウィンドウが現れた。

「キャラクターメイキングをしてください」と書かれており、「次へ」を押すとメイキング画面になった。

「へぇー、結構細かいな。リアルでもデフォルメでもいけるし、おっ!ユーザーファイルの3Dモデルも使えるのか!これは凄いな!じゃあ、いつものあれにしようかな。」

マイフォルダの中からモデルデータを選ぶ、一瞬ロード画面になったがすぐに完了し、Pちゃんの選んだモデルが表示された。少し目付きの悪いお姉さんキャラ、Pちゃんのお気に入りだった。登録ボタンを押すとウィンドウは消え、Pちゃんはお姉さんのアバターに切り替わった。

「鏡がないからちゃんと変わってるのか解らないな。外に出てみるか。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