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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第91話 社会見学Ⅳ

日吉の社会見学はなんと俺よりも多く8連戦していた。


結果、0勝6敗2不成立。


6敗は俺と同じ相手だった。

しかし、そうなると予想していたガイ部長が更に先を用意していた。


日吉が言うには、7戦目はゆるキャラが出てきたそうだ。

緑の大きな体に、口から飛び出る2本の牙。

ただ日吉を見てから酷く怯えだしてしまったそうだ。


なるほど。ゆるキャラだから、近所の子供達からボッコボコにされた後だったのかもしれない。マスコットあるあるだな。


日吉もそう思ったらしく戦いどころじゃないと、ゆるキャラを介抱してあげたそうだ。



次の8戦目が、日吉に抱かれ今も俺達に撫でられてゴロゴロと嬉しそうな声を出す大きな猫だ。

この猫も日吉を見て酷く怯えたそうだ。


「流石に、動物虐待は自分には無理ですよ。」


「そうだな。俺もだ。昔の仕事柄、家に居ない時間が長くて動物飼えなかったもんな。」


「でもやっぱり飼いたい気持ちはあったんで、尚更この子と戦うなんて無理でしたね。」


「日吉。わかる!わかるぞ!」


「ですよね!ゆるキャラさんの時と同じように介抱していたら、懐いちゃってですね。

そのまま、ごねまくったら飼える事になったんですよ!」


「おお。ペットが居る生活か。ヤバイな最近なんか充実した生活になってきてないか?」


「ですね!先輩にも懐いているみたいだし、大丈夫そうですね。」


仕事しながらになるが、並び歩く日吉に抱かれた猫は俺の手をペロペロと舐めてくるのだ。滅茶苦茶可愛い。癒しだな。


入口付近では呆れるガイ部長をハーシャ奥様が慰めていた。

しかし、猫を飼うと言っても色々大変だ。飯をどうすればいいのだろうか?


「ガイ部長!この猫のご飯って用意してくれるのでしょうか?」


「……クソ。仕方がないか。

まぁお前ら2人しか今は居ないからな。元々20人近くを用意させていたんだ。

多少増えたとしても問題は無いだろう。だが、飼うからにはお前らが責任を持てよ?

ただでさえ、お前らの責任で俺は手一杯なんだからな。」


「ガイ部長!ありがとうございます。

そうですね。この子は自分達がちゃんと躾しますから!」


「日吉。大丈夫なのか?猫飼った事あるのか?」


「子供の頃に、実家で飼ってましたよ!」


「なら、安心だな。

しかし、猫だから何処かへフラッと出歩いたりが厳しくないか?

ここは一応王城だし、何かあったらヤバくね?」


そんな心配毎を日吉と相談しているとガイ部長から思わぬ真実が聞けた。


「おい、馬鹿共。まだ気づかないのか?

そいつは猫という名前じゃなく、ウォーキャットという魔物だからな?

あと、日吉がゆるキャラと言ったヤツも魔物だ。」


「え?この子が魔物??」


「あのゆるキャラさんもですか?」


「そうだ。本来は両方とも獰猛で危険なのだがな。

だが、こいつはお前らを見て絶対服従したのだろうな。だから、ある程度の言う事は聞くはずだ。」


「マジですか?他の人はこんな可愛いのを倒しているのですか?」


「もしかして、人を食べるとかですか?」


「いや。確か、雑食だったはずだ。だからお前らと一緒の飯で問題ないはずだ。」


「じゃあ、尚更なんで倒すんですかね?」


「だから、人にとっては獰猛で危険なのですわ。

今の貴方達には分からないでしょうがね。」


ハーシャ奥様の嘆きに、俺と日吉は厳しい世の中を感じて虚しくなった。

ガイ部長とハーシャ奥様も何故か虚しい空気を出していた。

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