時間が必要
今回扱う『時間』は、以前に出てきたウーフ時間に似ていますが、微妙に違います。
今回のは、動作がスローな方ではなくて、結果や結論がでるまで時間がかかる。っていうお話。
【ウーフ、高野豆腐説】
はっ? っていう感じですが、共通点を探すと……笑っちゃうほどピッタリなのに気がつきます。
今までの話から、ウーフの特徴はイヤってくらいお分かりのハズ。
そう! 何にしても時間がかかる。もしくは、何にしてもじっくり待つ必要がある。
そのため、母親はイライラしてしまって親子ゲンカに発展!
っていう負の連鎖反応になりやすかったと思います。
では、急な話ですが、今回のキーワードの【高野豆腐】
お料理する前に、戻す手間はかかりますが、ふくめ煮にする時は放っておけばおくほど染み込みます。
かたやウーフの話。
初めての事は、なかなか定着しにくい。または、なかなか取っ付きにくい。
さらに、初対面の人には警戒心が強い。観察しまくる。
しかしコチラが少し耐えて、時間をかけてじっくり取り組ませれば、パターンを自分のものとして、上手くこなせる。
ココで出てくるのが「根拠のない自信」「僕ってすごいかも?!」って特性。
そして結果として、大人顔負けの結果を出すことも遣りかねない。
そうです。
親はイライラしがちですが、習慣が染み込むまでに時間がかかるんです。
しかも、一度習慣が染み込んでしまえばこっちのもの、継続し続けます。
「ウーフは高野豆腐の如くなり」
例えば、基礎英語。
息子も友達も聴いています。
友達は中学1年から丸2年間
息子は中学2年夏休みから半年強
ともに習慣づくまで1ヶ月くらい、親が時間になると促していました。
その後は、時間になるとちゃんと聴いてます。
しかも次の学年のも自然に聴いていたりします。
たった15分間。
チリも積もれば山。
いやこの場合は、継続はチカラでしょうか。
自分から2学年分聴くようになりましたし。
っていうことは、30分聴いてるっていうことだから、聴くチカラはしっかり着いたかと思います。
恥ずかしい話ですが、中学1年の頃は、カタカナ英語で読んで、bとdを間違えて書いていた子です。
悩んで、色んな教材も試しました。それでも定着しなかったんです。
驚くことに、それでも英検4級も中2でとれました。
この話の冒頭にもあります通り
「コチラが少し耐えて、じっくり取り組ませれば、自分なりのパターンを掴んで、上手くこなせるようになります。」
多分、それがこれかな? っと思います。
次のキーワードも意味合いは同じですが【牛歩】
そう、「牛歩」って国会議員の進んでいるか止まっているのか分からない程の一歩ずつ進んでいる戦法!?
前での英語も、定期考査や小テストを一つ一つみていると、イライラの種が満載。
「また同じような間違いして!」
「ピリオド忘れてる!」
「英文がアルファベットの羅列で単語の区切りがどこか分からない!」
上げたらキリがないくらい紙の上に散りばめられています。
でも、最近になって思うことは
「そう、この子はウーフ。一気に間違えを訂正できる子だったら、とっくにトップレベルの学力が付いてるわ。」
「中1の時には、『Yes,I bo』とか『Octoder』とか書いてたじゃない。それが単語テストで合格する様になったんだし。すごい事だよ。」
「宿題やってて、ああ!これas…asじゃんカンタンじゃん♪とか言える様になったし。」
すごい低次元の話だと思うかもしれないけれど、そこまで目線を低くしないと理解できない話もある。
それに、そうやって目線を低くしたからこそ、僅かながらの成長も発見できる部分もありますしね。
ウーフなんだもん、気が付けばコレだけ成長してる。
進みは遅いけど確実に前進してるじゃない?そうそう、まるで牛歩のようにね(笑)
だから、成績表を頂いてきても、もちろん頑張らなきゃいけない点はしっかり話します。
だけどそれだけじゃなくて、苦手な科目なのに総合評価が上がったね!とか、得意な科目は学年順位保守出来た。とか、男子なのに家庭科が上がったね。褒める要素を見つけて評価してあげるようにしました。
だって、悪いところは自分でも分かってますから、中学生だし。
もちろん、最後は今後どのようにしたらいいか意識付けの意味、その悪い点に気づいているかの確認も含めて、自分の言葉で言わせます。
まあ、これはウチの場合ですが。
結局、「ウーフ時間」が身体に染み込んでますから、急がせたり結果を早く要求するのは根本的な解決にはならないんですよね。
だから、僅かながらの成長を見守りましょう。
牛歩の歩みを……