第四章-イパラカディゾイ親衛隊
前書き異世界トーク
タナオウ「最強の装備がいっぱいあったな!」
リアン「アホか、最強なら1つだけやろ」
タナオウ「リアン超可愛い、マジかわだったな」
リアン「うっさいわボケェ!ああ思い出したら腹立ってきたわ」
タナオウ「そろそろ時間だぜ!」
タナオウ「第四章!」
リアン「イパラカディゾイ親衛隊!」
謎の塔を目指し南東へと進むタナオウ達だが
「止まれ!ここから先にはイパラカディゾイ様の塔がある」
獣と人の中間の見た目をした獣人族が立ち塞がる
「こちとらイパラなんたらなんざ興味ないねん、搭の中を調べさせて貰うで」
リアンが喧嘩腰でそう言うと…ザッザッザッザッ
複数の足音がする、獣人族の戦士達が前方から四人現れた
「待ってくれ!私達は争うつもりはない、はぐれた仲間を探してるだけだ」
ヒカルは、ウェノンを探しているだけと説明するが
「信用出来ないな、ふざけた見た目をしているがそこの女が乗っているのは移動砲台だな、それで何をするつもりだ」
リアンの武器のキリン砲を警戒しているようだ、それを聞いたリアンは
「ダァレが女やコラァ!!ぶっ飛ばすぞワレ!!」
やはりキレた、そして更にタナオウが事態を悪化させる
「お前らが俺様に勝てるかよ!」
そう言うとタナオウも剣を抜いた、もはや衝突は避けられない
「剣を抜いたな!敵対行動とみなす覚悟しろ人間!」
こちらは三人相手は五人明らかに分が悪いがヒカルが瞬時に作戦を立て二人に伝える
「タナオウは敵を引き付けろリアンは砲撃でタナオウを援護し私がありったけの魔力を使って魔法を放つ」
作戦を伝えるとタナオウは無計画に突進した
「ウオォォォオ!俺様が相手だー!!」
こんな事が出来るのはただのアホか歴戦の猛者しかいない
「くっ…何者だこいつ!一度下がれ!」
ただのアホであるタナオウを警戒し一度下がる獣人達だが、そこに
ドゴーン!ドゴーン!
リアンの砲撃が直撃し獣人が倒れる
「おのれ人間…!許さんぞ!」
激昂した獣人の剣がタナオウを襲う
「タナオウ!伏せろー!」
シュンッ!
間一髪獣人の横薙ぎが空を斬る…と同時に
チーーーン…
「ウッ…ゴオォ…アア…」
タナオウの頭が獣人の股間にクリーンヒットする
「今や!くたばれクソ獣がっ!」
ドゴーン!
リアンの砲撃がリーダーと思われる獣人に命中した
「ガハッ!…決して…引かぬ!イパラカディゾイ様をお守りするのだ!」
残る獣人は三人、そしてヒカルが魔法を打てるようになったようだ
「準備完了だ打つぞ!フレアインパクト!」
フレアインパクト、そう言うと巨大な火球が獣人達に向かって行く
「あっ…ヤベェ出る!俺様のフレアインパクトが!」
タナオウも合わせてフレアインパクト?を放った
「ブゥッ!!」「ドカーーーーーーン!!!」
ヒカルのフレアインパクトがタナオウのオナラに引火して大爆発を起こした
「ゲホッゲホッ俺様は無事だぜ!」
何故か無傷のタナオウ、なんとか獣人は全員倒せたようだ
「見たか!俺様とヒカルの合体技ヘルフレイムだぜ!」
タナオウが誇らしげにしていると
ドゴッ!!
「うっ!?」
ドサッ…
何者かが一瞬のうちに距離を詰めてタナオウの腹部を殴り気絶させた
「誰だ!なっ…お前は!?」
見覚えがある容姿…しかしその人は獣の耳と尾を持っていた
「何で…何でだ、ウェノン!」
ウェノン・イグジス、探していた友だった
「どうして僕の名前を知ってるのかな?…まあどうでもいいや、重要なのは僕の大事な仲間を傷つけたって事だけだ」
しかしタナオウ達は異世界に来て姿が変わってしまっている、ウェノンは殴った相手が従兄弟であるタナオウだとは思っていない
「もちろん覚悟は出来てるよね」
イパラカディゾイ親衛隊の獣人族達をなんとか倒したタナオウ達、しかし新たに探しているはずだったウェノン・イグジスが立ちはだかる、見た目こそ変わっていないが彼の身体には確かに獣の耳と尾が付いていた
「僕の大事な仲間を傷つけた、もちろん覚悟は出来てるよね」
静かに怒るウェノン、果たしてタナオウ達はウェノンを仲間に引き戻す事は出来るのか
第五章-獣の王