さようなら。世界
これからよろしくお願いします!
今回はかなり短いです。
この世界、腐ってる。
正直言ってゴミ。
母にも捨てられ、父もいない。テレビでよく見る、総理大臣は幸せそうだなぁなんて。
でも、血の繋がってない妹いる。
大好きだ。
バイトしたって、失敗。お金がなくって苦しい時もいつも二人だった。
そんな僕たちに待っていたのは、神様。
なんてことはなく、絶望。
生きる気力なんてなかった。
「みさき、これからどうする?」
「もう…一緒に……。」
死のう。
そう決めた水曜日の雨が降りそうな午後3時。
僕たちは、近くのマンションに立ち寄った。
「死ぬの……怖いよぅ……」
「僕も怖いよ。でも、みさきとはずっと一緒って決めたんだ。出会った時からさ。」
「きっと怖くない。僕たち一緒だ。ずっと。」
「うん……。ずっと一緒がいい……」
そんな言葉を交わしながら、過去の話をした。
出会った時のこと。一緒にご飯を食べたこと。一緒に寝たこと。他にも色々話した。
「お誕生日おめでとう雫にい。」
誕生日だったんだ。忘れてた。今日が私たちの命日で僕の誕生日。
「ありがとう。みさき。愛してる。これからもずっと。死んでも。」
「うん。私も…愛してる」
そんな長い黒髪を真っ白な美しい肌にかすらせて言った。
みさきの華奢な身体を抱えてマンションの角に立つ。
いよいよ死ぬんだ。みさきと一緒に。
「愛してる。みさき。」
「私も愛してる。雫。」
そんな雲が晴れて、神々しい光が差し込む午後四時半。僕たちは、命を断ちました。
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