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異世界探索していたらエルフさんと日本に来てしまった件  作者: 尾崎芙美


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7/10

日曜日もお休みです。

ピピピピピッ朝のいつものアラームが鳴り響く。時刻は0800だ。朝のルーティンとなった朝御飯作りを始める。今日もお茶漬けでいっか。昨日はスタンダードな海苔茶漬けだったから今日は梅茶漬けにしよう。漬物も用意してっと。胡瓜と大根の浅漬けを出す。『頂きまーす』2人で言う。『美味しい〜出汁やお茶と合わさる事で梅干し単体で食べるよりマイルドになってるわ。このサッパリとした味わいに深みを感じるわ』『そりゃあ良かった。酸っぱ過ぎ無いのが梅茶漬けの良い所だよね』『ご馳走様でした』あっさりと食べ終えてしまう。『さーて、今日は何しようかねぇ?せっかくのお休みだから、どっか行きたい所ある?』『うーん、そうねぇ。山か海かで言ったら山かしら?』『山か海かで山?また難しいね!じゃあ伊豆河津へ行ってみる?ワサビ丼とか名物もあるし』『ワサビ丼?何それ美味しそう!』『オッケー!じゃあ決まりだね。車で行こう。でも待てよ検索したら車で3時間、電車なら2時間38分かぁ。電車で行こうかアリエル』『お任せするわ』エルフさんの耳隠しでニット帽を被ってもらってさぁ出発!時刻は0840『市ヶ谷駅から東京駅、東京駅から東海道新幹線で熱海駅、そこから在来線で河津駅ってか』初めて新幹線に乗るエルフさん。大丈夫かな?『ねぇ芙美、こんなに沢山の新幹線が出発するのに全部定時発車なの?凄くない?あと、到着した新幹線が7分で清掃終わらせるってあり得なくない?』『それを可能にしてるのが日本の新幹線ってシステムなんだよ。俺も詳しい事は知らないけど、その道のプロが誇りと責任を持って自分の仕事を全うしてるから出来るんじゃないかな?』『ふーん、つくづく日本って国は凄いのね』新幹線にいざ乗り込む。『自由席だから何処に座っても良いんだよ。こっちの2人がけに座ろっか』2人がけに座る。いざ定時発車する。グングンと、スピードを上げていく。『ウワー、チョー速い。速いけど揺れが思ったより少ないわね。あっちの世界の乗り合い馬車なんて、もっと揺れるっていうのに』『乗り合い馬車と比べるなんてあり得ないよ。この新幹線は様々な技術を込めて作られてるんだから』『どう言う原理なのかしら。後で調べる必要がありそうね』エルフ大学の教授様は知識欲が強いんだね。『まずは日本語をマスターしてからだね。それから色んな本を読んだらいいよ』『そうね、そうするわ』等と会話してるうち早速熱海駅に到着した。『ここで乗り換えだよ。アリエル』『今度はまた遅い奴に乗るの?』『そう在来線って言ってね、ローカルを走る鉄道に乗り換えます。伊東線に伊豆急行線と乗り継いでやっと到着したよ河津駅』駅に降り立つ2人。ここの精霊さんは優しい雰囲気ね。『おや、ここにも精霊さんがいるのかい?確か前回は銀杏並木の精霊さんについて言及してたと思ったけど』『えぇ、ここは水が綺麗でワサビの精霊さんが沢山いらっしゃるわ』『ワサビかぁ。これから食べるのに大丈夫かな?』『それは大丈夫みたいよ。ワサビの精霊さんも人間に食べられるのが一番みたいだしね』『人間に食べられるのが一番みたいだしってのがよく分かんない感覚だけど、まぁいっか』時刻は1300案外時間かかったな。まずは飯にしよう。中瀬隠居って店が良さそうだ。タクシーで行こう。『何コレ、ドアが勝手に空いたわ』『タクシーは自動ドアなんだよ』乗り込む2人。『ふーん、閉まるのも自動なのね。凄いわね』『すいません、中瀬隠居まで』『お客さん達は夫婦かい?奥様はどこの国の人かねぇ?』『いやいや、まだ夫婦じゃないです。どこの国って言われても…遠くの国としか言えないなぁ』『ねぇ、芙美、運転手さんと何話てるの?』