にせの神像
そんなに長く続ける気はないです
私が次の街へ行こうと道を歩いていると、
「すみません、もしかしてあなたは旅の神官様ではありませんか?」と聞かれた。
声がした方を振り向くと、そこには女性が立っていた。
まぁ嘘をつく必要もないので「そうですが、何か?」と聞いてみると、「ここを通る神官様にはこれを差し上げるのが習慣なのです」と私に黒いクッキーくれた。
ありがたい、と早速食べてみると
ガチッ、と硬い音がしました。
「なんだ?」とクッキーを見てみると、先ほどまではクッキーだったのに今はただの黒い石がありました。
文句を言おうと女性の方を見ると、そこに女性はおらず。代わりにいたずら好きで有名なフェアリーがいました。
「あはははは、引っ掛かった~。」と言いながら逃げるフェアリー。
ふむしてやられたな、しかしこのままにしておくとまた被害者が出てしまう。よし捕まえて縛って説教してやろう。
と私は足を踏ん張り…
「おっと、追い越してしまった。」と私は一度立ち止まり地面があった方を向くとフェアリーがとても驚いた表情で固まっており、今がチャンスと縄を取り出そうとすると、それより早く逃げ出してしまった。
こうなったら意地だ絶対に捕まえる。
フェアリーを追いかけているといつの間にか街の中に入っていた。
あ、今フェアリーが建物の中に入っていった。しかもそこは私が進行している宗教の教会。これは厄介なことになったぞ。まぁ、入ってみるしかあるまい。
中に入ってすぐに異変に気が付いた、普通は1つしかないはずの神像が二つあるのだ、なるほどフェアリーのやつ神像に化けたな。全く見分けが付かない。神像を壊すわけにもいかないし
いったいどうしたものか。
よし今日は相手が相手だあの技を使おう、
と私は拳を握った。
「ふぅ、やはり疲れるな音速を越えた正拳突きは」と私は耳を押さて泡吹いているフェアリーを眺めながらそう呟いた。
その後起きたフェアリーに説教をしてから放してやった。
これでようやく一件落着だ。
教会の神官殿とフェアリーのやつが私の拳を見て震えていたのは気のせいだろう。
さて次はどんな街へ行こうか。
クスッときたら、下のポイント評価、よろしくお願いします。
コメントでアドバイス等をお待ちしております