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出会いは殺されかけました  作者: unknown
第1章
12/17

「ん...」


何らかの光で目が覚める。目を閉じていても眩しいと感じるくらいだ。


昨日は...確か...


横になっている体を起こし、あたりを見回す。



昨日体を拭いた部屋か?

薄暗くてよくわからなかったけど、この部屋、案外広いんだな


立ち上がり、リビングを目指す。

ドアを開けると電気はついていなく、カーテン越しの陽の光が部屋を照らす。


アイツは?


リビングには誰もいなかった。


とりあえず部屋を散策することにしよう。

もしかしたらアイツに会うかも...


キッチンの方へ行く途中にドアが1つあった。


開くと短めの廊下に繋がっていた。

左側に2つ、右側には横開きの大きなもの。

1番手前あるドアにはWCと書かれた板がぶら下がっていた。


奥の部屋は何もなく、がらんとしている。

ちなみに横開きのドアは掃除機やらなんやらの物置になっていた。


リビングで待ってたら 来るだろう...


リビングに戻り、ソファーに腰掛けようとすると


ドンッ


「!?」


上の方から、何かが落ちたような音が聞こえた。

例えるなら少し重たい箱を上から地面へ一直線に落としたような音だ。


今、なんか上から...


昨日、アイツと話した時に「2階に行く時は、玄関の隣に階段があるから」と聞いた。


玄関の方へ向かい、2階へ続く階段をのぼる。


階段をのぼると、左右に一部屋ずつあり、右側の部屋がアイツの部屋らしい。


音をたてないように右側のドアを開けてみる。


真っ暗だ...


部屋の照明はついていない。カーテンからも陽の光が入ってきてない。



とりあえず、スイッチは...


部屋に入り、壁に手をつき、スイッチを探す。


確かどの部屋も入ってドアの左横だったはず


ぺたぺたと壁を触っていると自分の背より少し高い位置にスイッチを見つけた。


「あった」


パチッ


「!?」


電気をつけ、振り向くと回転チェアのようなものが倒れて、その近くにあいつも倒れていた。


どうやらこいつが音の原因らしい。


すぐ駆け寄ると「すぅ...」といった寝息が聞こえる。


寝てるだけ?


辛そうでも、うなされているわけでもなく、すやすやと眠っている。


少し拍子抜けして、リビングへ戻ろうとすると


「えっくしょいっ!」


「!?」


後ろからくしゃみが聞こえてきた。

まるで狙ったかのように完璧なタイミングで。


「はあ...」


しょうがない。


隣にあるベットから毛布を引きずってあいつに掛ける。


リビングに戻るか


そう思い、部屋の照明を消し、あいつを起こさないようにゆっくりとドアを閉めた。

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