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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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◆第79話◆ 面接後

「失礼しました。」


カゲイが丁寧に頭を下げて、倉庫から出ていった。


それについて、ロン様やミラ様達はただ見送っていた。苦笑しか無い。結局のところ、彼らの凄さはあまり伝わらなかったようだ。いや、十分に化け物だとは認識されたとは思う。だが、まだ足りない。それも仕方がない事かもしれない。ほんの少しだけしか彼らを知らないのだから。


それにしても、アイツらは好き勝手に言いやがる。

カゲイはヒヨシが暴走したら、「応援する。」と言い、ヒヨシはカゲイが暴走したら、「ついていきます!」と言い放った。

その癖、自分が暴走したら、2人共さも当然のように俺に丸投げしてきやがった。


そんな事を言うから……


「フォッフォッ。信頼されているようじゃのぅ。じゃが、これでおまえさんは居てもらわないとダメになったのぅ。」


「ヒッヒッ。見極めるなんて言ってすまなかったねぇ。代わりと言ってはなんだが、今後も出来る限り協力はするさねぇ。」


なんて軽口が出てくる。


俺以外で唯一、彼らの事をよく知るハーシャはカゲイの提案のせいでトリップしている。

その事については俺だって嬉しい。こうして同じ管轄になって、互いに支え合っている。ハーシャが居てくれて本当に嬉しかったんだ。ハーシャが好きだ。でも今までは、やはり後ろめたい気持ちもあった。それが解消されるかもしれない。喜ばない方がどうかしている。


だが、それよりも……彼らの発言が俺を悩ませる。


「あー。ごめんなさいね。急に大勢で押しかけちゃったみたいで。」


「いや、気にしないてくれ。いつか、こちらから出向いて正式に謝ろうと思っていたんだ。本当に身内が大変な事をしてしまい、申し訳ない。」


ディアナさんとキエナさんに再び頭を下げて謝罪する。


「あー。もういいのよ。来た時は多少そういう気持ちもあったのだけれど、彼らを見たら吹き飛んでしまったわ。」


「そうなの!ビックリしたの!」


2人とも本当に強くて優しい人達で良かった。ならば、外のことは彼女達にも協力してもらうか。


「では、ディアナさんとキエナさん。

認める認めないと言っていましたが、カゲイとミイネさんはどんな感じなのでしょうか?

ハーシャ……ハーシャ!妄想に浸らないで戻ってきてくれ。ハーシャもミイネさんに会ったのだろう?一応説明はしているんだろうな?」


「……はぇ?はっ!はい!ガイ様。

ちゃんと十分注意する旨、説明はしております!私が会って話した限りですが、ミイネはとても賢い人で、理解が早くて助かりましたわ。」


「そうか。ならば、ミイネさん本人も気をつけてくれるか。ディアナさん。キエナさん。2人の事ををしっかり見守って欲しい。どうせなら最後まで認めなくても良いぐらいに。」


「何よそれ。割と良い雰囲気だったのよ?それじゃ、私が悪役になるじゃない。」


もうそこまで進んでいるのか。

カゲイめ。中々のやり手なようだ。それともミイネさんがチョロいのか?


「簡単に言えば彼らは自覚の無い化け物だ。多少、力持ちぐらいにしか思っていない。だから先程出ていったように丁寧で自制出来てるように見えるんだ。しかし、それは間違いなんだ。」


念には念を。そう思って忠告をする。しかし、キエナさんとミラ様は大丈夫だと言ってきた。


「大丈夫なの。ひと目見た時から分かったの!」


「ヒッヒッ。そうさねぇ。ある程度経験があれば理解出来るはずさねぇ。」


「あー。それでキエナは私が魔道具を使うのを止めたのね。」


「ヒッヒッ。アレに変化の魔法を使ったら、何になるか分からなかったからねぇ。」


なるほど。

それならまだ期待できそうだ。


「ディアナさんも、たった数分仕事を見ただけで化け物だと分かっただろう?キエナさんやロン様、ミラ様も……それでもだ。本当の彼らはそんなものじゃないのです。だから細心の注意を払うようお願いします。」

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