第二章-実りの村クィモン
前書き異世界トーク
ウェノン「ねぇリアンは前回のタナオウクエスト見た?」
リアン「見たで相変わらずタナオウは自分勝手やったなぁ」
ウェノン「僕らの出番はまだかな?」
リアン「ウェノンさんの出番はもう少し先なんちゃう?」
ウェノン「そっかー早く出たいなー」
リアン「ウェノンさん、そろそろ第二章が始まるで」
ウェノン「りょーかい」
リアン「第二章!」
ウェノン「実りの村クィモン!」
「とりあえず寝るところを確保しないとな野宿は流石にいやだ」
どこかに村が無いか目を凝らしながら歩みを進めるタナオウとヒカル、すると近くに白髪の少女がいた
「おっあの子に近くに村が無いか聞いてみるか」
とタナオウの方を見る、しかしタナオウは
「えっどこ?可愛い?」
と言う、ヒカルは少女が居る方を指差し
「あの子だよ、あれ…?居ない」
少女はいつの間にか居なくなっていた、周りを見渡すがどこにも少女の姿は見当たらない…
「気のせいだろ、可愛い子がいたら俺様が気づかない訳がない」
とタナオウが訳の分からない事を言っていると、目の前に小さな村が見えてきた
「おー村だMURA MURA !!」
看板には、実りの村クィモン村へようこそ!と書いてある
「良かった、意外と近くにあったな」
野宿をしなくてよくなり安堵しているとタナオウが居ない事に気付く
「またあいつ勝手に…まあ流石に村の中に居るだろ」
ヒカルも村を見てまわる事にする
「いらっしゃい、旅の人かい?安くしておくよ」
市場のおばさんが優しく声をかけてくれたがヒカルは大事な事に気付く
「しまった…この世界の通貨を持っていない」
そう、異世界には異世界の通貨がある事に気付いた
「くっ…どうすればいい?」
悩んでいるとタナオウがやって来た、しかも異世界の通貨を大量に持って
「ハァ!?お前何やった!?」
突然の事で頭が混乱するヒカル、するとタナオウが
「俺様が倒したモンスターが落としたやつを売ってくれって言われたから売ったら大儲けだぜ!」
なんと以前タナオウが倒したモンスターはレアガチャモンと言う滅多に出会えないモンスターで、そのモンスターが超低確率でしか落とさない激レアアイテム大天使の宝玉をゲットしていたのだ
「大天使のなんたらってやつらしいぜ」
何はともあれこれで一時はお金には困らないだろう、そのお金を使って食料を買い宿を探していると、またタナオウが居ない…いや居た道具屋で小さな子と話している
「ヤバイマジ可愛い!俺様と一緒に旅しようぜ!」
変態臭と犯罪臭がする、止めようとすると少女が
「なんや気色悪いな、タナオウみたいな事言いよってからに」
この特徴的な喋り方…そしてタナオウを知っている、まさかと思いヒカルが問いかける
「もしかして…リアンか?リアン・バーバ」
そうこの少女はタナオウの友であるリアンだったのだ、外見どころか性別まで変わってしまっている、しかしやはり性格は変わらなかったようだ
「そう言うお前は誰や!」
ヒカルもだいぶ姿が変わってしまっている為自己紹介をする
「私はヒカルだヒカル・キラーマンそして隣の変態はタナオウ・オッタクだ」
ついでにタナオウも紹介する
「いやいやなんでやねん!」
一番変わってしまっているリアンが言う事かと思いつつもヒカルは冷静に
「今は信じてくれとしか言えない、皆異世界に来て姿が変わってしまったんだ」
と言うとしばらく考えてリアンは
「まあそないなウソつかへんよな、ワイもこの有り様やし…」
正直リアンが一番酷い、あの厳つさはどこへ行ったのやらである
「なあ俺様の金で装備買おうぜ!奢るから」
俺様の金…間違いはないが謎の敗北感に襲われる、だが背に腹はかえられない各々装備を整える事になった
「俺様は主人公だから剣だぜ」
「私は新しい杖が欲しいな」
「おっし決めた!ワイはキリンさんや」
クィモン村を散策していたタナオウ達、そこには変わりに変わったリアンが居た、新たにリアンを仲間に加えて各々装備を買うことにしたが妙な話を耳にする、なんとタナオウ達が異世界に来たと同時に謎の搭が現れたらしい、もしかしたらその搭にタナオウの従兄弟であるウェノンも居るかもしれない、準備が出来たら謎の搭に行く事にした
第三章-謎の搭で待つ者は