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026 で、できない


「不味いことになったな」

「本当に」

「どうする?どうしたらいい?」

「早期にご決断を」



 ダニエルは女神様のところに報告に行くついでのお土産を花束にするか食べ物にするか迷っていた



「何でもよくないですか?むしろ要らないのでは?」

「それもそうか」

「冷やかしなら帰っとくれ!」



 隣り合う2件の出店に見積もりだけ取ったら微妙な金額だったことで項垂れていたダニエルは何も買わずに街を出た



「女神様、報告と御協力をお願いに参りました」



 今日は一人で来た、マリがいると突っ込みが面倒だからだ


 ダニエルは肩幅に足を広げて胸元にハットを持って念話を始めた



「この間、通りがかりのイーちゃんとプンちゃんが捜索協力をしてくれたお陰で馬車の襲撃事件が解決に光が見えたのだが相手が厄介だった

 犯人は特殊進化したガーゴイル、ガーゴイルといっても見た目はほぼ鳥だ

 夜間、普通に飛んでいたから捕縛できたが硬すぎて討伐出来ないのだ、そこの奉剣殿に頼みたいが如何だろうか?」



 …知らんわ!と女神ちゃんは思った



「キョンちゃんどうする?」

「私じゃなくてモーちゃんでしょ」

「我は気が進まない」

「なんで?」

「我を振るう者が居ないのだ」

「ダニオゥは?」

「ダメだ、この前の爺さんに握られた時から落ち着かないのだ」

「それはアレよ、アレ」

「アレってなによ?」

「あの〜ほらアレ、うーんと男と女がキュンするアレ」

「あ〜恋ね」

「そうソレ」

「爺に恋はしていない」

「恋みたいなもんでしょ」

「そうかもしれないが」

「じゃあ決定、あの筋肉爺さん連れてきて」



 ダニエルの話の内容は全て筒抜けになっていた



「爺さんとは?」

「介護されてるけどずっと体を鍛えている爺さんで名前は…えーっと?」

「ドリーさんね」

「そう、その人、他にも良い人材が居たから見てもらえば?」

「そうしよう、情報提供感謝する」



 ダニエルは帰っていった



「ねぇ、キョンちゃん、最近さ、ダニエルと魔王と下半身無双しか来ないよね?」

「そうねぇ〜ちょっと刺激が足りないよね」

「ここ数百年でこんなに来てくれる人達も居なかったけどもうちょっと普通でいいよね」

「そうそう」



 段々わがままになってきている自覚は女神ちゃんには無い



「そもそも人が来ない、暇だと言っていたのに常連が出来ただけ良いと思わんとの」

「でんちゃんの言う通りよ」

「ワタクシもそう思いますぞ!」

「まぁそう言われるとそうよね」



 わがままだと少し気付かされた女神ちゃん、ちょっと反省だ



「でもやっぱり楽しい刺激が欲しい!」



 駄目だった



「刺激が欲しいなら分身の魔法を早く覚えて」

「うおぉぉぉ、痛いところを付いてくるねキョンちゃん」

「モーちゃんより鋭くやるからね」

「うぬ、言葉の尖りでは絶対に勝てぬ」

「公認か、ではそろそろ本腰を入れねば」



 女神様は魔王にかけられた空蝉の魔法を思い出して自分の意識を分割しようと頑張るがいつも通りできない



「どうやって分離すんのよ」

「女神ちゃんの場合は体から飛び出る感じだと思うけど、容れ物がないと難しいから創造する方の魔法も別個で必要なんじゃない?」

「えー無理〜、超苦手」

「魔王の作った偽物もらえば?」

「あれだけは絶対に嫌」

「そ、なら頑張るしかないね」

「うぐー、ガンバルぅ」



 毎日毎日、何度も何度も繰り返すが驚くほど進歩しないがそれでも毎日続けることが大事とキョンちゃんやモーちゃんに励まされて続けることになるが…できるようになるのは数百年後…かもしれない



「しんど」




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