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異世界に行っても、社畜。  作者: 小雅 たかみ
1工程目
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第99話 仕事Ⅲ

「ブッ!ふははっ!先輩。なんだかんだ言って、結局先輩自身の休日の為だけじゃないですか!」


「それの何処が悪いんだ?

日吉。お前は俺が厳しくて、ガイ部長とハーシャ奥様は優しいとか思ってるようだが、逆だからな?

2人が何も言わないのは、俺が仕事しているからだ。

俺が居なかったら、ガイ部長達はお前を引き摺ってでも昨日から仕事させていただろうな。

だってそうだろ?この仕事はこの街に必要不可欠な仕事っぽいし、俺達じゃないと出来ない仕事だろ?」


「そうですわ。もしくは、他の部署から人員をかき集めてましたわ。

ヒヨシがどうしてもやりたくない場合、私達が強制できる力は無いのですから。」


俺の予想をハーシャ奥様が補足してくれた。


「そうなると、どうなると思う?皆、お前の復帰を待つ余裕が無くなるんだ。お前だって考えれば分かるだろ?

今、こうしてだべって居られるのは、先輩である俺が仕事しているからだ。

なら、その素晴らしく優しい先輩の休日を与えるのは、後輩の役目だろ?」


「ふふっ。本当に先輩には敵いませんね。」


日吉はいつも通りの笑顔になっていた。それにつられて俺も笑う。


「そりゃ長い付き合いだ。今までもこれからも俺はお前の先輩だからな。

大体、気まずい思いや怒る気力があるぐらいだ。あまり心配もしていなかったさ。」


「……先輩。分かりました。自分は仕事に復帰しますよ。」


「あ、今日は無理しなくてもいい。3日も休んでいたんだ。事前にストレッチもしてないだろ?明日に備えておけ。」


「ぶふっ。先輩。働け!と言っておいて、その次は休め!と言ったり……一体どっちなんですか?」


「理不尽な事は会社あるあるだろ?懐かしいだろ?

部長からも良くそうやって怒られたよな。」


「そうですね。本当に自分が馬鹿みたいですよ。」


「だな。俺に感謝しろよ?あと、ガイ部長とハーシャ奥様にも感謝しておけよ?

お前の事を黙って信じてくれていたんだかならな!」


「うっす。ガイ部長。ハーシャ奥様。

ご迷惑をお掛けして、すみませんでした。」


日吉は丁寧に2人へ頭を下げた。

その事に、ガイ部長は謙遜し、ハーシャ奥様は励ましていた。


「俺のことは気にするな。ヒヨシ。もう少しどうにか出来る道があったかもしれん。」


「そうですわ。それに貴方はシアラを助けたのですから、本当に嫌われたかどうか、まだ分かりませんわ!

そうだったとしても、いつかきっと分かってくれますわ!私がガイ様と結ばれたように。」


「そうですね!ハーシャ奥様。ありがとうございます。」


その後、4人で楽しく談笑しながら、俺だけで仕事をした。


いつまで経っても寝室へ戻ってこない日吉を心配してガルフが寝室から出てきて、元気になった日吉に飛び掛かったり顔をベロベロとなめまわしたりもしていた。


結局、日吉はストレッチをしてからだが、最後の方に少しだけ手伝った。


色んな事があったのだが、今では俺達の普段の光景に戻っていた。

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