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精霊姉妹のふわり探索記 改定  作者: 鎧亜
一章
10/21

第9記 診療所の日常 後編

ここは王都の片隅にある精霊姉妹が、やっているハーブとパンの店 エレミットガーデン

『いらっしゃいませ。』

初めて来た女性客「今日始めてきたのだけど、噂の数量限定カレーパンはまだあるかしら、それとお勧めのパンはあるかしら。」

シュウカ「数量限定の一口カレーパンはまだありますよ、どれもおすすめだけど、グラタンパンやあんぱんとかは珍しいだろうし特におすすめだね。」

初めて来た女性客「確かにどちらも初めて聞くわね、それぞれどういったパンかしら?」

シュウカ「グラタンパンはくりぬいたパンに、肉や野菜、パスタの一種のマカロニを入れて上から生クリームベースのホワイトソースとチーズを乗っけて焼いたものになります、あんぱんは小豆と砂糖を混ぜて潰したあんがパンの中に入っているパンですね。」

初めて来た女性客「よく分かったわ、ではグラタンパンとカレーパンを頂こうかしら。」

「ありがとうございます、グラタンパンはあちらになります、奥にイートインスペースもありますので、買った物をそちらで食べられますよ。」


スズカ「マジョラムとボアカドのコロッケパン焼き上がったの。」

常連の男性客「お、食べると魔力が回復するコロッケパンちょうどできあがったのか、俺の大好物なんだよな、とりあえず5個貰おうか。」

スズカ「まいどありなの。」

初めて来た女性客「まあ、魔力が回復するパンなんてあるのね、ボアカドって初めて聞くわねどういった食べ物なのかしら?」

スズカ「ボアカドは果物で豚肉っぽい味がするのにあっさりとした後味が特徴なの。」

初めて来た女性客「なんか良さそうね、それも一つ頂こうかしら。」

スズカ「まいどありなの。」



どことなく高貴な雰囲気の女性「シュンカさんのお勧めのハニーフルーツトースト美味しいですわ。」

シュンカ「そうでしょう~ハーニャの~蜂蜜と~アップリューや~ストロベリーなど~たくさんの~果物が~入っている~から~美味しくて~元気が~出るわ~、そういえば~エリィの~調子は~最近~どうかしら~?」

エリィ「おかげさまで、あれからものすごく調子が良いですわ、これもシュンカさ・・・」

助けを求める冒険者「助けてくれ、グレイグが俺をかばって大怪我なんだ。」

シュンカ「また~怪我人が~来た~みたいね~ちょっと~行ってくるわ~。」


初めて来た女性客「突然冒険者らしき人が大怪我した人を連れてきたんだけど大丈夫なの?」

常連の男性客「そういえばお嬢さんは今日初めてだったな、心配入らないさ、すぐに・・・。」

シュンカ「怪我人は~ここね~これぐらいなら~すぐに~良くなるわ~ヒールウィンド~。」

グレイグ「あれ?痛くない治ったあ!」

シュンカ「もう大丈夫~だわ~じゃあ~私は~戻るわ~。」

スズカ「シュンカお姉ちゃん、こっちも手伝ってよ。」


初めて来た女性客「あっという間に怪我人を治していったけど、どういうことですの?」

常連の男性客「あーさっきのほんわかした感じの女性はここの従業員のシュンカさんだよ、開店当時、ひどい怪我と高熱で苦しんでいたこの国の王女様を通りすがりの彼女があっという間に怪我を治してしまったんだ、ちなみに高熱はたまたま彼女が持っていた試供品のカレーパンを食べさせたら、こちらもすぐに治ったって話さ、その事が話題になって時々怪我人がここに運ばれてくるのさ、だからこの店はハーブパンの店兼治療院と考えてる人も結構いるんだ。」

初めて来女性客「そんなことがあったのね、このカレーパンにそんな効力があったなんて、さっきの女性奥に行ったけれど・・・。」

常連の男性客「あー、あのさきにイートインスペースがあるのさ、お嬢さんもパンを買ったみたいだし、ここで食べていったらどうだ?」

初めて来た女性客「そうね、そうしようかしら。」


トウカ「冷やし、チョコレート、パン、冷やし、クリーム、パン、出来たよ、後、冷凍卵も作ったよ。」

スズカ「いつもありがとうねトウカ、冷凍卵は後で半熟卵パンにするの。」

常連の女性客1「出来立てですって、チョコレートパン6個ちょうだい。」

常連の女性客2「私はクリームパンを5個ちょうだい。」

初めて来た女性客「そんなに美味しいですか?」

常連の女性客1「もちろんよ、外のパリパリチョコに中の生チョコクリームがとても美味しいんだから。」

常連の女性客2「私はクリームパンが好きよ、牛乳の風味が感じられる生クリームがとても美味しいのよ。」

初めて来た女性客「どちらも美味しそう、両方とも2つずつください。」

トウカ「どうぞ、チョコは、溶けるから、早めに、たべて。」


初めて来た女性客「ここがイートインスペースね、ハーブティーに牛乳もあるのね、量は多くないけど無料みたいだから持っていこうかしら、あらあれは・・・。」

シュンカ「エリィ~この~アップリューの~ジャムパンも~美味しい~から~食べて~みるの。」

エリィ「シュンカさんがお勧めするのはどれも美味しいのは当然ですからもちろん頂きますわ。」


初めて来た女性客「あのかたはもしかしたら・・・今は気にしないでおきましょう、あのパンも美味しそうですわね、後で買いましょう、それにしても結構買い込んじゃったわね、まずは噂のカレーパンからいただこうかしら、あむ、さくっとしたパンに中の液状のカレーが溢れて最高だわ、それに体の調子もよくなった気がするわ、でも小さいからもうなくなっちゃった、次のパンも食べちゃおう、次はグラタンパンね、はふはふ、うーんこれも美味しいわ肉と野菜が一体になっていて、チーズの塩気もマッチしていて美味しいわ、次はコロッケパンね、これはどうかしら、あむ、んーこれもいいわね、パンに練り込んであるマジョラムがほんのりスパイシーで、中のコロッケを引き立てているわ、肉の味はするのに全くしつこくないわ。」


