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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第72話 飴玉Ⅱ

「先輩。コレ、どうしましょうか?」


お土産の飴玉を手に日吉は考えていた。


「うーん。流石の日吉でも消費は厳しいか?俺も昨日、口にした1個がまだあるからなぁ。どうにか処分しないとな。」


日吉と一緒に考えていると、暫くして日吉が何かを閃いたのか急に突拍子もない事を言い出した。


「コレって、そのまま置いておけば、湿気とか吸ってくれないですかね?」


「はっ!お前、天才だな。でも良いのか?一応シアラちゃんの手作りお菓子に分類されるんだぞ?」


「自分や先輩じゃないと即死しそうなものがお菓子に分類されちゃ、普通のお菓子に失礼じゃないですかね?」


「まぁな。しかし、その発言はシアラちゃんに失礼だがな。」


「その辺は上手い事、他で機嫌を取りますよ。とにかくちょっと試してみませんか?」


俺と日吉はとりあえず、それぞれの口にいれた飴玉を処理する。

そのまま置くと、丸いので転がってしまう恐れがあり危険なので、余ってる石に中心窪みつけて、そこに置いた。


2個だけだと、あまり効果が分からなかったので、更に2個増やし職場の四隅へ置いてみた。

仕事を始めようとする頃には職場内の湿気は嘘のように消え去り、カラッカラな空気になった。逆に乾燥肌になりそうだな。ただ、仕事の時間が経過していけば、俺達の大量の汗でまた湿気が多くなるし、もしかしたら丁度いいかもしれない。


置く量は今後の課題になったが、これは素晴らしいアイテムなのかもしれない。何せ、ココは地下であり、水気も多く、カビがヤバいのだ。シアラちゃんには悪いが、この飴玉は料理じゃなくてアイテムだな。


これなら、ミイネのタオルもカビが生えることなく、綺麗なまま使っていけそうで俺としては万々歳だな。


「いやぁ、シアラちゃんは良い物を作ってくれたな。日吉、来月会ったら増産してもらえないか聞いておいてくれ。」


「うっす。食べないので、なんて頼んだらいいか分からないですけどね。」


「ヒヨシ。私の名前を使っても構いませんわ。」


「本当ですか!?ハーシャ奥様。」


「ええ。この劣悪な環境を……まさか料理に救われるとは思ってもみませんでしたが、こうしてカビに悩まされることは無くなりそうですもの。」


「そうだな。ハーシャ。

カゲイにヒヨシ。2人を持ってしてもヤバいと言われる物を作るシアラか。実は、あの娘が1番ヤバいのかもしれんな。」


そんな事をガイ部長はしみじみと言い、誰も否定出来ず、シアラちゃんの料理のお陰で乾いた空気に触れながら、乾いた笑いで誤魔化した。



そうして、いつもの仕事を淡々とこなしていたら、職場の外が何やら騒がしくなってきた。


また空気の変わり目かな?

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