『いやぁ~、何でも無いよ。他愛もない話』『ふーん、ならいいけど』何か勘が鋭いな、女性って奴は。タクシーで概ね15分、山深い場所に急カーブする道に囲まれた場所にその店は立っていた。『ごめんください』『いらっしゃいませ。何名様ですか?』『あ、えと2名です。』『お好きな席へどうぞ』『アリエル、ここの4人がけのテーブルに着こう』アリエルに座る様促すとお水を持って来て注文を取りに来た。もう頼むのは決まってる。『ワサビ丼を2人前下さい』『あいよー。ワサビ丼2人前ねー』『ね、芙美。ここは水が綺麗でワサビの精霊がより一層強く感じるわ。そこにも、ここにも、あそこにも』『俺は全然見えないからなぁ。で、その精霊さん達はなんて言ってるんだい?』『芙美とあたしが夫婦なのかって聞いてるわ。ふふっ違うわよー』言いながら照れてる。可愛い。『もー違うわよ。そんなんじゃないってば!』だいたいなんて言われたか想像が付く。大方、付き合ってるのかとか、そう言う事を言われたんだろう。ワサビの精霊さんもおませさんだなぁ。そうこうしてるうちに生ワサビが届けられた。『まぁるく、まぁるくすってくださいね』『は~い』2人して返事する。良い感じにすり終わった頃合いを見計らってかワサビ丼が届けられた。『すった生ワサビを丼にかけてお召し上がり下さい』『は~い』またもやハモる。『頂きまーす』時刻は1345になろうかという頃、もう腹が減って、腹が減って仕方がない。生ワサビを丼にかけて鰹節と海苔をのせ、醤油をたらしたら、とりあえず飯をかっ込む。生ワサビ特有の豊かな香りと刺激がたまらない。『くぅ~、美味い、美味すぎる』一気に食ってしまった。少し物足りない。『よし俺ワサビ蕎麦も追加注文しようと思うんだけどアリエルはどうする?』『アタシも食べたいわ』『よし分かった。スイマセーン、ワサビ蕎麦2人前下さい』『はいよー。ワサビ蕎麦2人前』ウキウキしながら来るのを待つ。『はいよー、まずは生ワサビ。まぁるく、まぁるくすって下さいね』2人でまたすり始める。概ねすり終わった頃合いを見計らってか蕎麦が届いた。『麺にもワサビが練り込んであるから、ちょっとだけピリッとするかもです。』そうなんだ。早速生ワサビを汁に溶かして蕎麦を頂く。蕎麦にワサビが練り込んであるというだけあって、食べると後味にピリッとしたワサビの辛味と爽やかな香りを感じる事が出来る。美味い、美味すぎる。『アリエル、美味しいね!』『そうね、この辛みと爽やかな香りがなんとも言えないわ』2人して夢中でガッついた。『ふぅっご馳走様でした』2人で言う。帰りはちょうどバスが1431にあったのでバスで河津駅まで帰ることにした。河津駅に1509に到着してちょうど10分後位の1521時間で特急踊り子号が発車すると知り『帰りは特急踊り子号に乗ろう。東京まで乗り換えなしで行けるから』『任せるわ。私じゃ全く分からないもの。それにしても色々な電車があるのね。行きも踊り子号?とやらできたら乗り換えなしだったのでは?』『そうなんだよ。俺としたことがウッカリしてて。検索したら新幹線使って行く行き方が出てきたからてっきりこっちの方が速いなんて思い込んでしまったんだよね、踊り子号なんて便利な電車があったなんて全く気づかなかったよ』テヘペロである。東京駅に着いたのは1748。2時間27分で行けたのか〜、これは痛恨のミスだったな。まぁ良い。いい勉強になったよ。『アリエル、お腹空いてる?東京駅でなんか食べて帰らない?』『うーん実はあんまり空いてないのよね。でも東京駅で食べて行ったほうが良さそうね。そうね〜』『俺も実はあんまり空いてないんだ。でも東京駅で食べて行ったほうが良いんだよな、帰り道的には』『うーん』2人してうーんとうなる。『家に帰って冷蔵庫にある物で何か作って貰ってもいいのよ』『それで良いならそうしよっか。あ!でもスーパー寄っていかないと、明日の朝昼晩飯がないよ。』