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063 骨が厚くても異世界では…


「やっべぇ〜の居た!」

「キョンちゃんどれどれー!?」

「あのガタイの良いちょっと褐色肌の人、鎧が派手な色のさ」

「あ〜、黄色と青の鎧の人ね」

「そうそう!」



 キョンちゃんこと鏡の盾になっているトリックデーモンが趣味の『看破』で凄い人を見つけた

 褐色肌で太い腕が特徴的、髪も目も黒く平たい系の顔つきの男の人、身長は170センチくらいだ

 腕は女性の腰よりも太く足も太い、腰回りの肉は程よく胸板と首が厚い太い



「『看破』したらさ、あの人『ポリネシアン』なんだって」

「ポリネシアンって何よ?」

「うーんとね、脂肪が付きやすいけど筋肉と骨が発達している人種で人間の平均の2倍くらい骨の硬い部分が厚いのよ」

「へぇ〜」

「興味なさそうだけどさ、同じ体重で一般人とポリネシアンを比べるとさ骨が固くて筋肉も強いのよ

 グーで殴ったとしたら衝撃が入るじゃない?

 硬いものの方がよりダイレクトに伝わるわけよ、殴った側にも衝撃が入るんだけど硬さ2倍ってことは衝撃を感じにくいんだよね

 だからより強い力を出さないと同じ反動を感じなくわけよ」

「一般人より危険のリミッターが1段階少なくて済むってわけか」

「しかも骨ツヨ、ちからツヨでリミッターの上限が1段多いってとこかな」

「狂気だね」

「間違いない」



 ポリネシアの極太の足が放つローキックでゴブリンは下半身がグッチャグチャ、パンチで顔がなくなる

 狼なんかは歯をなんとか食い込ませようとしているが脂肪が厚く柔軟性もあり傷にならない

 ただしこの人は走るのが苦手らしく狼は全く捕まえることが出来ていなかった



「あれさ、魔王とどっちが皮膚固いんかな?」

「女神ちゃんそりゃ魔王でしょ〜、人間と馬の魔物を比べちゃだめだってぇ〜

 ねぇ?モーちゃん?」

「そうだ、馬のほうが固い

 体重の問題もあるが骨は同じくらい固くても馬のほうが体重的にも優れているし純粋な強さで言っても魔王だろう」

「そっか〜魔王つまんないなぁ〜

 ぶつかってバーン!って拡散ちゃえばいいのに」

「おい、あの木の陰に出にくそうにしているのが居るぞ」

「あ、魔王だ」



 木の幹に頭を預けて小刻みに震えている黒い服の男が1人居た



「いじけちゃったな」

「良いんじゃない?」

「好きな子を虐めちゃう系の男になるかもしれんぞ?」

「そんなクズは無視する、視界に入れない」

「女はつよしだな」

「魔王が変態過ぎるのよ」



 魔王は膝から崩れ落ち地面とキスをした格好で固まってしまった、どうやら魂が抜けたらしい



「あのポリネシアンが動いたよ、猪のオークが来た!」

「え!?どこどこ!?」

「ちょっと女神ちゃん!顔動かしちゃ駄目よ」

「あっと、キョンちゃんナイス、でも見たいわ〜」



 ズズッと石が擦れる音が聞こえたが気のせいだったら気のせいだ



「あ!ポリネシアンと頭突きあいしてる!」

「え!見たい!」

「女神ちゃん動かない!」

「くぅ」

「あ、頭割れた、ポリネシアン血吹いた

 ん!殴り合いだ!イケ!イケ!お、スウェイバックで躱してカウンター!決まったーーーーーー!」

「どっち勝った?ポリネシアン?」

「オークの勝ちーーーーーー!」

「うおおおおおおい!」

「でも周りの人がオークを槍で刺して終了〜、呆気ない幕切れです」

「人生ってそんなもんよね」

「魔物が人の生を騙ってまーす」

「すみませんでしたー」



 それからというものポリネシアンな彼も槍を持つようになったという



「面白みがなくなったな…」

「そうね」

「次探そ次!」



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