静奈の暇つぶし
静奈は、自分の部屋に入ると、部屋の真ん中あるこたつを眺めた。
「やっと、今日の至福の時間ね。」
いそいそとこたつに入り込み、スイッチを入れる。
「さてと。今日で全員のはずだけど。」
部屋にあるものは、布団と、こたつと、何もない状態で来たらおかしいだろうと、適当に物を詰めた大きめのバックだけ。
ー適当に、家具もいるわね。ー
何もない虚空に手を伸ばすと、ノートが一冊あらわれる。
ペンも、同じように、虚空から。
ノートを開いて。
「〇、〇、〇、〇、、、、。と。」
顔を上げると、ノートを手にして眺める。
「わざわざ、学校内では別行動にしてるのに、見事に、誰も慎吾のことを気にしてないわね。」
ページをめくったり、戻したり。
「まっ、まだ、簡単に調べただけだから、わからないけど。ひとまず、安心ね。」
言い終わって、少し止まってから、首を傾げた静奈。
「あれ。何だか、変なことを言った気がするけど、、、。まっいいか。」
ノートに、鼻がつくほど顔を近づけ、顔をしかめる。
「んーーー。と、誰って言っても、いい子ばかりで、慎吾には勿体無いのよねーーー。悩むわ。」
と、言ったところで、こたつ布団をたくしあげた。
「あっ。ついてない、コンセントね。まったく、使わない時はコンセントを抜いとけ、なんて、慎吾が言うから。」
見るまでもない。
静奈は、コードを引っ張ると、先についているプラグを手にした。
「さてと。どうやってこたつから出ないで、、、。って、考えるまでもないわね。」
ふわりと浮き上がるこたつ。
そのまま、静奈の手がコンセントにとどくところまで移動。
「よしっ、と。」
プラグを、コンセントにさした。
もう一度、こたつ布団をめくる。
「いいわね。」
浮き上がっているこたつは、音もなく、部屋の真ん中にもどると、そっと、床に落ち着いた。
「さてと。でも、急ぐ必要もないし、じっくり調べて、と。」
ふっ、ふっ、ふっ。
静奈は、思いっきり、悪魔笑い。
「見てなさい。スーパーキューピット静奈の名にかけて、バッチリ、慎吾にハーレムを用意して見せるわ。」
もちろん、防音の結界で、声が外に漏れることはない。
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