閑話 聖なる夜
メリークリスマス!
という事で、今回はクリスマスですのでクリスマスの話を書いてみました。
本編に関係することはなく、時折おかしく感じるかもしれませんがご承知ください。
「ソラ!見て見て!雪だよ!」
そう言ってマリーは俺の裾を引っ張り、強引に外へと連れ出した。
外にはひんやりとした空気が立ち込めており、辺り一面雪が積もっていた。
庭で寝転がっているウォルも雪が体毛につき、銀色であったウォルが真っ白になっている。
ウォルは雪を興味深そうに見つめ、時より口に運んでいた。
「よく降ったな。」
外へと足を踏み入れると、自分の足が埋もれるくらいの厚さが積もっていた。
大体30センチくらいだろうか?
「ねぇ、ソラ、今日は何の日か知ってる?」
「……わからない。何の日だ?」
「今日はね、クリスマスの日だよ!」
クリスマス。
どうやら、この世界にもあるらしい。
元の世界のクリスマスは、イエスの降誕が元々だったらしいが、この世界にもそういう神話があるのだろうか?
俺の住んでいた日本では、クリスマスの夜には赤い服を着て、白い髭を生やし、トナカイにソリを引かせて空をかけるという奇妙な老人が煙突から入ってきて、枕元にプレゼントを置いて去っていくという話だった。
俺の枕元にプレゼントが置かれていたことなど無論ない。
唯一のクリスマスの思い出といえば、アリアがとても楽しそうにしていたことだろうか?
アリアは俺が持って帰った鶏を調理して、テーブルで囲んで一緒に食べた。
アリアはその日ずっとニコニコしながら、俺に話しかけてきていた。
その夜、アリアが赤い服を着て、ベッドに上がり込んでいた。
俺がどうしたのかと聞くと、起きてたのかと驚いて赤面していた。
思い出すとなかなか可愛らしかったかもしれない。
「クリスマスって何かあるのか?」
マリーに聞いてみる。
「えーっと、良い子にしていたらサンタさんって言うモンスターが家の前にプレゼントを置いていってくれるんだ。」
サンタはいるらしい。
サンタの由来は聖人らしいがこの世界ではモンスターにされている。
なんとも可哀想な老人だ。
一年に一度しか働かないので仕方ないのかもしれないが。
「んん、はぅぁぁぁ。」
遅めに起きたリアが扉を開けながら欠伸をする。
「すごい雪。」
リアの反応はマリーとは違い、冷めたものだった。
俺たちの住んでいる地域は温暖で雪はそれほど降らない。
そういう意味ではマリーの反応の方が子供らしく、正しいのだろう。
一応リアは年齢的には俺たちより大人なのだから、そういうところはマリーの方がまだ子供なのかもしれない。
マリーがはしゃぐ姿は珍しいので、少し可愛らしく思いながら、俺は雪を堪能した。
具体的に言うなら、雪合戦や、カマクラなど元の世界にあったような遊びをして見た。
正直、元の世界でもやったことがなく、完全にマリーのテンションに合わせてやっていたが、それなりに楽しかった気がする。
ウォルも近寄ってきて、じゃれあっていた。
俺は少し休憩がてら、雪に寝転がる。
空は雲に覆われており、雪がちらちらと降っていた。
全身に感じる冷たさを味わいながら、空を動く物体に指を向ける。
俺は銃魔法を起動させ、空を動く物体を射抜く。
その物体に命中したらしく、その物体は急激な速度で落下してきた。
バサッと雪の中に埋もれる音がして、俺はそれを拾いにいく。
「何やったのソラ?」
マリーも気になって近寄ってきた。
「これだ。」
そして……今日の夕食が決まった。
「いただきます!」
手を合わせて、言うと、目の前には俺が昼にとった鶏が夕食に出されていた。
アリアとのことを思い出して、食べたくなったのだ。
マリーに渡すとマリーは快く調理してくれた。
料理の腕ではマリーの方が上だった。
人とテーブルで囲う食事も悪くはないと思った。
その後、俺達は早めに就寝した。
外にはまだ雪が降り積もっていた。
ちなみに、この世界でのサンタさんの姿はというとあまり言わないほうがよい造形をしていた。
聖人よりも悪魔という造形に近かったとだけは言っておこう。
今日はクリスマスですので書いてみました。
異世界のファンタジーなのでこういうのもありかなと思いました。
話を進める都合上、ソラが優しくなっちゃいました。
あと、文法も少し変かもしれませんがお気になさらないでください。
こういう季節系のお話を書いたことはなかったのですが、今日、ふと考えついたので書きました。
行き当たりバッタリです、すみません。
次回からはちゃんと本編書きます。




