なんでこんなとこにやっさんが?
下宿先に幽霊がいてしゃべりがうまかったらどうしよう?とりあえず彼女できても連れて帰れない。仕方ないから彼女も一緒に仲良くなった。ちょっと大人のケータイ小説に掲載したものの転載です。
怖い話ではないです。
ここからはやっさんから聞いた話やからいちいち突っ込まんといて、「わしな奈良駅あたりで飲んでたら、ここの下宿の主が話かけてきたよって一緒に飲も言うことなってちょい買い物してここにたどり着いたら下宿の人間がみんな集まってきて近所の人等も来たはったでのみながら寝てしもうて、そしたらえらい寒くてガタガタして来て部屋移してでもどこも似たようなもんや、まあ毛布やら布団かぶって何とか眠れたけどやっぱり寒くてわしは凍死みたいなもんや起きることができんかった。しゃあないから救急車呼んできー坊に電話したまでは覚えとるんや。そこまで。」「それからはずっとここに厄介になってるんやけど話できたのはその高橋君だけやねん。」「彼はかんとの大学全滅でなんやマーチゆうのもあかんかったゆうてえらいおちこんでおかあさんの知り合いが勧めてくれた奈良の大学にやっと合格したそうで。
「マーチゆうのはこっちでゆうたら関関同立みたいなもんやけどマーチの方が格上かな?やっぱり全国から集まって来るさかい。」「はあなんや疲れたわ。うちらは高橋君が滑り止まった大学が第一志望やから」「そんな、書道科こそ格上でしょ。」「なんにせよ確かにやっさんやわ。しゃべりが上手過ぎやし。」「私らも同意見やでせやけど高橋君どうすんの?ここに住むの大丈夫?」「こういうこと好きな人探してかわってもらいます。一人暮らししたら彼女連れて帰るのが夢見てた大学生活だけどやっさんがいたら無理やろ」「無理無理無理」ほら
「ほな私ら帰るわ」「ありがとう助かったわ」「わしは泊めてや」「ありがとうまんさんは京都から来てるの?」「帰ったらまたすぐに出てこなあかんしみのりちゃんは時間大丈夫?帰れる?」「うちも誰かに泊めてもらうわ寮やったらどないでもなるし」