2話 魔物との食事会
早く飯出てこないかなー。
美味しくなかったらこれからの食事はどうしたらいいのかな。
まぁ、食べてから考えよう。
「キング様!お食事が出来ますのでこちらに来てください。」
うわ!びっくりした!
さっきのカバじゃねーかよ。脅かすなよ。怖えーんだよお前らの顔。
コイツの名前は何だっけ?聞いていないよな。
聞くのもアレだし、これからは『カバさん』と呼ぼう。
「食事は、魔界ミルドゥーマ一番のコックが作っているのでとても美味しいですよ。今日は肉のがメインと言っていました。」(カバさん)
おいおい、魔界にコックなんかいるのかよ。
美味しいとか人それぞれの味覚次第じゃね?
あ、コイツらは魔物だった。魔物の味覚って人間と同じなのかな?
まぁ、物は食べてみてからじゃないと分からないものだよな。
食べてみようじゃないか。
あれ…
肉って言ってたよね。
人間の肉?魔物の肉?
どっちも嫌だよ。
「こちらになります。」(カバさん)
うおぉぉおおお!なんだこりゃ!
てか、歩いているときにも思ったけど、ここ広すぎ!
超絶に広い屋敷だな。土地代なんぼなんだよw
この食卓は星5つレベルだな。この食卓を囲むモンスターを除けばだが。
あぁ、10くらいのモンスターが俺の方を見てやがる。
一番奥の一番目立つ席が俺の席だろうな。
コイツらもしかして魔物のエリートみたいな奴なのか!?
めちゃくちゃ雰囲気出てるよw
これって、席に座ったら俺が何か言いださないといけないパターン!?
知らんフリしていこうw
よし、座るか。
「・・・」
くそ、やっぱり俺が喋らないといけないパターンじゃないか!
はぁ、
「ごっほん!私の名は教えるまでもなかろう。勝手に呼ぶがよい。歓迎されているのは分かるが、顔がまじめすぎるぞ。これではうまい飯も不味くなる。まぁ、私の前では緊張して当たり前だが、この魔界の話やら現在の人間界の話やら沢山の話を聞きたいと思っているから、気軽に話しかけてきてくれ。私は今のこの世界については何一つ分からないのだ。知識に関しては私は誰かに頼るしかないのだ。よろしく頼む。」(蒼)
よし、キングとやらの威厳を保ちつつ、良好な関係を築こうとしている姿勢は示せた。
あとは、バッタもんとカバさんに任せよう。
あ、バッタもん、一番遠い席に座っている。オワタw
とりあえずは、飯が来るまで俺からは喋らない。
なんか来たぞ。飯だ!!
ここに来て初めてのメイド服を着た女性型のモンスターが料理を持ってきてくれている。
頼むぞ、頼むぞ。俺の胃に合った食事であってくれ。
「お待たせ致しました。竜足です。鱗は剥がして召し上がってください。」
うわ、ドラゴンの足じゃん!
豚足がよかったなー。
鱗を剥がして食べるとか、最初から剥がしててくれよ。
でも、めっちゃいい匂いだな。
うまそうw
てか、コイツら共食いじゃね?
ドラゴンと魔物は違うのか?人間が他の動物を食べるみたいな感じなのかな。
まぁいいや。食べてみよう。
「キング殿!お待ちください。鱗には毒がありますのでコチラの鱗剥がしを使ってください。」
おー!バッタもん!
優しいなバッタもんw
おいおい、毒があるなんか聞いてねーよ。
毒竜なのか?
危うく同じ失敗を二度するところだっだ。
もう、蕎麦を食べた結末にはなりたくないよw
さすがに次は終活したいよ。
ちょっとこの竜肉について聞いてみようかな。
「この竜足について聞きたいんだが、竜の肉だよな?なんで毒が鱗にあるんだ?」(蒼)
「こちらは、毒竜のお肉でして・・・土竜や赤竜には毒は無いんですが肉が固くて噛み切れないのです。一方、毒竜は鱗に毒がある代わりに肉の身は柔らかく、希少度も高く、本日のキング様召喚のためにご用意したもので、説明不足で大変申し訳ありません。」(バッジ)
なんだ、俺を毒で弱らせようと考えていた訳じゃないのか。よかった。
俺のために用意してくれた希少な肉食べさせてもらうとするか。
あぁ、さっきこの竜足を持ってきてくれた女性型モンスターが申し訳なさそうにしているから、手を挙げて気にしていないアピールしないとな。
(手を挙げる素振り)
よかった。笑顔が戻ったみたいだ。
「さてと、今日は美味しい料理で力をつけて、えっと、頑張ろうじゃないか
!」(蒼)
やっちまった。流れで何も考えずに発言してしまった。
「キング様に乾杯!!!うおーー!」(魔物たち)




