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第13王子「雫くん」  作者: 海姫
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王位継承争い開始

「痛ってー!!!」


俺【雫 優二郎/シズク ユウジロウ】の朝はいつも自身の叫び声から始まる。


7歳の誕生日に父親からもらった目覚まし時計は少し変わっていて、時間になると身体に電流がはしる仕掛けになっている。海外に住んでいると聞いている父親には会った事がないが、毎年誕生日には日本では見ないような変わったプレゼントを送ってくる。子供の頃は父親から届くプレゼントが嬉しく毎日使用していたせいか今更普通の目覚ましでは起きれなくなってしまった。高校生になった今ではもっと普通のプレゼントがあっただろと心の中で悪態をつきながら制服に着替えている。


「優ちゃんハッピーバースデ~!」


リビングに降りた瞬間パーンというクラッカー音と共に母親の陽気な声が聞こえてきた。


決して高校生の息子がいるとは思えない見た目通りの楽観的な性格の母ではあるが女手一つでここまで育ててくれている。


「はい、ままからのプレゼントだよ~。」


ダイニングテーブルに座るとウキウキの母から開けてみて!とプレゼントを受け取った。


「ありがとう。ってこれ香水?」


「そうだよ~もう16歳なんだから異性を意識して良い男の香りを身につけないと!!」


大きめの鼻息をならしながら得意げににんまりとされ、高校生で香水なんて身の丈に合わないなんて事は言えず素直に受け取ることにした。


「あ、今年もパパからのプレゼントが届いてたよ~。」


今年も変なものを送り付けてきたのかと内心溜息をつきながら、遅刻するから後であけるよとプレゼントを受け取り学校へ向かった。

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