表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
91/345

第90話 社会見学Ⅲ

その後、対戦?した相手の人達の戦闘訓練を見せられて、隣でガイ部長が解説した。


「へぇー。」とか「はぁ。」とか、適当に相槌をうっていたら、バレて怒られた。


「いや、教えてもらっても、結局彼らの凄さが分かっただけで、即降参して良かったって事ですか?」


と聞いたら、ガイ部長はそれ以降、彼らを貶すような説明になってしまった。何がしたいのか意味が分からない。


彼らは明日も日吉とやるそうだったので、軽めに訓練したら、帰って行った。他の戦士の戦い方を嫌という程見せられて、俺の社会見学は終わってしまった。


本当に、何がしたかったんだろう?

戦わせたいのは分かるけど、俺達には仕事があるんだ。俺達の世界にも社会人プロボクサーとか居たけれど、今の俺達の仕事だと2足のわらじは到底履けない。練習している時間がないのだから。


それに相変わらず真っ直ぐ走れないのだ。戦闘で確実に不利になる。


なんとなく予想だが、仕事は朝6時から夜21時までっぽい。それから何かをする余裕なんて無い。休みもどちらか1人だけ。


職場へ戻る際、困りきった顔したガイ部長に本心を聞いてみた。


「ガイ部長。俺を戦わせたかったんですか?それを学んで一体何がしたかったんですか?」


「カゲイ。そこまで分かって、何故応えなかった?」


「いや、だって怪我したら翌日以降、仕事にならないじゃないですか?」


「お前は怪我をすると思っていたのか?」


「いや、戦いなんですから、するでしょう?もしもの時もありますし。明日から俺の代わりにガイ部長が仕事する訳には行かないでしょ?」


「……まぁそうだな。そうか。そうだったな。

という事は、明日の日吉も同じ事になるのか。」


「そうかもしれませんね。

俺達はあの仕事があってこそ、こうして居ますからね。俺も日吉も女性以外はアレしか無いと言っても過言じゃないですね。」


「そうか。とにかく明日はヒヨシの番だからな。カゲイ、明日が終わるまでは話すなよ?」


「分かりました。」


職場に帰って残りは日吉と一緒に仕事をした。夕食時やその後もガイ部長の言いつけを守り、聞きたがる日吉をごまかし通した。



翌日、日吉はガイ部長に連れられて社会見学に旅立っていった。


あいつなら、戦ったりするんだろうか?

俺と似たような感じになると思うのだが、俺と日吉は全てが一緒という訳でもない。

好みのタイプも違うからな。

もしかしたら、全勝してくるのかもしれないな。

そうなったら、この仕事から卒業するのだろうか?


「ハーシャ奥様。昨日の俺の戦績はガイ部長から聞いていますよね?」


「え?ええ。私としては予想通りでしたわ。」


「そうですか。もし今日、日吉が勝ちまくったら、その後どうなるのでしょうか?」


「その後?」


「はい。戦えるから別の仕事になったりとかするんじゃないですか?

その為の社会見学なのでしょう?」


「ああ、そういう事ですか。安心しなさい。もうそうなったとしても今ではないわ。

カゲイ、1人では仕事にならないでしょう?

いえ、出来るかもしれませんが、貴方の休日が無くなってしまうわ。その考えは私もガイ様も持っていないから大丈夫よ。」


「ありがとうございます。ハーシャ奥様。」


俺達のことをちゃんと考えてくれるハーシャ奥様にお礼を言って仕事を続ける。


日吉が帰ってきたのは昨日の俺よりも多分早かった。


ガイ部長の後ろから、大きな猫に揉みくちゃにされた日吉が居た。


え?猫???

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 休みと言いつつ会社主導のボランティア事業に参加させられるやつだこれ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