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出会いは殺されかけました  作者: unknown
第1章
15/17

お出かけ-2-

カズキを背負いながら人通りの多い道を行く。

買うものがあまりにも多いので、珍しくショッピングモールに行くことにした。

それなら車で行けばいいのでは?

と言われるであろうが、あいにく車を持っていても使わないので免許だけとっている状態だ。


家からショッピングモールまでは少し距離があるが、まあそこはしょうがない。

カズキを背負いながらなのですれ違う人がチラチラとこちらを見るが、すぐ前を向きなおし、忙しなく足を動かしている。


10分ほど歩いて、ショッピングモールに着く。

今日が平日だからか、中は外に比べたら人が少ない。


「まずは靴を探しに行こうか、さすがにずっと背負ってくのは僕も大変だ」


すこし苦笑いを浮かべながらカズキに言い、靴屋へ足を向ける。


店に入るとすぐに冷気を感じる。クーラーが気持ちいい。


「カズキはどんな靴がいい?」


「何でもいい...」


カズキはなんだか落ち着かない様子で、僕の背中に隠れるようにしがみついている。


何でもいいって言われてもな...


知っての通り、靴にはいろいろな種類がある。

それにここは結構広い店でスニーカー、ブーツ、革靴にパンプスやサンダル、様々なものがそろっている。


まあ...無難にシューズかな...動きやすいもののほうがよさそうだし。


シューズがかためて置いてある所へ行き、近くのソファーにカズキを降ろす。


「足のサイズ図るね」


計測器を使ってカズキの足のサイズを測る。


21,5cm...自分の足と比べるのはどうかと思うが小さくて細かった。


勝手にカズキに合いそうなシューズを選ぶ。

いろんな色やデザインもあり迷った結果、黒地に黄色のものにした。


会計を済ませ、店をでる。

レジですぐ履けるようにしてもらったので、カズキは真新しい靴を履いて自分で歩いている。

履きなれていないのか、窮屈そうにしているが文句は言わない。


「次は服を...その前に髪、切りに行く?」


今はあげているので気にならないだろうが、カズキも男の子だ。


だが、カズキは首を横に振った。


「このままでいい」


「...じゃあ、家に帰ったら前髪だけでも切らせてくれないかな?このままじゃ、邪魔でしょ?」


「まあ、それなら」


「ありがとう」


「それじゃあ服を買いに行こうか」


これが手をつなぎながら交わした会話。


このあとに何が起こると知らないで。


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