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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第116話 送迎Ⅱ

帰りは特に事件も無く、ミイネの店に着いた。


シアラちゃんの食堂に寄り道したり、ついでと言わんばかりに、色々お店を見たりもした。


ミイネとシアラちゃんは今回でかなり仲良くなっていた。寄り道の際に、シアラちゃんからお礼を言われて、代わりにミイネは友達になってとお願いし、感激したシアラちゃんから抱きつかれていた。

友達というか、親友?いや、それ以上の家族のようになっていた。

シアラちゃんはミイネの事を、『ミイ姉様』と呼ぶようになり、ミイネも妹が出来たように喜んでいた。


「フフッ。本当に4回目とは思えない程、色んな事ばかりね。」


「そうだね。俺達の仕事はひたすらあんな感じだから、そのほとんどが仕事漬けだからね。」


「私もよ。月に1回。でもその1回の1日が毎回濃厚だわ。新しいお友達?いえ、妹も出来たし、貴族のご令嬢様がお客様になってくれたわ。ヨージ君やガイ様、ガルフさんと今までの生活では関わる事が無い楽しい方達とも知り合えたわ。

そして、シュン。貴方ともね。」


「そうだね。俺もミイネに会えて本当に良かった。

俺の幸せは君が居てこそなんだ。

だから、体調に気をつけてくれよ?俺よりも君の体の方が心配だ。」


「フフッ。大丈夫よ。なんだかんだ、これでも今まで1人でやってこれたのよ?

シュンは心配し過ぎよ。また来月、楽しみにして待ってるわ。」


「ああ。お別れの抱擁もキスも出来ない。

手も繋ぎたいのに、何も出来ない俺でごめん。」


相変わらずの髪ボウボウで髭もモジャモジャなんだ。いつの間にか俺や日吉が化け物になったぐらいから、ガイ部長の剣で皮1枚斬られなくなったと同時に毛も切れなくなっていた。髭を剃ろうにも、剃れる刃物が無いのだ。そんな強靭なモジャモジャのままキスなんて出来ない。


触れる機会は変則お姫様抱っこか、ミイネだけがする抱擁ぐらいだった。


「幼子の恋愛みたいで、これもこれで楽しいわよ?

これから出来るようになるかもしれないじゃない。頑張って。

フフッ。期待しないで待ってるから。」


「ああ。ミイネ。頑張るよ。

それじゃあ、また来月。必ず来るよ。」


「ええ。シュン。また来月ね。」


ミイネと別れ、職場へと戻る。


そういえば、朝は会いに行くかどうか迷っていたな。

最後の挨拶だけでもと会いに行っておいて、本当に良かった。

ミイネは体は弱いけど、心は強かった。

彼女はシアラちゃんを助け、日吉も救われたが、事実を知って弱った俺も支えてくれたんだ。


ミイネに負けないように……また来月会う為にも明日からの仕事を頑張ろうと思った。

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