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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第63話 シアラⅡ

「シアラちゃん。これからもヨージを宜しくな。

じゃあ、そういう事で……。」


彼女にあまり関わってはいけない。

その先には恐怖の汚料理が待っているのだから。


影井は逃げようとした。

しかし、シアラに回り込まれてしまった!


「あ、あの!……センパイさん!

もし、良かったら……私の料理、食べてくれませんか?」


おおぅ。

ピンポイントで狙い撃ちしてきた。

可愛い後輩の可愛い彼女候補だ。

すげなくあしらいたいところだが、これが中々難しい。

今も瞳を滲ませて、顔を赤らめ、上目遣いにこちらの様子を伺っている。

流石、食堂の看板娘だ。男を手玉に取るのは慣れているのかもしれない。

そして、俺は最近、女性と全然会話していない。出会いが無いからな。前の世界ならある程度経験はあったが、この世界へ来て女性慣れが消え失せていた。


「それはヨージの役目じゃないのか?

俺は2人を応援しているから、あまりでしゃばるのも、どうかと思っているのだが。」


精一杯の抵抗を試みる。しかし、そうは問屋が卸さない。


「いえ、違うんです。ヨージ君からも言われました。1度センパイさんに食べて貰った方が良いと。」


あいつ!

俺を生贄にしやがったな?

クソ後輩が。少しは先輩を敬う意識を持って欲しいものだ。

俺、先輩として頑張っているだろ?

なのにコレだぜ?

もっと厳しく教育した方が良いのだろうか。


そんなことを考えながらも、詳しく聞いてみたら、その理由が納得出来てしまった。


要するに日吉が化け物過ぎて、一般人とかけ離れてしまうのを危惧していた。日吉以外は誰も食べれない。これでは普通に食べれる物を作るにはいつまで経っても難しいのではないか?そう2人は思ったそうだ。

そこで、日吉と一般人の中間に位置する俺に白羽の矢が刺さった。もう、頼れるのは俺しか居ないらしい。


クソが。

確かに多少慣れているのが悔やまれる。

シアラちゃんのあざとさにも負け、渋々引き受けることにした。


日吉のようにガッツリじゃなく、俺はその後ミイネの店に行く。軽めのオヤツで良いと伝えて食堂へシアラちゃんと行く。


シアラちゃんの両親や食堂にいた常連のお客とも挨拶を交わし、日吉の先輩であることを自己紹介した。皆、気さくで良い人達で暖かく迎えてくれた。


それもそのはず……暫くすると暖かくない汚料理が俺の元へ迎えてくれた。


オヤツと言ったせいなのか?


それは飴玉だった。

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