表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/57

協力作戦 2

 今日も、慎吾達がぞろぞろとコンビニへ入っていく。

 チロチロと、男子達を見ながら、位置取りをする静奈と夢見。

 なんとなく割れて、進藤が離れると、静奈が葛西に向かって頷き、葛西が、進藤についていく。

 「ターゲットの足元座標、確認完了。追跡、オーケーです。タイミングをお願いします。」

 夢見だ。

 「わかったわ。」

 静奈は、チロチロと、周り、慎吾と、進藤、葛西の位置を確認した。

 「今!」

 先日と同じく、小声の静奈の指示で、夢見が力を使った。

 「きゃっ!」

 同じく、葛西が足を滑らせ、進藤にむかって、しがみつくように倒れこむ。

 「おわっ?」

 予定通りに、二人は、重なるように通路に倒れた。

 「ご、ご、御免なさい。その、だっ、大丈夫?」


 「よし。上手くいったわ。私は、むこうに行くから、慎吾をお願い。」

 「わかりました。」

 頷く夢見を確認して、小走りで、葛西、進藤の倒れている場所に向かう静奈。

 夢見が、慎吾の方へ顔を向ける。

 「なんか。声、聞こえなかったか?」

 慎吾だ。

 「おぅ。なんか、聞こえたな。」

 「転んだか?」

 辺りを見て、歩き出す男子達。

 夢見は、慎吾に力を使った。


 「あっ。」


 声を上げた夢見の前で、わっ、と、声を上げながら倒れた慎吾が、前にいた宗久を押し、押された宗久は、五郎を、五郎は、河本と中里を、、、。

 将棋倒しになった。

 「いてて。」

 「なっ、何やってんだ!」

 「うるせー。足が滑ったんだよ。」

 「ててっ。」

 「こんなところで、転ぶな!」

 「好きで転んだんじゃねー。」

 騒ぎながら、バラバラと立ち上がる男子達。


 その頃、静奈は、座り込んだ葛西と進藤のところに来ていた。

 「二人とも、怪我はないわね。」

 「何とか。」

 「私も。」

 「なら、進藤は、すぐに立って。咲舞ちゃんは、ちょっと待つ。」

 「おっ。おぅ。」

 静奈の指示に、急いで立ち上がる進藤。

 「えっと?」

 言われるままに、大人しく待つ葛西に、にっこりと微笑むと、静奈は、進藤の耳元で囁いた。

 「咲舞ちゃんが立つのに手を貸す。」

 「おっ、おおおぅ。」

 飛び上がって、赤くなり、あたふたと戸惑う進藤。

 突く静奈。

 「大丈夫だから、迷わない。」

 「おおおおぅ。」

 突かれて、幾分、正気を取り戻した進藤が、真っ赤になった状態で手を出すと、

 「あ。ありがとう。」

 進展がわかりながらも、どうしようもなく、真っ赤になって待っていた葛西が、その手を取った。

 「ふふっ。じゃあ、私はこれで。」


 退場した静奈が、夢見のところに行くと。

 夢見が、困った様子で立っていた。

 むこうで。

 「慎吾のおごり、確定だな。」

 「おいっ!なんでだよ!」

 「痛い思いをしたからな、当然だ。」

 「俺だって、痛かったんだぞ。」

 「知らん。」

 「おいっ!」

 籠を渡され、次々と、男子達が選んだ飲み物が放り込まれている。

 「おいっ。宗久は、当番だろーが。」

 「立石と葛西は俺が奢るけど、俺の分は、慎吾だ。」

 「くっそーー!」

 地団駄踏む慎吾。

 「しっ、静奈様、慎吾様が大変に、、、。」

 「ほっときなさい。昨日の邪魔を思えば、そのくらいはオッケーよ。」

 「はぁ。」

 「それより、上手くいったわ。思ったより効果もありそう。」

 「本当ですか?」

 「ええ。」

 グーをつくった静奈。

 夢見も、グー。

 「ちっくしょーー。」

 ぶつぶつと歩いてきた慎吾に、二人は向き直った。

 「言っておくが、流石に今日は無理だぞ。」

 静奈と夢見に気が付き、表情を険しくする慎吾に、静奈は、上機嫌で笑顔をつくった。

 「ふふふっ。わかってるわ。今日は、大目に見てあげる。」

 「そっ、そうか、助かる。」

 夢見も、特上の笑顔で。

 「慎吾様。今日は、自分で出しますので。」

 「あっ、あぁ。そうしてくれ。」


 ーどうなってんだ?ー

 機嫌よくスタスタと行く二人。

 慎吾は、ため息をついた。

読んでいただき、ありがとうございます。


よければ評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