065 ディグニティメテオ
「私の運命は私が決める!
ディグニティメテオーーー!」
土下座のどろちゃんの眼の前に八角の金属棒が隕石の如き勢いで突き刺さり直径30センチ、深さ50センチ程の穴を穿った
「間に合ええええええ!」
金髪ツインテールサラサラロングヘアの美少女ミネが上空から落ちてきてパンツをビリっと剥ぎ取って地面穴にお尻を向けた
水っぽいけど固形物も出るというような気持ち悪い音を出しながらかなりの時間噴出し続けた
「スエ〜、内臓までツルッツルになったよ!」
「そりゃシャンプーナマコにリンスの花まで食べるんだものぉツルッツルにもなるわよ」
「アレって何に使うの?」
「ナマコが頭を洗う用で花は髪の艶出し用よ」
「食べ物じゃないのかぁ〜どうりで口の中キシキシするわけだわ」
「とんでもない量になってるわよ」
「あ!ホントだ!埋め立てられるかな?」
ミネが立ち上がると表面張力な感じで地面の高さより上がっていた
「目が!目がぁぁぁぁぁぁ!」
「どろちゃんガンバレ!」
「女神ちゃん、ワシは…もう…駄目かもしれん」
「僕も…」「おっぷ…」
「イーちゃん、プンちゃん耐えるんだ!」
「どろちゃんごめん」「ドロンする」
「薄情…でもないか、動けるなら普通か」
柱の裏にいたイーちゃんプンちゃんは天使の形だけ残して透明化して飛び去っていった
「どうしよう、土かけたら溢れるんだけど」
「そのままにしたら流石に参拝者に迷惑よ?」
「うーん、ブロブ捕まえてこようか」
「一匹じゃ無理よね?私も1匹捕まえるわ」
2人は手分けをしてブロブを探しに行ってしまった
「グフ、オヴェ、うっく、オフ、もう離脱します」
「それがいいと思う!」
「皆ごめん、耐えられない」
「気にしなさんな、行くなら誰も居ない今のうちよ!」
「我も逃げるべきだとおもうぞ」
「どろちゃん、またね」
「行ってきます」
どろちゃんは細い一筋の白灰色の泥となって流れ出て近くの木の上で人の形に戻った
「皆、このままでは居られないから離れるが心配するなよ、タイミングを見計らって帰るから!」
「はいはーい」
「あいよーまた逢う日までぇー」
「キョンちゃん、女神ちゃんが軽いな〜ワシャ寂しいど」
木の幹から色を絞り体表面を赤茶色に、葉の色で目を緑色に、赤い木のみで口を赤く、土を取り込んで瞳を黒く服と靴も黒にした
「これで良いだろう、さぁ!冒険だ!」
「餞別と道標に槍を持て」
「モーちゃん、忝い」
奉剣クラウゼン・モーの眷属の長槍は捻りの入った槍先で、どろちゃんはちょっとマンガのウ◯コっぽいイメージを思い浮かべてしまったが気にし過ぎだなと思ってうやうやしく受け取った
誰か追いかけてきたりしないかな?なんてチラチラ後ろを見ながら歩くが誰も来てくれないのを更にさみしく感じて森を歩く
「うわ!ブロブって服も溶かすんだ!
