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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第35話 アットホーム

翌日、ゴロゴロと惰眠を貪っていたらガイ部長に叩き起こされ、倉庫から移動して朝食を食べる。

そしていつも通りの仕事の開始。


全然違った。


なんか今まで錆び付いていたネジを回すかのような感じだったのが、ぬるぬると棒が動く。

しかも、棒を動かす時の籠めた力のロス感がまったく無い。

音もかなり小さくなった。ゴゴゴゴッという音は相変わらずであるが、今まで前面に出ていたのが、奥へくぐもって聞こえるぐらいになった。


「おーい。日吉!聞こえるか?」


「先輩!コレ、ヤバいですよ!

耳栓要らないかもしれませんね。」


「そうだな。重いっちゃ重いんだが、めちゃくちゃ楽になったな。」


「ですね。ガイ部長!

これならガイ部長でも押せるんじゃないですかね?」


「おい!馬鹿共!

そんなことはいいから、速度を落とせ!速すぎる!

改善されたからといっても、一定の速度を保つのは今までと変わらんからな?

早めに慣れろ!じゃないとビシバシ行くからな!」


「「へいへーい。」」



俺と日吉は今までの感覚を頼りに、昨日までの速度域へ安定させるよう立ち位置を変える。

数時間もすればやっとケツバットの刑から解放されて、コツを掴んだ。


「ふぅ。お前らも落ち着いたな。

罰を受けるのがお前らだと、与えるこっちも一苦労だな。」


「ガイ部長。仕方がないですよ。

コレ、昨日までと全然違うのですから。」


「そうですよ!自分達は悪くありません!

でも、こういうのも良いですね。

今まで仕事しながら駄弁れませんでしたから。ちょっと新鮮です。」


「そうだな。日吉。

しかし、この場所しか知らない俺達は、話すネタが全然無いけどな。」


「確かにそうですね。」


そう言って、日吉と笑い合う。

なんだか本当にアットホームな環境になってきたな。

ちょっと感動していたら、ガイ部長が思わぬ報告を伝えてくれた。


「そんなお前らに朗報だ。

また1ヶ月後になるが、休日がある。

更に今後も月に1回だが、休日を取れるように上からのお達しで決まったぞ。」


「「マジですか!?」」


「ああ。最初の外出が散々に終わって、はいおしまい。じゃあ、あまりに不憫だろ?

まだまだお前らは何も知らないからな。色々と学べ!」


「「ヒャッホーー!!」」


「おい!馬鹿共が!

また速くなってるぞ!さっさと速度を落とせ!」


「む、無理です!ガイ部長。

嬉しすぎて、これは仕方がないんですよ!」


「なるほどな。ならば休日は無い方がいいか……。

俺も未だに取れていないからな。道連れにピッタリだな。」


「「ハッ!ガイ部長閣下。カシコマリマシタ!」」

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