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渋谷〇〇書店日誌  作者: 粉雪@『魔術師の杖』11月1日コミカライズ開始!


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22.65番 木蓮舎書店さん

22.65番 木蓮舎書店さん

挿絵(By みてみん)

 木蓮舎書店さんの棚主さんは、あわやまりさんという詩人さんで、ご自分の詩集や影響を受けた本などを置いておられる。


 ご本人もおっとりした、物静かな方だ。


「新しい詩集を作るのに、だいぶ間が空いてしまって」


 単語ひとつの重みや響きが、ほかの方とは違うのだろう、ゆっくりと言葉を選ぶように話される。


 穏やかながら、コツコツと詩作を続ける、芯の強さも感じられる。


 なんとなく、すっくと立つ白い鷺草の花のような方だと思った。


 三行詩の詩集は人気で、続きを心待ちにされていた方も多く、店頭で見つけてまとめ買いされるお客さんもおられる。


 今こそは言葉や文字列、文章が量産される時代だ。人が必死に頭を使わなくても、AIが瞬時に長文を吐き出してくれる。


 だからこそ人の手で紡がれる、シンプルな詩集を求める人は多いのかもしれない。


 このあいだは年配のマダムが、「ちょっと読んでみたいわ」と、木蓮舎さんが出品されていた古書を買っていかれた。


 棚主さんのセンスに感じるものがあったのだろうけど、実はその本を棚から引っ張りだして、ディスプレイ棚に置いたのは私だ。


 古書の相場までは知らないけれど、本については目利きだと思う。


 いろんな棚のホコリを払いながら、いいなと思う本を見つけたら、引っ張りだしてお客さんの目につく場所にそっとおく。


 そうすることで、お客さんには棚も見てもらえる。


 早ければその日に、そうでなくとも次にきたときに売れている事が多い。


 そして棚主さんのBOXに目をやれば、また本がそっと補充されていて、こちらもテンションが上がる。


 少しだけ人の手を加える。そうすることで、ぜんぜん違うのだ。

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