どうやって持っていこうかな〜」
どろちゃんの歩いた先にはミネが居たがどろちゃんは尻しか見ていないため彼女がその人だということに気付いていない
「誰!?」
「どろちゃんと呼ばれています、うだつの上がらないソロの爺です」
「なんだ爺さんか、魔物かと思っちゃったよ」
大正解です
「う、うん、よぅ、ぅ、ぅ、言われる
街にも全然帰っておらんし」
「そうなの!?」
「うむ、でお前さんは何しとるんじゃ?」
「私はミネっていうの!今ね、おそそうしたからキレイにしてもらおうと思ってブロブを連れていきたいんだけど手で持つと服が溶けちゃうからどうしようかなって」
「なるほどなぁ〜
そしたらゴブリンか狼の一匹でも狩って血か肉片か使って目的地まで誘き寄せれば良いぞ?」
「なるほど〜!」
どろちゃんは後ろを向いていることもあり戦いを見る経験は神殿メンバーで一番と言っても良いほどだ
「狼?いた!セッハッ!」
キョロキョロと顔を動かしただけでミネは狼発見、足元の石を拾い上げてテニスのサーブのように八角棒で打ち出し100メートル先にいた狼の横っ腹を突き破った
「いよっしゃー!」
歓喜の雄叫びを上げながら走るミネのドレスアーマーのスカートがフワリと浮き上がった、どろちゃんはその一瞬でパンツ越しの尻を見て見覚えがある感じがすると首を捻ったが思い出せなかった
「コレの血を使って誘導するように動けば良いのね?」
「そうです」
「一匹で足りるかな?」
「何処まで引っ張っていくかですな」
「うーん、頑張る」
ミネはブロブを誘導するために狼の後ろ足の先の方を傷つけ10センチ程度の間隔を保ってポタポタと血の点線を描き始めた
ブロブは1滴ずつ地面シミをキレイに掃除しながらミネの後をついていきどろちゃんはブロブの後ろをついていく
「血がなくなった、毛でいいか」
「え?自分も食べるの?」
「うん、だって美味しそうじゃん、ヴェ、ぉヴェ、喉の奥に絡みついた」
ミネちゃんは毛を毟りちょっと食べながら下にも落としつつ誘導を続ける
「おー見えてきたー」
「ん?神殿?」
「そーだよー、裏の穴に行くんだー」
「お〜ん…」
どろちゃんの尻の記憶が結びついた
目の前大噴射事件とオデコに1滴異臭事件、酸っぱ臭い表面張力騒動の犯人はコイツだ…と
「ブロブ、食べてしまえ!」
溢れんばかりだった有機物は水分が土に沁みて少し凹んではいるがまだまだ香ばしい香りが漂っていた
「流石に神殿の裏でというのはどうかと思うのだが?」
「女神様がいてくれるから一番隠れやすいんだよねぇ〜」
「そんな程度では神罰なんてとは思うが繰り返せば流石に危ういと思うぞ」
「そうかなぁ〜?同じ女同士分かってくれると思うけどなぁ…」
「臭いのは無理!」
「だよな〜」
間髪入れずに女神ちゃんが念話でRESしてきた
「臭いまでは受け付けんと思うがの」
「ん!それは…申し訳ないかな…」
「特にほれ、柱の下の御使い様とか蹲ってる民の像なんかのぉ大変じゃぞ?」
「よく見たら男じゃん!」
「そらまぁ、丸見えじゃろうの」
「変態か!?」
「お主がの!」
「あ、そうか」
「見られたくないのは分かる、分かるが稀に女神像裏に回ってきて尻を愛でる変態もいるんじゃ
トイレまで間に合わないこともあるかもしれんがマントを羽織って木陰に座る程度でどうじゃ?
「確かに、そうなんだけどここでするとスッキリするんだよねぇ〜
分かった!ちょっと離れた木陰でする!」
「うんうん、それが良いのぉ〜」
その時、足元にいたブロブが2割も溶かせずに死んでしまい屁泥水になってしまった
「う!臭い!ブロブ死んだ!」
「う!わしゃ我慢無理じゃ!離れる!ちゃんと処理するんじゃぞ!」
「わかったよー」
数日後、どろちゃんが神殿に戻ると青い草の香りに変わっており落ち着いて休める日常に戻っていた
「魔法の呪文!えーっと、、、無理!
ディグニティメテオ!」
どろちゃんから神殿裏の太い木まで約5メートル程度、その1メートル手前に八角棒が降ってきて大穴を空けた
「うー間に合えー」
ミネは走ってきて腰にストールを巻いた
短いスカートを手繰り上げた際にストールまでめくれあがり結果的に尻丸出しでしゃがみ込む瞬間に少し出始めてしまった
勢いは強く大穴からはみ出るほどだった
「また頭に!臭え、離脱します!」
「いてらー」
「ガンバー」
玉の緒よ 堪えなば堪えね 繰り返せば
結局また腹の奥 モジョモジョする
字余り どろちゃん




