044 肉のついで
「ダニオ(ゲフ)ゥ、見つけた
プンちゃんが追ってる」
「相変わらず仕事が早いな、行こう、ゲップが肉臭いぞ」
イーちゃんとプンちゃんはたらふく買い食いをしたあとマリを上空から探し捜索を任せて昼寝を決め込もうと思っていたところに呪われる瞬間を目撃してしまった
面倒だと思いつつもプンちゃんを監視に残し腹一杯で走れないイーちゃんがのんびりとダニエルのところに歩いてやってきた
プンちゃんとマリを探しに雑貨屋さんの方に向かうと道端でプンちゃんが寝ていた
「プンちゃん起きろ、アイツ何処行った?」
「マリの後ろ、くっついてる」
「そうか、じゃあ行こうか」
「ダニオゥガンバ」「ガンバレ!」
「仕方ねえな」
マリを探して雑貨屋通りを進むがマリを見つけられず職人街まで抜けてしまった
「いねえ」
「なんだ、ダニエルか〜」
「マリ…か?」
マリは尾行されていることに気付いていたが呪術士を見逃してしまっていた
「なぜそんな建物の隙間に?」
「なんとなく気になってしまって」
「それも呪いかもしれんぞ?」
「なんて平和な呪いなんでしょうか」
「平和じゃない!危ない呪いだ
現に君は既に犯人を見過ごしたんじゃないか?」
「え?」
「暗がりに視線を行きやすくすればミスディレクションは簡単に使えるだろうさ」
「そんな…」
マリは人を騙す立場の人間だった、ミスディレクション等は自分の分野、いや自分の物だと傲慢にも思っていた
それがたった一つのちゃちな呪いでお株を奪われたどころか騙される側になるなんて考えもしなかった
「ぶっ殺す」
「いや捕らえるだけでいいんだ」
「階段の下り一歩目で靴の中で靴下が1センチ滑る呪いを掛けてやる」
「それ死人が出るから本当にやめようね」
マリはブチ切れた、ダニエルは必死に止めた
「というわけで逃げられた、すまん」
「仕方ないね」「しょーもな」
「また捜索の協力を頼む」
「串焼き追加な」「ニククシな」
「分かった、ネギマを追加しよう」
「っしゃー!」「っしゃ!」
ダニエルは現金な2人を見て苦笑いしつつ見つけた時の状況を聞いた
「呪う瞬間、遠距離だった」「バーン!フゥ」
プンちゃんは右手の人差し指を立ててダニエルを撃ったあと人差し指に息を吹きかけた
「そんなんで呪えるのか」
「魔力は動いてた」「右手の中でウネウネ」
「手の中でなにかが弾けて」「サラサラサラ〜」
「砂になって落ちた」「服にゴシゴシ」
「右手に媒介を持っていて呪いを発動すると砕け最後は服に拭いつけた…か」
ダニエルが唸りながた考えているとイーちゃんが何かを思い出した
「人差し指に鈍色い金の指輪、猫目の黒い宝石が付いている」「ニヤリ」
「黒のキャッツアイで目立ちにくい装飾品か、杖の代わりかもしれんな
よし、とりあえず一番の特徴は指輪と呪う相手に指先を向けるということが分かっただけでも良しとしようか
一旦帰るぞ、最近寒いから詰め所で今日は煮込みだ」
「ニク〜」「モツ〜」
ダニエルとマリとともにイーちゃんプンちゃんは詰め所に戻り肉の入った鍋を囲んで気持ちよく眠った
良く日からも呪術士を捜索するも尻尾は掴めず難航することになる




