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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第43話 2度目の外出

翌朝、朝食を食べた日吉はガイ部長を連れ添って休日を謳歌しに旅立っていった。


職場に残る俺と、ハーシャ奥様。



ぶっちゃけ、ハーシャ奥様は怖い。


ガイ部長は知らない。

ガイ部長が休みの日、ハーシャ奥様1人の時はスパルタお嬢様に変身するのだ。


「ガイ様の部下に相応しい品を身に着けてもらいますわ!」


と言って、やたらと張り切ってビシバシ叩いてくる。


やれ姿勢が悪いだの、やれ押し方がだらしないだのと、棒を押すだけのはずなのに、関係ない事でも叩かれる。

更に日吉と喋っていても話し方に品が無いと、叩かれた時はどうしてやろうか?と思った程だ。「ガイ部長に教えてもらったんです!」と投げやりに言うと話し方については何も言われなくなった。


そんなハーシャ奥様の鞭を恐れ、キビキビ働いていると暫くしてガイ部長だけ戻ってきた。


何故か顔を青ざめさせており、戻ってきて早々トイレに駆け込んでいた。

説明が上手くいかなかったのだろうか?

それにしては、日吉と一緒じゃないのも腑に落ちない。


トイレから復帰しても、ガイ部長は倒れこんだままで話が聞けそうにもない。

そして、いつの間にかハーシャ奥様は、ガイ部長を膝枕させて嬉しそうに看病している。


よっしゃ!

今日はもう鞭が飛んでくることは無さそうだ!



結局、ガイ部長は日吉が帰ってくるまで、復活することはなかった。

多分感覚的に夕方頃、日吉はウキウキで帰ってきた。


帰ってきて、すぐに俺のところまで駆け寄って、楽しそうに報告してきた。


「先輩!聞いてくださいよ!

シアラちゃん、課長の奥様級でした!」


ああ。なるほど。

その一言だけで、全ての状況が理解出来た。

ガイ部長も一緒に食べたのだろう。たまらず1人離脱して戻ってきたのか。


食堂の看板娘がソレでいいのだろうか?

ダメだな。だから、日吉で練習させたのかもしれない。

初回の時、残飯を普通に食べていたそうだし、その時に日吉の化け物っぷりを見いだされたか。


とにかく無事に良い感じで接触出来たみたいだし、俺が食べる訳じゃないから関係無いか。


これからも日吉は通うだろうな。

お互いに頑張ってほしいものだ。


そうして、仕事が終わる頃には、ガイ部長もなんとか復活していた。

夕食を持ってきてもらい、4人で楽しい?食事の始まり。


「お前ら、本当に前の世界ではあんな物を日頃から食べていたのか?」


「日頃からではありません。たまにです。

それに、ガイ部長。俺を日吉と一緒にしないでください。

俺だって無理な物は無理でした。ただ多少食べ慣れているだけです。」


「ええーー!?先輩だってなんだかんだ食べれていたじゃないですか!

同期や後輩達はガイ部長みたいに一口でダウンしてましたよ。」


「そりゃ、俺が新人の頃、可愛がってもらった上司の奥様だからな。逃げる訳にはいかないだろ?」


「なるほどな。カゲイ。お前は苦労していたんだな……。」


なんだか初めてガイ部長から本気で同情された気がした。

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