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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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◆第27話◆ 申請Ⅳ

重厚な扉を前にして、身なりと精神と呼吸を整える。仕事終わりに急いでここまで来たのだ。

そして、意を決してノック……


「おい!もうそういうのいいから!さっさと入れ!」


扉が開いており、俺がノックする前にヒューメル大隊長から入室の許可が出た。


「それで?この時間迄、みっちり仕事したということは、失敗したのか?」


「いえ、……いいえ……。

どう言ったらいいのか、答えにくいです。」


「何だそれは!ハッキリ言え!」


「はい!彼らはアレを食べました。しかし、カゲイがちょっとトイレに行った回数が増えたぐらいで、何も変化はありませんでした!ですので、成功しましたが、失敗したと思われます!」


「馬鹿な!?

毒持ちのジャイアントスパイダーですら殺せる毒だぞ?そんな事有り得るのか?」


「夕食時にチラッと聞いてみたところ、こちらの世界に来る以前……私達にとっては異世界の頃から似たような物を食べていたそうです。」


「そんな世界があってたまるか!

おかしいだろ?異常だろ!」


「だから私は、今朝あれ程反対したのです。この作戦は無意味です!と。どうする事も出来ないと知れただけ意味があったかもしれませんが。」


「仕方がないだろ!上からの命令だ!」


「大隊長。でもこれで、上も納得するのではないでしょうか?彼らを殺そうとしたが、殺せなかった。ならば、活かす方向に進めやすいのでは?」


「そうかもしれんな。

後、思い出しだが、ガイ。施設補強も申請していたな?故障気味なのか?」


「いえ。今のところはギリギリ問題ありません。

ただ、本来であれば30名近くの奴隷達に満遍なく棒を押させるのを、たった2人で押しています。それに今後は1人にもなる時があります。棒にかかる負担が耐えられなくなるかもしれません。」


「本当に聞けば聞くほど化け物だな。

あの装置は上級ドラゴンの素材が使われた、人族最高の叡智の結晶なんだぞ?大魔法を使ってもビクともしない耐久性のはずだ。」


「ですが接合部や機械部分にも容赦なく負担がきています。無理に動かそうとすれば彼らの力で壊されかねません。動かす時に出る音も日に日に大きくなっていますので、補強も早急に手配して頂きたいです。」


「そうか。そちらならすぐにでも手配が出来るな。しかし、補強作業中は装置を止めないといかんな。

そうか!その日に外出させれば良いか。

分かった。一緒に考えておこう。」


「お願いします。

あと、私の後任も是非お願いします!」


「……それが1番難しいかもしれんな。」


「そ、そんな!」


「だが、安心しろ!俺もごめんだからな。

必ず見つける!任せておけ。」


「はい!大隊長。よろしくお願いします。」

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