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渋谷〇〇書店日誌  作者: 粉雪@『魔術師の杖』11月1日コミカライズ開始!


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14/21

14.ぬい撮りですよ、粉雪さん!

渋谷〇〇書店、200番のサチヲ書店さんの棚には、ミニ渋谷〇〇書店や豆本の本棚が設置されている。

挿絵(By みてみん)

 200番のサチヲ書店さんは最初、画集などを中心に並べていたという。外国製の美しい仕掛け絵本なども売られている。


 私が入店したときにはZINEコーナーの一角に、豆本をいくつか置かれていた。指でつまめる小さな絵本で、1ページごとに絵柄も変わる。


 それが「かわいい!」と大人気で、よく売れていた。小学生がおこづかいで買うこともある。


 なんと私が置いていた『魔術師の杖』を、ひと目で気に入って下さった棚主さんは、私が店番のときにいらして、話しかけてこられた。


 ミニチュア作りに凝っていて、その普及のために豆本を売り始めたけれど、「豆本にシフトしようかな」とおっしゃる。


「自分にできることで、この渋谷〇〇書店を盛り上げていきたいと思っているんですよ」


「それがミニチュアなんですね」


「はい、『粉雪書店』もぜひ応援させて下さい!」


 そう言ってご自分の棚に、豆本用の本棚までこさえただけでなく、店頭で配布していたよろづ先生のイラストカードから、グッズも作って下さった。

挿絵(By みてみん)


 そして教えられる。


「ぬい撮りですよ、粉雪さん!」


「ぬい撮り?」


「お客さんは店内あちこちで撮影されてらっしゃいますよ。撮影小物になるようなグッズを作って置いておくんです」


「なるほど」


 百均のSeriaに寄って推し活グッズを買い、家でフィギュアと一緒に、もらった豆本を撮影してみる。

挿絵(By みてみん)

 なんだか雰囲気があってそれっぽい。


 そういえば街の書店もよく見れば、季節感のある飾りを工夫したり、食べ物関係の選書コーナーなら、野菜や果物の模型が置いてあったりする。


 お店にお客さんを呼ぶには、「この本屋、楽しい」と思えるような工夫があるといいと思った。


(本を買わなくても、『面白い本屋だ』と印象に残るようなもの……ついでに作品を覚えてもらえたら)


 8月は猛暑で頭も働かない。原稿に向かうより夏休みの工作だ。お客さんが自分のぬいに持たせて撮影できるよう、まずは推し活のミニうちわ作りにチャレンジした。


 ぬいに持たせられるよう、持ち手の穴に引っ掛けるためのゴム紐を通したり、内輪の裏にマグネットにつく鉄粉シートを貼る。

挿絵(By みてみん)

「ママが人形遊びしてる……」


「おかーさんはまじめにお仕事をしているのです!」


 これも立派な広告宣伝活動なのだ。あ、領収書……もらったっけな?


挿絵(By みてみん)

レオポルドとネリアのキラキラうちわを持ったミニーちゃん。

ここまでくると、楽しくなってきた。娘のポージープラッシーを借りるのは撮影だけにして、渋谷の公園通りのディズニーストアに、店番のぬいもーずをスカウトしに行った。

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