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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第16話 計画

ガイ部長は鞭の扱いが下手くそだった。

全然痛くない。


何かに目覚めていた俺と日吉には足りなくて、煽りに煽っていたら、ガイ部長はオサイ達に引導を渡した剣を抜き出した。


しかし、この世界の部長は優しい。

模造刀にしてくれていたみたいで、皮1枚すらも切られなかった。

模造刀は若干蒼く光っているのでプラスチック製だと俺達は思った。


「先輩。この世界にもプラスチックがあるんですね!」


「どうだろうな。相変わらず1歩も外に出てないからな。」


「そうですね。でもケツバットやられてる感があって、懐かしいですね。」


「ああ。丁度そのぐらいの痛さで心地いいな。」


日吉と一緒に喜んでいた。


ガイ部長は何故か落ち込んでいた。

仕事を始めていたので、まったく聞こえなかったが、何かブツブツ言っていた。


「俺の……剣は……ミスリ……だぞ。それを……たら。あの……団の……訓練は……たんだ?……化け物か?」


ん?化け物?

幽霊でも見たのだろうか?

あ。ここ、ファンタジーだから幽霊も魔物枠かな?



その日以降、何故か部長も俺達と一緒に棒を押す日が出来た。


ただ、押していると周りが見えなくなり、丁度良い速度かどうか分からないみたいだった。度々抜けては、俺達を厳しい目で見て、監視をしていた。


確かに部長が入るとちょっとだけ軽くなるので、速度が変わってしまう。見張りも大切な仕事で、「流石。この世界の部長は一味違うな。」と俺達は尊敬した。


ガイ部長が手伝ったある日、そんな事を話しながら夕食を食べ、1日の終了である。ガイ部長もとぼとぼと帰って行った。



さて、俺達の自由な時間の始まりだ!


「先輩!やはり腕だけで回すのはまだ厳しいかもしれないですね。」


「そうか?でも5分ぐらいの短い時間で良いんだ。もう少し慣れたらイケるんじゃないか?」


「後、トイレの場所はこの辺りが無難ですね。隣に給水所も欲しいですね。」


「ああ。それな。」


日吉とある計画を綿密に話し合う。


その計画とは、『ひとりでできるもん!』計画だ。


その最大の難所が、補給と排出。

なので、円柱から伸びる棒のすぐ側にトイレと給水所を作ろうと計画している。


トイレは俺達に馴染みが深い洋式だ。トイレに座りながら、腕だけで棒を左から右へ押し流せないかと考察している。


要は排出しながらも、仕事が出来る環境を作ろうとしているのだ。


その隣にマラソンの給水所みたいな台と仕組みを作れば、必要な時に水がひとりで飲める。


水は組み上げてるから、いくらでも使える。

水の流れも確認済みだし、飲める水の供給経路や排水経路も大方出来上がっている。


この壮大なプロジェクトには、俺達にとって、ある1つの目的があった。


俺達のささやかな願い。



『休日が欲しい!』

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