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035 ワイルドフィーシーズ


「広がる臭い!」

「さしこむホップ!」

「モジモジステップ!」

「両足でピョコピョコジャンプ!」

「お尻に広がる温かい感覚!」


「こりゃヒドイ!ウォエィ」


「間に合わなかった…」



 秋の風が冷たくなってきた頃、神殿の裏側(イーちゃんプンちゃんの眼前)で鎧を脱ぎ捨て盾と150センチ程の金属六角棒(恐らく杖)を放り投げて下半身裸で座り込む1人の少女がアレが間に合わずパンツにお粗相をしていた



「ヤッバー、流石にパンツの替えは持ってきて無いわ」



 項垂れる少女は金髪サラサラロングヘアをツインテールの玉ねぎ結びにした美少女、目がクリっとしていてお口とお鼻が小さいアニメ声だ

 ボディは程よい大きさのお胸にキュッと不自然に細い腰に長い足が生えている



「ミネ〜何処〜?大丈夫〜?」

「スエちゃーん、間に合わなかった〜」

「だから街から出る前にトイレ行きなって毎回言ってるのよ〜」

「ごめんなさーい、パンツ取ってきたい」

「パンツくらい履かなくても良いわよ」



 森の奥からこれまた美少女(青髪)が決して近付かず遠目で見ていた

 アニメ系美少女の名前がミネとスエなのはどうかなとイーちゃんとプンちゃんは眉間にシワを寄せ口をヘの字に曲げたまま思った



「酸っぱ臭い」「ボビチ!」

「うん、結構な臭いだわ」

「食中毒じゃない?」

「だとしてもよ、それを放置されるとちょっと困るというか嫌よね」

「鼻もげる」「バブチ!」



 ミネと呼ばれたツインテール美少女は軽く水の魔法で汚尻を流しパンツの紐を取って慎重に抜き取り渋々ズボンを上げた



「パンツどうしよー?」

「埋めちゃいな」

「女神様のところに捧げられちゃうんじゃない?恥ずかしいよ」

「大丈夫、ブツまでは捧げられないわよ」

「そうだと良いけど…」



 美少女のミネは金属棒で穴を掘ってパンツを埋めた



「白い紐T」「茶色付き」

「紐Tか〜恥ずかしいかも」

「今も昔もノーパンでしょ?」

「まぁね」

「それよりは紐でも良いんじゃない?」

「キョンちゃん、茶色は要らないの」

「何回か雨が降れば流れるって」

「流れるったって石の服の下よ」

「糞石になって化石化するわね」

「ヤダーーーーーー」

「魔物来た」「キターーーー」



 魔の森には排泄物を食べる魔物もいる、サッカーボールの半分程度の大きさのブロブやスライムと呼ばれるゼリー状の単細胞生物のような魔物だ


 美少女の出したちょっと緩めのアレをブロブは余すことなく体内に取り込み水饅頭のような状態で森へ戻っていった



「これで臭いは解決だ」「カイケツだ」

「本当に良かったわ」

「あとは白紐Tだけだね」「茶色だね」

「もう忘れようよ」



 女神ちゃんも忘れようと違うことを考え始めた時に救いの神がやってきた



「ゲギャゲギャ」


「ゴブリン来たよ」「ゴビリン」

「珍しいねぇ」



 ワシっ鼻で手足が長く腹の出た小鬼のようだが実は妖精の1種なのがゴブリンだ



「ゲギャ」

「ココ掘れ」「ワンワン」



 イーちゃんが地面を指差して掘るように促すとゴブリンは首を傾げながら緩い土を掘り返し紐Tを見つけた



「ギャ!」



 ゴブリンは2本の指で摘みあげ臭いを嗅ぐと狐忠信の隈取りのような表情になり砂と水で洗い始め何度も臭いを嗅いではキレイになるまで洗った


 白い薄い布がキレイになったところでゴブリンはアーチェリーのチェストガードのように胸に縛り付けてにこやかな表情で森の中に戻っていった



「間違って付けていったね」

「アレをミネが見たら卒倒するね」「ハジカシ」

「肉団子になるまで叩き潰されるか燃やされるか、哀しい想像しかできないわ」



 イーちゃんプンちゃん、女神ちゃんがちょっと面白がった数時間後のことだ



「ゴブリンよ、チェストガードしてるからゴブリンアーチャーかもしれない」

「なんでこんな浅い部分にそんな魔物が出るのよ!?何処よ?」

「ほらアレ、見てみて」



 美少女スエとともに美少女ミネが茂みの中から目視でゴブリンを確認した



「え?なんで?嘘!やだ、どうしよ、マジ殺す」

「何がどうしたのよ」

「あのチェストガード、私のパンツなの」

「え?埋めたんじゃないの?」

「掘り返した馬鹿がいるってことよ、私見られてたかも、恥ずかしい、私死にたい、その前にアイツ殺す?」

「そうしよ、証拠隠滅手伝うわ!」

「じゃあ援護と滅却を宜しくね、やらなかったら殺るわよ?」

「だ、だ、だ、大丈夫、任せときなって」

「行くわ!キエエエエエエエ!チエーーーストオオオオオオオ」


『ゲャ、ギョ…』



 ミネは棒を両手で右耳の横に持ち、爪先立ちで全速力でゴブリンに向かい走る速度と棒の重さに体の力全てを込めて頭と体を強かに何度も叩き潰した



「ミネもう十分よ、あとは燃やしちゃお」

「滅却すべし」

「『焚き上げ』」



 スエの魔法でゴブリンだった肉塊は燃えあがり数秒で黒い粉になって消えた



「良かったわ〜滅却できて」

「そ、そ、そ、そうね」

「じゃあ行こっか!」

「うん!」



 数分後、スエは水饅頭化したブロブを発見したが見て見ぬふりをして過ごし事なきを得た




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