プロローグ
私の書いている別作品も趣味ですが今回は特に趣味で書いているので、更新は本当に不定期になります。(主にもう一つの方を優先なので)
実はこっちの方が設定が凝っていたりもしますが…。
この作品は作者が突然書きたい!という衝動で書いた作品なので面白くなく話も変なところがあるかもしれませんがお気になさらない様お願いします。
里見 空は思っていた。
(これでやっと死ねる。)
彼は齢12歳だったが、いろんな事をしてきた。
時は彼が7歳の頃に遡る。
彼はずっと父から虐待を受けていた。
初めは、止めて父さんとか痛いよとか思っていた。
しかし、2年も毎日のように殴られたり、毒を飲まされたりすればもう痛みすら感じなくなった。
子供の適応力とは恐ろしいものだった。
彼はそれが当たり前の事だと思っていた。
なので、暴力を振るわない母の方がおかしく見えた。
母は自分に暴力が振るわれるのを怖れ、いつも彼が暴力を振るわれるのを横で見ていた。
彼は食事のたびに腐ったようなものを食っていた。
家族が誰も食べなかったものが勿体無いと父が言っていたが、内心は彼が苦しむのを見ていたかったからだろう。
しかし、そんな彼の生活は突如終わりを告げる。
いつものように父が彼に暴力を振るっていると、突然横で見ていた母に飛び火が行ったのだ。
と言っても、母は暴力を振るわれるのではなく、強制的に犯されているようだった。
そんな母を茫然と見つめていた彼だったが、彼の心は、何故かわからないモヤモヤがあった。
やがてそれは彼の母が犯されている事に対しての怒りだと気付いた。
これが彼の最後の良心だった。
彼は近くにあった酒瓶を握り、父の後ろにこっそり近付き、思いっきり振る。
見事に父の頭にヒットし、父は倒れた。
しかし、やはり子供の力だったせいか、すぐに起き上がり、彼に対して怒鳴りつけ、再び暴力を開始した。
真正面から子供が大人に勝てるわけがなく、彼はすぐに無抵抗になった。
しかし、そんな彼の態度が気に入らなかったのか父はおもむろにお湯を沸かし始める。
お湯が湧き、父はそのやかんを持って彼に投げつける。
彼は咄嗟に顔は防御したが、彼の体にはさっきまで火にかけられていたお湯の入ったやかんが当たる。
自分の皮膚が焼けるような音がする。
だが、長年虐待を受けていた彼は痛みを感じなかった。
だが、体は思ったように動かず、彼はその場で倒れる。
そんな彼を見て満足したのか、父は再び母を犯し始める。
彼は気付かれない様にソッと立ち上がり再び酒瓶を握る。
彼は本当は動かない様な重症だったが、彼の体を動かしたのは紛れもなく母への愛情からだった。
彼は生まれてから一度も愛情を受けた事が無かったが、それでも子供の本能なのだろう、母からの愛情を彼は自分でも気付かぬ内に求めていたのだ。
そして父の後ろに再び立つ。
先程と同じ様に思いっきり振りかざす。
父は先程と同じ様に倒れる。
先程と違うのは少し浅かったのかすぐに立ち上がろうとしていた事だろう。
しかし、彼の行動もまた先程とは違っていた。
彼は立ち上がろうとしている父に再び酒瓶を振りかざす。
二度と立ち上がれない様に殺意を込めて、
何度も、何度も。
そうして何十回振っただろうか、流石に酒瓶が耐えきれずに割れる。
そして彼は酒瓶を振るのを止め、その場に倒れこみ、意識を失った。
次に彼が目が覚めた時、彼が見たのは知らない天井だった。
周りには警察らしき人がいた。
彼が起きたのを確認すると、警察は
「起きた様だね。自分の事は分かるかい?」
そう尋ねてきた。
彼は自分の周りに母がいない事が気になった。
あの後どうなったんだろう、そう思い警察に聞く。
「おがあざんは?」
自分でも驚くくらい声がガラガラだった。
「ん?お母さんのことかな?それは…。どうしましょう部長?」
「どうするも何も話さない方が良いだろう。子供にはショックが大きすぎる。」
何か悪い胸騒ぎを感じた彼は無理矢理自分に刺さっていた点滴を抜き、ベッドから起きて出て行こうとする。
しかし、その姿を見ていた警官と医者に止められる。
彼はそれを無理矢理引き剥がし、窓から飛び降りる。
この部屋は3階だった様だが足が折れるだけで済んだ。
彼はこの病院がどこの病院かもわかっていなかったが、がむしゃらに走り出す。
そして、しばらく走っていると自分の知っている駅が見えた。
彼はそれから自分の現在地を把握し、自宅に向かう。
すると、自宅は何故か黒焦げで、警察のビニールテープで封鎖され、刑事たちが中に居た。
彼は急いでテープをくぐると中に居た刑事たちが走って捕らえようしたきたが、器用に避け、家に上がる。
すると、そこにあったのは首吊りをした焦げた髪の長い死体だった。
そして、部屋の隅には男性と思われる焦げた死体があった。
その男性の死体の頭は何かで叩かれた様に潰れていた。
その光景を見て彼はやっと理解した。
