第18話 計画Ⅲ
『ひとりでできるもん!』計画をガイ部長に話したら、呆れられた。
怒り狂って、作りかけのトイレや台を壊すことはしなかったので良かった。それどころか、
「俺がお前らの代わりに手伝う事になるぐらいなら、ひとりでこなせる様になった方が確かに楽だな。」
と、計画の後押しもしてくれた。
「だが、休日については、どうなるか分からんぞ?こんなお前らをしっかり理解してくれるのか?という問題もある。上とちゃんと話さないと難しいだろうな。」
「そこはガイ部長の腕の見せ所ですよ!」
「前の世界の部長はそういう部分は上手かったですもんね。こっちの部長も大丈夫ですね!」
「だな。日吉。
俺達は今、大船に乗っているんだ。」
「お前ら……。
本当に俺を信用してるのか?
ただただ都合が良い事を言ってるようにしか聞こえんな。」
よいしょし過ぎて警戒された。
前の部長はおだてりゃ簡単に誘導出来たのに。
この部長は頭が良いぞ?
「それにだ。カゲイ、ヒヨシ。
休日が欲しいそうだが。お前ら、本当は外に出たいのだろう?
この計画は本来、2人で勝手にやってしまってもいいはずだ。仕事さえちゃんと出来てれば俺は何も言わないからな。それなのに俺や上に掛け合うと言う事はそういう事なんだろ?」
「流石!ガイ部長。
伊達に元エリートじゃありませんね。」
「そういうのはもういい。
でだ。外に出て、絶対に逃げたりはしないと誓えるのか?」
「ブフッ。ガイ部長。いきなり笑わせないでくださいよ?
自分達は逃げて、一体何処へ行けば良いのですか?」
「日吉の言う通りですね。ガイ部長。
俺達はガイ部長のお陰で話せるようにはなりましたが、それだけです。
見た事ないので分かりませんが、字を書けませんし読めません。
それで生きていけるとは思えませんね。」
「だが、その力があれば金に困ることも無いんじゃないか?」
「先輩!お金があるみたいですよ!」
「おー。紙幣かな?硬貨かな?
しかし、力で稼ぐといってもどのくらいの価値になるんだろうな?」
「さぁ?自分はガテン系のバイトをした事がないですからね。」
「なるほど。カゲイにヒヨシ。よぉく分かった。
お前らは常識がまるで無いのだな。
……そうだったな。異世界から来たから仕方がないか。」
「ですね。ガイ部長。
そして、俺達はまだココしか知りませんからね。」
「そうですよ!この装置すら正確に分かって無いのですからね?」
「確かにな。
よし!上に掛け合うのは俺に任せろ!
お前らの為に俺がなんとかしてみせる。」
「「おーー!」」
「だからまずは仕事しろ!」
「「へいへーい。」」




