この蓋、とるべからず
同日投稿です
私は今、とある貴族の家にいる。
意地悪と有名で目立った人を家に招いては、いろいろな仕掛け等で人を困らせている貴族だ。
私は先ほど街の若い男二人が喧嘩してたので仲裁をしてやったのだ。
もちろんいつもの方法で
すると二人とも先ほどまでとても騒がしかったのに、泡を吹き頭に大きなこぶを作りながら眠ったように静かになった。
それを見た例の貴族が『是非とも我が屋敷へお越し下さい。
ご馳走しますから』と言って私は貴族の家に招かれた。
断ろうとも思ったが、ご飯が出ると言うなら話は別だ。
屋敷についてからしばらくするとご馳走が運ばれてきた。
中でも目立つのは大きな蓋をしたお椀だ、さぞ美味しいものが入っているのだろうと思い手を伸ばすと、子爵様から(着いてから聞いた)にこう言われた。
「一休さん。そのお碗は蓋を取らないで食べてください」と言われた。
蓋を取れないなら食べられないので
「では、お汁はあきらめて、他のごちそうをいただきましょう」と仕方なく他の物を食べているとしばらくして、子爵様は「一休さん。
そのおわんには、本当においしいスープが入っています。是非ともお召し上がり下さい」と言った。
全く困った物だ。自分から蓋をとるなと言っておいて、と思いつつも仕方なくも私は、食べる方法を考えた。
どうせなら美味しいものを食べたいのだ。
よし、しばらく考えたらわかったぞ、
と私は拳を握った
お椀の蓋だったものをどけていよいよ食べようと思い箸を持つ。
すると私はとあることに気付く「子爵様、申し訳ないのですが、スープが冷めているので取り替えていただけませんか?」と聞いた。
すると子爵様はすぐに新しいものを蓋無しで私にくれた。
私だってどうせなら美味しいものを食べたいのだ。
子爵様が私の拳を見て震えていたのは気のせいだろう。
さて次はどこの街へ行こうか
クスッときたら、下のポイント評価、よろしくお願いします。
コメントでアドバイス等をお待ちしております