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「暮らし」など

真夜中の降り方

作者: 維酉

真夜中には

降り方がある

朧げなぜんぶに

降り方がある


途方もなく

なつかしむように

はたらかないあたまで

季節を描こうとしている

記憶にないものがあるのなら

 桜の樹の下に埋めやう

そうだ桜の樹の下に埋めてしまおう

桜の花びらにも

降り方がある


まさか

すべてがうつつのことで

このまどろみに幻影がないと言い張るのではあるまいな

どこにも実体のない

闇の中には

たしかに夢幻が在る


迷いこんでいらっしゃい

わたしにさようならをしにきなさい

壊れそうな真夜中にも

降り方がある

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