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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第114話 選択肢Ⅲ

「でも、たった2人でするような仕事じゃないでしょ?辛くないの?いつの間にかこの仕事のせいでシュンが死んでしまっていたら嫌よ?」


「ミイネ。ありがとう。

でも大丈夫だ。俺達は絶対に死なない。それだけの体を手に入れたんだから。

それに俺達2人とは言え、ガイ部長もハーシャ奥様も見守って居るからね。ガルフだって癒しに一役かってくれるんだ。

それを言い出したら、ミイネだって1人で仕事しているじゃないか?

辛い?大変?仕事なら当たり前だろ?悪い所なんて、どんな仕事だって探せば色々あるものだ。違うかい?」


「それは……そうだけど。」


「休みが少ないから、俺と中々会えないのが寂しいかい?」


「フフッ。どうかしらね?」


「ありゃ……そいつは残念だ。でも、さっき言ったようにまだまだこれから変わるかもしれない。当分は難しいと俺達は思っているけどね。」


「そうだな。カゲイ。

お前らは今のところ奴隷だ。お前らだけ更に休日を増やしたり、待遇を良くすると他の管轄の奴隷達や管理者が黙っていないだろう。

だから今後、奴隷の身分をどうするか?それはヒューメル大隊長とも今まで何度か話している。」


「ありがとうございます。ガイ部長。

俺達はこの社会の1部を担っている。そう簡単に事が進むとは思ってませんから、安心してください。」


「ああ。分かってる。」


ガイ部長はしっかり頷いていた。

そういえば、こうやってガイ部長と仕事や境遇について話すのはあまり無かったかもしれないな。

ガイ部長も俺達の思いを聞けて、なんだか満足顔をしていた。


「ミイネ。分かってくれたかな?

俺達は生きる為に仕事をし、この仕事は俺達が必要だから生かしている。

騙し騙されもあるけれど、結果的に俺達は今、生きているんだ。そして、君に出会ったんだ。

それだけでも俺は十分幸せなんだよ。」


「……シュン。」


そうだ。俺達はこれで良いと思っている。

この世界に来させられて、色んな道があった訳でも無く、ほぼ1本道だった。道を外れたら確実に死んでいたんだ。こうして生きていることに感謝しなければならない。

同じように、体が弱く他の仕事の選択肢が少ないミイネには理解してくれただろう。

その後ミイネは何も言う事は無く、ただただ俺の胸に寄りかかって体や頭を預けていた。


そんな事をしていたら、日吉達が戻ってきた。

日吉もシアラちゃんも笑顔だった。ハーシャ奥様も満足気で上手く行ったみたいだ。


シアラちゃんは初めて見る職場に興味津々で、ミイネを抱っこしながら仕事を代わって続ける俺に驚いていた。


「ふわぁ。ココがヨージ君達の仕事場……。センパイさん!凄い!」


俺の事を褒めてくれていたが、日吉も出来るんだ。後で褒めてやって欲しい。

そんな日吉は素直に感謝してきた。


「先輩!本当にありがとうございます!仕事代わりますよ?」


「いや、俺はもう暫く仕事を続けるから。日吉。お前はシアラちゃんを食堂まで送ってこい。また絡まれるなよ?

あと、お前の服はダメになっただろ?そこの荷物の中に服が沢山あるから、適当に見繕って着ろよ。」


「良いんですか?」


「ああ。ちなみに送る時は変則お姫様抱っこすると、意外に絡まれないぞ?

シアラちゃん。こいつの抱っこはまだまだ全然だから、それに慣れておくのも良いかもしれない。」


「あっ!そうですね!ヨージ君。大丈夫?」


「うっ!シアラちゃん。気持ち悪くなったら遠慮なく言ってね?」


まぁ頑張ってくれ。

こうして日吉とシアラちゃんは、シアラちゃんを送る為に職場から出て行った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一区切り? 良かった。終了じゃないんですね。 もっと二人の活躍を読みたいですしね。
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