この宙吊りの死体が自分が最後に守ろうとした母だったのだと。
それに気付くと彼はやっと自分の足があらぬ方向に曲がっていることや酷く火傷の跡がある事に気付き、やがて意識を失った。
彼は意識を失っている間に病院に連れ戻され、起きた時には警察にアレコレ聞かれていた。
しかし、彼の心は既に壊れてしまっていて何も話さなかった。
そして数ヵ月後、警察も聞くことを諦め、訪れなくなっていたある日、怪我が完治した彼は病院を退院する事になった。
しかし、国も幼い彼を1人で退院させる訳にはいかず、ある人間に引き取ってもらう様にした様だ。
彼を引き取る男は外国の人間で彫りが深く、ゴツゴツした印象だった。
壊れている彼はその男に逆らわずついていった。
彼の地獄はここから始まるのだった。
彼を引き取った男はそのまま海外にまで行き、彼を傭兵学校に入れた。
傭兵学校と言っても、座学をする事はなく、一日中ナイフや銃を撃つ練習だった。
彼は新入りでしかも黄色人種だった為、差別対象だった。
彼の食べるものはいつも食堂に行くと無くなっていたり、訓練ではひたすら先に入った先輩達にボコボコにされる日々だった。
だが、彼はこれが当たり前だと思っていたので、何も感じていなかった。
こんな彼だったが、殺す事には才能があったらしく、2年もその学校に通っていると彼を叩きのめすほどの実力者は生徒にはいなかった。
そして、たまに来る彼を引き取った男は彼ばかりに訓練をつけるので、迫害は増す一方だったが彼はやはり気にしていなかった。
そんな日々を2年暮らし、彼は卒業試験を受ける事となった。
卒業試験の内容はいたって簡単で、対戦相手を殺す事だった。
そして、彼の対戦相手は今まで彼を迫害してきた全員だった。
その数は5名だった。
彼は難なく5名を屠り、全員の首を取って、教官に渡した。
それから彼は任務に派遣される事となった。
任務内容は貴族のパーティに入り込みウェイトレスとして、部屋まで行き、暗殺してくる事だった。
中性的な顔立ちだった彼は女装してもわからない様で、貴族は難なく部屋に入れてくれた。
貴族は気の良いお爺さんの様で彼がお茶を出すと喜んで飲んでくれた。
そして、彼が去ろうとする間際に彼の手を掴みチップを掴ませてきた。
彼は
「ありがとうございます。」
そう言って男の後ろに回ると細い針の様なもので貴族の頸動脈を刺す。
貴族の男は一瞬ものすごい力で彼の手を掴んだが体が震えたかと思うと絶命していた。
これが彼の初任務だった。
それからも彼はひたすら任務をこなし続け、初任務から1年が経過しようとしていた。
彼は今回最も危険な任務についていた。
元軍人のトップを殺せという事だったのだ。
いつもの様にパーティに紛れ込むが今日は女装では無かった。
その男は男の子の方が好みだという事だった。
彼がどう男の部屋に紛れ込もうかと考えていると袖を引く者がいた。
誰だ?と見てみると、10歳くらいの可愛らしい女の子だった。
それから彼は女の子との会話を少し楽しみ、その場を後にした。
誰かといる事で楽しいと感じたのは初めてだった。
彼は無事元軍のトップの部屋に入り込み、飲み物に毒を入れる事で殺す事を成功していた。
彼はここから離れる前に最後にあの子に会っておこうとパーティ会場に戻ると事件は起こった。
彼がパーティ会場に戻ると同時にパーティ会場の至る所が爆発を始めたのだ。
自分とは違うどこか違う組織が暗殺を試みた様だった。
そして、彼は彼女の上に瓦礫が降り注いでいるのを確認すると彼女を突き飛ばし、窓から落とす。
この窓の下は木々が生い茂っているので、生きているだろう。
彼は彼女の無事を確認すると、瓦礫の下敷きになる。
(やっとだ。やっと死ねる。)
彼は死に場所を求めていた。
せめて最後は人を助けて死にたいと儚い願いをしていた。
そうして、願いが叶い彼は深い眠りへと落ちていく。
その感覚を噛み締めながら彼は眠りについた。
彼が次に目を覚ますと彼は森の中に居た。
不思議に思い自分の体を確認してみるが生前の火傷や殺傷痕は残っているが、瓦礫に押しつぶされた様な後はない。
そして自分の手に何かプラスチックの様な硬い紙が握られている事に気がついた。
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名前 : ソラ・サトミ
レベル :1
MP :25
力 :20
敏捷 :105
知力 :20
魔法力 :20
幸運 :0
スキル
隠密LV8
暗殺LV12
耐毒LV3
固有スキル
なし
魔法
なし
固有魔法
銃魔法LV1
時空魔法LV1
「なんだこれ?」
そう言って首をかしげるのだった。
開始早々からドロドロした展開ですね。
ソラの外見の話をしておきます。
黒髪短髪。
体は筋肉はついて居ますがガリガリです。
成長期も来ておりません。
顔は女装してもバレない中性的な顔だと思ってください。
声はご想像にお任せします。




