表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペイン語のラップバトルが好きな奴の、壮大な独り言  作者: Verdadero chino soy yo
「なに聴いてんの?」「ラップバトルです」「へぇ~。Yo Yo!みたいな?笑」「いやconmigo tiene nada que hacerって感じっす」「は?」
4/5

DJ、それは……!(いい比喩が思いつかない)

Red Bull Regionalが始まりましたね……!メキシコは延期?されてしまいましたが泣。今日はチリのテムコでした(11/5/25)。MCたちに不足なし。全体的に良いイベントでしたね~。ただ、観客席が遠すぎるのかマイクに入ってないのか、あるいは単純に死んでるのか、なんにせよもう少し観客の盛り上がりはほしかったっス

 

【ラップバトルの材料】


 ・会場 大きさはお好みで

 ・ちゃんとしたPA

 ・MC 2人

 ・ホスト(司会) 1人以上

 ・観客 適量

 ・リアクション 大量

 ・DJ Sonicko


 ということで(無理やり)、ラップバトルに欠かせない材料の一つであるDJについて、ダラダラ書いていきたい。


 日本のラップバトルについてあまり、ではなくまったく詳しくないので、比較して物を言うことはできないのだが、西フリーでは、DJは非常に責任が重たい。いや、というよりかは、求められるレベルが非常に高い。


 DJは、MCたちと同じ舞台に立って、ビートを操る。そしてそのリズムに乗って即興の言い争いが繰り広げられる。すなわち、DJはバトルには欠かせない存在な訳である。


 Deluxe modeという、ビート無しでアカペラでバトルする時もあるが、そこでもやはりDJは気を抜くことができない(4小節?×2のアカペラ後にそのまま、しかもいきなり、ビートありの4小節×5に移行するため。FMSだけかな? 個人的にはあまり好きではない形式)。


 そう、DJは、気を抜けないのだ。片時たりとも、である。バトルが終わるタイミングを間違えたりなんかすると、去年のRed Bull Internacional 準決勝 Exe (エクセ)vs Gazir(ガスィール)Réplica(レプリカ)戦(引き分けだった時に決着をつけるためのもう一戦)の時のように、誹りは免れない。J(ジェイ)Beats(ビーツ)、お前のことだぞ。


 MCのラップに合わせてフィルターをかけたりぶつ切りにしてみたり……それだけでなく、たまにMCが「効果音(発砲音のやつ)鳴らしてくれ」とか「ビート切ってくれ」とか言い出すので、瞬時にそれに答えなければならない。


 そしてこれをよくやらされているのが、前のエピソードでも名前を挙げた、DJ Sonicko(ソニコ)である。


 メキシコ出身の彼は、メキシコに留まることなくスペイン語圏全体でインターナショナルに活躍している。

 チリならAtenea(アテネア)、アルゼンチンならPacha(パチャ)(かZoneかなあ)、スペインならVerse(ベルセ)、カリブ辺りならVshe(ビーシェ)、といった風に、それなりの大会では地域ごとにDJが大体決まってくるが、Sonickoは割とどこにでも引っ張りだこではないだろうか(もちろん、ホームのメキシコが一番多いだろうけれど)。


 その理由は、言うまでもなく、単純に彼の(ラップバトルのDJとしての)スキルにあるに違いない。全くと言っていいほどミスしないのはもちろんだが、緩急をつけてバトルを盛り上げる音の操作といい、そんな彼へのMCたちの信頼といい、どこをとっても西フリー一番のDJと言える。


彼が選ぶ、あるいは作るビートもまた良い。

――日本のシーンでどうなのかは詳しくは知らないが、西フリーでは、バトルで使用される音源はその多くがDJが自分で作った曲である。ビートメイカーとしての顔もあるのだ。

そのため、DJごとにお決まりの曲?みたいなのがある。

たとえばVerseのMétricas(うろ覚え)は有名だが、この曲を聴けば、並のフリースタイルファンなら、Sweet Pain vs Bnet戦(うろ覚え)やFMS Internacional 2021のMecha vs Skiperを思い出す。

ビートとそれを有名にした神バトルもセットで紹介すると面白いかもしれない(自分だけが笑)。


まあ、ともかくとして、MCとDJ間の、暗黙だが密な関係性は、間違いなくフリースタイルの魅力の一つだろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