41/41
41.86番Long books書店さん
Long books書店さんは、短歌や俳句の同人誌を中心に置かれている。
装丁も凝らした丁寧に作られた同人誌は、どれも誰かにとっては大切な一冊だ。
「長い人生に『お守り』のような一冊が見つかりますように」
そう棚に書かれている。
本は人の生活に寄りそう。
本棚に当たり前のような顔をして自己主張せずに居座り、それでいて引っ越しの際には、究極の選択を迫るのだ。
お別れ?
それともずっと一緒?
現在手元にない本ほど、なぜか後になって思いだされる。
同人誌も古書ではないけれど、売り切りのことが多い。
「ここにあると聞いた」と、この棚に本を探しにこられたお客さんがいたけれど、もうその本は売り切れてなかった。実際、同人誌は刷る数も少ない。
棚でひっそりと持ち主を待っている本たちは、今日も探しにくる誰かを待っているのだと思う。









