赤点対策 2
「静奈。」
「神威ちゃん。」
「神威?」
「、、、。」
一通り、声を上げたところを確認しで、静奈は、にっこりと笑った。
「よかったら、助けてあげるけど、どうする?」
息をのみ、慎吾をのぞく五人が、色めき立った。
「本当に?」
「いいの?」
「神威ちゃんが?」
ー何考えてんだ?ー
「、、、。」
「はいはい。ちょっと静かに。」
静奈は、両手を出して、五人を静かにさせると、
「落ち着いて、私がやるのは、教えることじゃないわ。紹介。」
後ろを向いて、手を振った。
彼女の後ろから、二人の女の子が姿を見せ、
「しっ、静奈ちゃん、その、、、。」
立石 柚羽
「本当に、やるの、、、。」
葛西 咲舞
「大丈夫だから。さっ。」
と、静奈に背を押されながら、前に出た。
「立石。」
「葛西。」
誰ともなく、二人の名前を呟く声が漏れ、注目された、彼女達は、真っ赤になって俯いた。
「さっ。ボーっとしない。河本と進藤は、二人が座る椅子。石島は、机を用意して。」
「わかった。」
「おぅ。」
「了解。」
指名された三人は、慌てて立ち上がると、それぞれを手に取る。
「咲舞ちゃんが、むこうに座って。柚羽ちゃんは、こっち。」
静奈が二人の背を押して、指定した席に向かわせた。
「慎吾は、ちょっと下がる。」
「あっ。そうだな。」
慎吾が下がると、河本と進藤が持ってきた椅子に、立石と葛西が座った。
待っていた静奈が、一人ずつ、指さした。
「えっと。慎吾と進藤と中里が咲舞ちゃん。佐賀と石島と河本が柚羽ちゃんに、、、。」
「待った。」
慎吾だ。
「何よ。」
静奈が口をとがらせるが、それは無視して、慎吾は、体を前に出した。
「えっと。大丈夫だと思うけど、無理やりとかじゃあないよな。」
「ちょっとぉ。」
「あっ。それは大丈夫、、、。」
「私も、大丈夫、、、。その、、、。」
二人が、両手を振って答える。
「あのねぇ。」
静奈には、片手を上げた。
「わかってる。けど、こっちでも確認しないとな。」
頬を膨らませながら腕を組んで静奈が黙り、慎吾は、落ち着いて頷く二人を確認して、座り直した。
一息つき。
「大丈夫みたいだし。その。よろしくお願いします。で。」
「あっと。そうだな。よろしく頼む。」
「よろしく。」
「「、、、。」」
男子が頭を下げ終わると、立石と葛西も、
「こちらこそ。」
「よろしくね。」
頭を下げた。
「あのーー。私もいいですか?」
そこにいる全員が、声の主に注目した。
闇の濃さを持ちながら、輝く程の艶のあるストレートの黒髪を、腰まで伸ばし。
清楚な顔立ちながら、微妙に色香を漂わせる女の子。
ー誰だ?ー
慎吾の知らない女の子。
一瞬、静奈の目が丸くなり、すぐに、細められる。
「どう言うこと?」
彼女は、静奈問いに微笑みを返した。
「闇野ちゃんも、点数が悪かったの?」
五郎だ。
慎吾は、思わず、五郎の顔を確認するが、全く疑問を感じる様子もなく、彼女を見ている。
「そのーー。ギリギリが大半です、、、。」
揉み手に、赤くなりながら俯く彼女。
「あっ。と、そうなんだ。えっと。」
中里が、こちらも、全く疑問を持つ様子もなく、立石と葛西を見る。
慎吾を除く、男子達が、同じく、二人を見た。
「も、もちろん、大丈夫。」
「一緒に頑張ろ。」
男子達、そして、女子、二人も、疑問を持つ様子がない。
静奈は。
はぁーー。
ため息をついていた。
ー天使?ー
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