『それは大変な事ね、スーパー寄っていかないと』市ヶ谷駅でおりた2人は官舎近くのスーパーで買い物をする。まずは今日の晩御飯、もう面倒臭いから、カップ麺でもよいかな?日清のカップヌードルのスタンダードな奴にしよう。これで間違いは無いから。さて、明日の朝昼晩飯である。お惣菜コーナーで物色をする。朝のおにぎりは決まってんだよな、明太子、おかか、ポーク、天むす。明日はアリエルが明太子と天むすを食べる番だ。じゃあ昼飯『何が良いかな〜』『芙美、アタシこれが食べてみたい』とアリエルが取り出したのはなんと、サンドイッチであった。『うーん昼飯にしては、それじゃあ少し物足りないかもだけどまぁいい。いいよじゃあ、それをカゴに入れてください』『あとこれ晩御飯に食べてみたい。そう言って取り出したのはパスタであった』『ペペロンチーノかぁニンニクが効いてて美味いよ〜』『そんな事言われたら今すぐに食べてしまいそうだわ。やめて頂戴』『ははっゴメンゴメン』他愛もないやり取りが愛おしい。まぁ昼飯が物足りないかもだけど、とりあえず必要なものは買い揃えたから帰ろう。家についたら1840。少し小腹も空いてきた。早速お湯を沸かす。沸かしてる間にお風呂掃除、掃除終わって帰ってきたらちょうどお湯が沸いててカップヌードルにお湯をそそぐ。『オッケー!グーグル!3分のタイマーお願い。さぁ3分待って出来上がりだよ』『こんな簡単に出来ちゃうものなの?あとスマホに話しかけたの?スマホが会話できる訳?』3分タイマーが鳴り響く。『そうだよ。google pixel9って1個古い型なんだけどね。賢いよコイツは、人工知能を搭載してるんだ』『人工知能?作り物が知能を持ってるって訳?』『まぁーそうなるね。んなことより早く食べよ。ラーメンがのびちゃうよ』『頂きまーす』2人して言う。ズッズゾゾー俺が音をたてて食べるのに反応してアリエルも音をたてて食べるズッズゾー。『大分、上手になったじゃない音をたてて食べるの』『ありがとう。それにしてもこのカップラーメンって奴は凄いわね。お湯をかけただけなのに、このレベルの高さといったら…出汁が効いてて深い味わいだわ。そして謎肉?とか言うのと海老も入ってるじゃない。黄色いのは卵ね。具沢山で温まるわ〜コレ』『なんせ世界的な大ヒット商品だからね。累計500億食は伊達じゃないよ』『そんなにたくさん食べられてるのね。わかるわ〜。これ箱買いしてあっちの世界に持ってけないかしら?ちょっとした冒険にあるとないとじゃ大分違うわよ』目をキラキラさせてアリエルが言う。『そうだね。じゃあ今度、箱で買っとくよ。』『絶対よ。忘れないでね』ハイハイっと手で返事をしてラーメンを食べ終わる。『ふぅっ汁まで飲み干してしまったわ、恐るべきはカップヌードルね』『ご馳走様でした』2人して言う。さて時刻は1900。アリエル2000には寝よう。「お風呂が湧きました」『おっ丁度お風呂も湧いた事だし先に行って来て』『ありがとう先に頂くわ』そう言ってアリエルを風呂に入らせて、自分は明日の準備をする。とは言っていつもの様に鞄に朝昼晩飯を詰め込むだけ。一瞬で終わるいつものルーティンもアリエルと一緒になってからは楽しくなって来た。明日はこれらを食べてどんな反応を示すんだろう。そう思うとニヤニヤが止まらない。『いかんいかん』顔を両手でバチンと叩く。それでもニヤニヤが止まらない。アリエルが出てくるまでには真顔に戻らないと顔を両手でバチンと叩く。『ふぅっ〜いい湯だったわ』アリエルが風呂上がってきた。まだニヤニヤが収まらない俺は両手で顔を叩いたままアリエルと交代で風呂に入った。『あぁ~いい湯だ、できるならずっとこうしてたい』風呂に浸かって眠りそうになるのを我慢して風呂から上がる。なんやかんやで2000になった。さぁ向こうの世界へ旅立っていこうじゃないかアリエル。2人は添い寝して眠ってしまった。

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