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十二話 ジョブ

今日俺達は初めてのジョブに就きに来ていた。


「ねえ、リア。ジョブって幾つあるの?」

「たくさん。」

「うーん。それじゃわからないんだけど。」

「たくさんある。それに、見つかっていないジョブもある。」

「へー、そうなんだ。リアは何を目指しているの?」

「私は魔法使いの最上級ジョブ『賢者』を目指している。」

「賢者?」

「賢者になるとMPがほぼ無限に使えたり、魔術耐性か異常に高くなったりする。」

「そうなんだ。」


マリーとリアが受付に並んでいる間に喋っている。

今回はマリーが20レベルを超えたのでくることになったのだ。

俺はもう30レベルくらいだが、どうせならマリーと一緒にやった方が良いだろうと思って、マリーのレベルが上がるのを待っていたのだ。

マリーには基本ゴブリンばかり狩らせていたのでレベルが上がるのが遅かったのだ。

しかし、最近はダンジョンに行くのでレベルが上がるのは早くなったようだ。

そんなこんなしていると俺達の番になる。


「こんにちは、ソラさん。」

「こんにちは、ミーシャさん。」

「今日もダンジョンですか?」

「いいえ、今日はジョブに就きに来ました。」

「ああ、ソラさん達まだジョブについていなかったんですね。」

「どうやってジョブに就くんですか?」

「奥に専用の水晶があるのでそこで行います。どちらから先に就くんですか?」


俺はマリーと目を合わせる。


「マリーから先でお願いします。」

「え?いいのソラ?」

「ああ。俺は色々見ておきたいからな。」

「?わかったわ。」

「それではマリーさんからですね。奥にどうぞ。」

「あの、俺も一緒についていっても良いですか?」

「マリーさんが良いなら良いですよ。」

「マリー、良いか?」

「ええ。」


俺はマリーと共に奥に行く。

リアには外で待ってもらうことにした。


「では、今からジョブについての説明をさせていただきます。ジョブには大きく別れて4つあります。物理攻撃や防御力重視の『戦士』、速さ重視の『シーフ』、魔法重視の『魔法使い』、そして上級職を持たない『特殊ジョブ』です。ここまでで何か質問はありますか?」

「上級職って何ですか?」

「上級職と言うのはその名の通り『戦士』や『魔法使い』などの上の位のジョブです。最高ランクは『戦士』なら『剣聖』、『シーフ』なら『隠者』、『魔法使い』なら『賢者』ですね。」

「今までで最高職に就いた人はいるんですか?」

「歴史上にそれぞれ一人ずつ。いずれも魔人領の魔人達が戦いを挑んで来たときに現れたと伺っています。」

「魔人領?」

「えっ?魔人領を知らないんですか?」

「田舎者でして。」

「……田舎者でも知ってるとは思いますけど。魔人領って言うのは魔人が住んでいる領地です。魔人は基本的に関わらなければ何もして来ませんが、たまに魔人にもこちらを攻めて来て領地を増やそうとするものがいるそうです。」

「なるほど。」

「他に質問はありますか?」

「特殊ジョブはとは?」

「特殊ジョブは上級職を持たない特殊なジョブです。それ単体で強力な力を持つものもあれば、全く意味を持たないものまであります。特殊ジョブは数が多いです。『勇者』や『創世者』などが有名ですね。」

「特殊ジョブは他の人でもでることがあるんですか?」

「はい。ジョブを共有する人もいます。しかし、強力なジョブは基本固有ジョブになりますね。」

「そうなんですか。」

「もう質問はありませんか?」

「今のところは無いです。」

「では、次の説明に入りますね。ジョブはレベル20になると解放され、レベルが10上がるごとにジョブを追加できます。ジョブに就くことによってステータスが強化されたり、レベルが上がりやすくなったりと各ジョブで色々特典がつきます。てすが、ジョブに一度着いてしまうと変更は出来ませんのでご了承ください。」

「わかりました。マリー、先やって。」

「わかったわ。」


そして、マリーが水晶に手を置く。

すると、水晶が輝きだし、光が大きくなっていく。

光が収まるとマリーは水晶から手を離す。

すると、水晶から文字が浮き出る。

マリーのジョブには『シーフ』、『魔法使い』、『盗賊』が出ていた。


「凄いですね。『盗賊』は『シーフ』の上級職ですよ。」

「そうなんですか。じゃあそうしてみようかな。」


マリーは水晶にステータスプレートを乗せる。

そして、水晶の光がステータスプレートに移動していく。

どうやら、完了したようだ。

マリーがステータスプレートを確認する。



名前 : マリー・ラネール


レベル : 20


ジョブ : 盗賊


MP : 153

力 : 104

敏捷 : 257+25

知力 : 83

魔法力 : 63

幸運 : 275


スキル

隠密LV1 NEW!


