第117話 社畜でEND
職場へと帰れば、結構良い時間になっていた。
ミイネとも話したが今日は本当に色んな事があって、精神的にかなり疲れた1日だった。
先にお風呂へ入り、夕食まで休ませてもらった。
寝室で横になるといつの間にか寝ていたようで、夕食になったのか日吉に起こされた。
今日の夕食は豪華だった。
ガイ部長とハーシャ奥様が俺達に気を使ってくれたようだ。
夕食中に今日あった出来事を順番に話した。
日吉とシアラちゃんの話も聞けた。やはり上手く行って今後も通えるようになっていた。
そんな会話の中で、ロン様とミラ様が近い内にまたココへ来ると言っていた事を思い出し、皆へ伝えた。俺と日吉にはよく分からなかったが、ガイ部長とハーシャ奥様は知っていたようで説明してくれた。
「言うタイミングが悪かったからな。それは、あの時伝えれなかったお前らの希望だ。」
「そういえば、そんな事言っていましたね。」
「ロン様とミラ様にはお前らに魔法を教えてもらえないか提案していてな。恐らくその事だろう。」
「自分達、魔法が使えるのですか!?」
「魔力さえ持っていて、教えてくれる人さえ居れば、誰でも使えますわよ?」
「そうだ。そして、お前らがこれから絶対に必要となる魔法だ。ロン様とミラ様が教えてくれるのは、身体弱化魔法だ!
この言葉の意味だけでどう言う魔法か、お前らなら分かるだろ?」
「マジですか!?じゃあソレを覚えれば……自分達は!!」
「ああ。その魔法を使っている時は、触れ合えるかもしれん。お前らにとっては、これ以上ない希望だろ?」
「ガイ部長!ハーシャ奥様!
本当にですか!?ありがとうございます!!
やったな!日吉!仲直りしておいて良かったじゃないか。」
「ですね!先輩。最高ですよ!」
俺と日吉はつい抱き合って喜んだ。
それをハーシャ奥様が窘める。
「まだ使えるようになるか、分かりませんわよ?
貴方達の魔力量や、今の力を打ち消す程の強い魔法を発動しなければならないわよ?
今後の貴方達の努力次第ですわ。その点に関してはあまり問題無さそうですわね。」
「ハーシャの言う通りだが、仕事は休めないからな?
使えるようになっても、仕事中に弱くなったら意味が無い。だから変則お姫様抱っこ特訓のように、仕事しつつ特訓や練習する事は出来ないからな。
限られた時間でしか努力出来ないから、大変である事には変わりない。」
「だけど、俺達にとっては希望である事に変わりないですね!
ああ。早くロン様とミラ様、来ないかなぁ。」
「あの方々も色々あるんだ。気長に待てばいつか来るだろう。」
やったぜ!
ミイネ。君との帰り際に言った事が、もう目の前に実現しそうだ。
俺は頑張るよ。
そしていつか幼子の恋愛じゃなくて、大人の恋愛が出来るようになるから!待っていてくれ。
俺も日吉もやる気を漲らせていた。
それを見てガイ部長とハーシャ奥様は楽しそうに笑っていた。ガルフも尻尾を揺らして俺達を祝福してくれた。
翌日から、またいつも通りの仕事の始まり。
俺と日吉は黙々と棒を押す。
ガイ部長とハーシャ奥様が見守りながら。
ガルフは日吉の抱っこ特訓に付き合って抱かれながら寝ていた。
前の世界では社畜と言われていたかもしれない。
そして、この世界に来て奴隷になった。
『働かざる者食うべからず』
こんな当たり前のことは言わなくたって誰もが知っている。
だからこそ、誰もが頑張って仕事している。
生きる為に、遊ぶ為に、愛する誰かの為に……
何も無いけど、何かを見つける為に……
人は仕事に励む。
俺達は結局、異世界に行っても社畜。
人生なんてこんなものかもしれない。
それでも、俺達は楽しく生きている。
この異世界で、真面目に働いている。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
また評価やブクマ登録、更に感想まで書いてくれた方、本当に励みになり、感謝感激の極みです。
滅茶苦茶、唐突に終わらせてしまい、ごめんなさい。
クロスオーバーさせた手前、一区切りのタイミングがココしか無かったんです。
暫くお休み頂いて、ある程度書き溜めてから続きの2工程目(2章)を開始しようかと思っています。
その時はまた、宜しくお願い致します。




