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5

どうにかして来た道を戻り、あの宿街への道まで着いた。そこには未だゴーレムが立ちはだかっている。

「行くか。」

頷く。

「よし、かかれぇ!」

カルルは叫んでゴーレムに向かって行く。僕は弓矢を構えた。

ジノヴィが、道中で覚えた魔法でゴーレムを眠らせた。その隙に僕たちが攻撃する。ゴーレムが目を覚ましたら、また眠らせ、攻撃。

「グゴ・・・グゴゴ・・・」

ゴーレムが唸り声を上げた。それから、何処かへと去って行く。

「大丈夫?」

戦いで傷ついた体に、ジノヴィの回復魔法が当てられる。これも道中で覚えたものだ。

「ありがとう。」

道の先を見つめる。ここを進めば、魔道士がいるという宿街に行けるんだ。

誰からともなく、行こうという声。ゆっくり歩き始めた。


街へと到着する。家々と宿屋が一緒になって連なっている。成る程、宿街と呼ばれるわけだ。

「魔道士の話を聞こうよ。」

2人は頷いた。

街の人に魔道士のことを尋ねる。だが、首を傾げられるばかりだ。

そんな中、ある人が言った。

「あぁ、それなら聞いたことあるよ。街の奥の方にあるボロの宿屋。あそこの主人が魔道士らしい人を保護したって。」

その人に詳しい場所を尋ね、僕たちはその宿屋に向かった。


話で聞いた宿屋に着く。早速主人に聞いてみる。

「この宿に、魔道士がいると聞いたんですけど・・・」

すると、主人は困った顔をした。

「いることにはいるのですが・・・」

主人はううんと少し唸り、悩み始めた。それから暫くして、僕たちを見る。

「お会いしてみますか?」

僕たちが頷くと、主人はその魔道士のいるらしい部屋に案内してくれた。


「・・・眠ってる?」

「はい。ですが、ここに運んでから、まだ一度も目を覚ましていないのです。」

その魔道士をよく見る。呼吸はしっかり行なっているので、死んでいることはなさそうだ。本当に、ただ眠っているだけらしい。

「どうして目を覚まさないんだろう・・・」

すると、主人がポツリと呟いた。

「噂に聞いた、エルフの涙があればもしかしたら・・・」

「おじさん!その、エルフの涙って何?教えて!」

「確か、いかなる病や呪いをも打ち消してしまう物だとか。」

ただ、どこにあるかは誰も知らないそうです。と主人は言った。

ならば自力で探すまでだ。僕たちは顔を見合わせた。


歩き回るうちに見つけた洞窟の中を僕たちは探索する。進めば進むほど、洞窟内は暗くなっていく。

ジメッとした空気、暑いのか寒いのかよく分からない気温、見えてこない終着点。そのせいで全員がピリピリとした空気を放っていた。誰も口を開かず生まれる沈黙や、それによりやけに大きく聞こえる、滴り落ちる水の音も不快に感じながら、ただただ進んで行った。不快感を魔物にぶつけつつ・・・


「・・・ねぇ。」

暫く進んで、沈黙を破ったのはジノヴィだった。

「あっち、見て。」

指差された方には、洞穴が見えた。

「入ってみようよ。」

頷き、進んで行く。

その中には、淡い光に照らされた台座があった。そしてそこに、小さなビンが置いてある。

「あれが、エルフの涙?」

ジノヴィが近付いた瞬間、火の玉が彼の目の前に飛んできた。

「うわっ!」

「エルフの涙は渡さないぜ!」


一匹の魔物が突然姿を現した。

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