固有スキル

なし


魔法

白魔法LV3

水魔法LV1


固有魔法

なし


ジョブの欄が追加されていた。

それに、敏捷の値がプラスされていた。

あれがステータス補正なのだろう。

マリーが終わったようなので俺も水晶に手を置く。

水晶の光が満ちたのを確認すると手を離す。

俺のジョブは『戦士』、『軽戦士』、『シーフ』、『盗賊』、『暗殺者』、『魔法使い』、『魔法師』、『魔術師』、『狂戦士』、『時魔法師』が表示されていた。


「凄いです!初めてのジョブでここまで表示されるなんて。『暗殺者』は『盗賊』の上級職ですし、『魔術師』も『魔法師』の上級職です。それに……『狂戦士』や『時魔法師』なんてジョブ見たことありません!多分特殊ジョブです。」


ミーシャさんが興奮気味に言ってくる。


「どれにするか。」


俺の中で選択肢は3つ。

1つは『時魔法師』。

これが妥当だろう。

効果は多分『時空魔法』のMP軽減や持続時間の延長だと思う。

2つ目は『暗殺者』。

これは俺が一番向いていると思うジョブだ。

前の世界でもそうだったように俺はこのジョブなんだと思う。

3つ目は『狂戦士』。

これは賭けだろう。

多分強力だがデメリットがある気がする。


(さてどうしたものかな。)


俺は少し悩んでから決めた。

俺は2つのジョブに就く。




名前 : ソラ・サトミ


レベル : 31


ジョブ : 時魔法師、暗殺者


MP : 927

力 : 347

敏捷 : 627+50

知力 : 102

魔法力 : 912

運 : 0


スキル

隠密LV9

暗殺LV12

耐毒LV5

耐痛LV8


固有スキル

読解


魔法

炎魔法LV3

白魔法LV4↑

水魔法LV2 NEW!

雷魔法LV2 NEW!

光魔法LV2 NEW!

風魔法LV2 NEW!

付与魔法LV3 NEW!


固有魔法

銃魔法LV5

時空魔法LV3


ジョブはちゃんと機能しているようだ。

『時魔法師』にはステータス補正は無いようで、何もステータスにプラスされていなかった。

しかし、多分『時空魔法』には効果があるだろう。

そして、ジョブをつけ終わった俺達が部屋を出ようとすると、


「待ってください。ここで少し待っていてもらえませんか?」

「わかりました。」


ミーシャさんが止めるということは何か大事なことなんだろう。

俺達は大人しくそこに待っていた。

すると、しばらくしてミーシャさんがある物を持ってきた。


「ギルドプレートです。今日でマリーさんはEランク、ソラさんはDランクに昇格しました。」


俺達にそれぞれの色のギルドプレートを渡す。

俺は黄色、マリーは青のようだ。


「ありがとうございます。」

「ソラさんもそろそろCランクですね。」

「そうですね。でも、Cランクになってもお願いしますよ。」

「え?」

「Cランクになったら上の階に行かなければいけないかもしれませんが、俺は人見知りなので、これからもミーシャさんに頼みたいんですよ、駄目ですか?」

「いえいえ!全然だめじゃないです!寧ろこちらからお願いしたいです!」

「ありがとうございます。それじゃ。」

「はい、またお越しください。」


俺達が奥から出てくるとリアが近寄ってきた。


「マリー、ソラジョブは何にしたの?」

「私は『盗賊』にしたよ。」

「……。」

「何故黙るの?」

「ソラ、リアはパーティーだから教えても良いでしょう?」

「『時魔法師』と『暗殺者』だ。」

「『時魔法師』?」

「ソラって凄いんだよ。『魔術師』も出てたし、特殊ジョブも2つ出てたのよ。」

「むっ。私よりもジョブのランクが上。」

「マリー、あまりこういうところでジョブの話をするな。誰かに聞かれたら困る。」

「ごめんなさい。じゃあ、夜にしましょ。」


そうして、俺達は今日も迷宮に向かった。

今回は説明ばかりの回になってしまいました。

たまにはこんな回があっても良いんじゃないかと思います。

ステータスのNEW!や↑表示は前回の表記から上がったものについて書いています。

話にはあまり関わりがありません。

次回は火曜から木曜です。

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