「最後はデザートパンね、まずはチョコパンね、あむ、チョコのパリパリ感に中の甘さの中にもほろ苦さのあるチョコクリームが最高ですわー、もう一つはおいといて、次はクリームパンね、あむ、これはミルクの風味溢れてこくのある甘いクリームがとても美味しいわ、ふーどれも美味しくて、気がついたら全部食べちゃったわ、さすがにもう食べれないけど、お土産にまたパンを買いにいきましょう。」


たまに来る男性客「毒や呪いを治せるパンがあるときいたんだけど、本当にあるのか?」

メディ「ええあるわよ、毒に効果があるのは、このドクダミバーガーね、解毒効果のあるどくだみをひき肉に入れて焼いたものをぱんではさんだの、それと浄化効果はこのホーリーバジルにあるんだけど、料理名が難しいのよね、ふわりん何だったかしら?」


ふわりん「ガパオチキンサンドね、鶏肉をホーリーバジルやニンニクなどのスパイスを練り込んで焼いたものをパンに挟んだものよ、料理の作り方は難しくないけど、ガパオはこの世界の言葉じゃないから難しいのかな。」

たまに来る男性客「彼女が異世界から来たという少女だったんだよな。」

メディ「ええそうよ、このお店の料理はほとんどふわりんが、考えたものなのよ。」


失礼な客「この店のエリクサーを俺様に全部献上してもらおうか。」

ふわりん「いきなりやって来てなにわかんないこといっているのよ、この店にエリクサーなんてないわよ。」

失礼な客「貴様こそ何を言っているんだ、聞いたぞ王女の難病を一瞬で治したらというカレーパンをその効果はどう考えてもエリクサーだろうが。」

メディ「話を聞くと私が作ったカレーのことね。」

失礼な客「どんな病気も治すというエリクサーをこんなちんけな店で庶民にふるまうより、この男爵家の俺様が有効活用してやった方がいいに決まっているだろう、だからエリクサーカレーと、その材料作り方も全部よこ・・・がががが。」

クレア「さっきからごちゃごちゃうるさいのじゃ、他の客の迷惑になるからとっとと出ていくのじゃ。」

スズカ「クレアその人一応貴族みたいだから、もっと丁重に扱ったほうがいいんじゃないかな。」

クレア「メディのカレーを独占するやつなんて、ほぼ毎日来てるんだから、たいして変わらんのじゃ、前にも貴族らしいのが来てたのじゃ。」

失礼な客「庶民の分際で、この俺様にエリクサーも寄越さず、こんな真似をするとは、失礼だぞ、ただじゃおかない、こんな店など潰して、全員処刑してやる。」

???「失礼なのはあなたのほうですわよ。」

失礼な客「なんだと庶民の分際で俺様に意見をする・・・とは・・・エイリーン王女?なぜあなたさまがここに?」

エイリーン「ここのパンが美味しいから、時々来ているのですわ、そんなことよりこの王女である私に対し暴言とはカマッセ男爵どういうつもりですか、それになにより精霊様のいるこの店に失礼な態度をとるなんて。」

カマッセ「違うのですまさか王女様がこんな店に来るとは思わず、それにこんな店に精霊さまがいるなんてことあるはずが。」

常連の男性客「え?」

常連の女性客達「え?」

エイリーン「この店に精霊様がいないなんてあなた本気で言っているんですの?」

常連の男性客「全くだな有名な話だぜ、この店に精霊様がいるというのは。」

常連の女性客1「いるというよりもここの従業員ほぼ全員精霊様よ。」

常連の女性客2「ここは精霊様がやっているお店なんですもの。」

カマッセ「まさか、本当なのか?でもどうみてもみんな人間の姿たが。」

春風精霊シュンカ「それは~普段は~人の~姿を~するように~スズカ達に~言われてたから~。」

涼風精霊スズカ「普段から精霊の姿をしていると、お客さんが萎縮して楽しめないと判断したからなの。」

秋風精霊シュウカ「まあ、シュンカお姉さんは普段から能力使ってたし、すぐに都民のみんなに気付かれたけどね。」

冬風精霊トウカ「私も、普段から、力、使ってた。」

異世界の少女不破凛「でも、トウカさんの能力はバックヤードの調理スペースだから、シュンカさんにくらべれは認知度は低いんじゃないかな。」

世界樹の娘メディ「そもそもエリクサーの材料のメイン素材は世界樹の葉なんだから、その時点でこの店が世界樹や精霊となにか関係があると分かりそうなもんなんだけど。」

雷竜の龍人クレア「この店にエリクサー奪いにくるやからは自分に都合のいい情報しか持ってない気がするのじゃ。」

カマッセ「ま、まさか本当に精霊様がいるとは、お許しを。」

エイリーン「私に対しての暴言に、この精霊様の店に対しての失礼な態度の数々とても見過ごすわけにはいきませんわ、かなり厳しい処罰になることでしょう。」

カマッセ「まさかこんなことになるとは。」

小さなトラブルはありながらも、エレミットガーデンは今日も大盛況なのでした。

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