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3

町を抜けて、ジノヴィを護りながら魔物を倒して行く。が、途中ジノヴィが護身用のナイフを片手に飛び出した。

「僕だって戦えますよ。」

ジノヴィは素早い動きで魔物に飛びかかり、ナイフで斬りつけ、そいつを倒した。

「どうですか?」

振り返り、ジノヴィは得意げに微笑んだ。

「でも、ナイフじゃこの先キツイんじゃない?」

「えぇ・・・そうですね。」

ふと見ると、カルルが顰めっ面をしている。そういえば、僕が彼と出会って間もない頃にも、こんな顔をしていたような・・・

「ジノヴィ、そんな固い話し方じゃなくて、もっと砕けていいんだぜ?」

やっぱり、僕の時と同じだ。

「え?でも僕、年上にはちゃんと敬語で話さないと落ち着かなくて・・・」

戸惑うジノヴィに、僕達は自分の年齢を伝える。

「僕は18で、カルルはその2個上なんだ。ジノヴィは?」

「21・・・何だ、2人共僕より年下だったんだ。凄く大きいから、てっきり・・・」

ぽかんとするジノヴィに、僕達は苦笑いした。

「それじゃあ改めて、これからよろしく。アリョーシャ、カルル。」

僕とカルルは、元気に頷いた。


ジノヴィも僕達と打ち解けて、最初は意気揚々としていたが、やはり休みなく戦っていると疲れがでてくる。その内、誰も殆ど話さなくなっていた。そろそろ、何処かで休みたいものだ・・・

「・・・花?」

ジノヴィがポツリと呟く。言われて足元を見てみると、確かに花が咲いていた。花はある方向に向かって咲き連なっている。

「何かあるのかな。」

「辿ってみるか。」

僕たちは花を頼りに歩いていった。


辿り着いたのは小さな教会。花が周りに沢山咲いていた。その花に水やりをしている人が見える。どうやらこちらに気づいたらしい。

「旅の方ですか?」

人当たりの良さげな神父さんだ。彼は優しく僕達に微笑みかけた。

「私はこの教会の神父です。旅のお方、どうやらお疲れのようで。一晩休んで行かれませんか?」

僕たちは顔を見合わせる。神父さんの言葉に甘えることにした。

その晩、食事をとっていると、同じくここで休ませてもらっている行商人のおじさんが話しかけてきた。

「君たち、この先にある宿街は知っているかい?」

「え?」

「私はそこから来たんだがね。どうやら、あの街の何処かの宿屋に魔道士が泊まっているらしいよ。」

旅をするならやっぱり魔道士がいると心強いよなぁ、と言っておじさんは笑った。

「成る程・・・」

「行ってみるか、その宿街に。」

おじさんにそこまでの道を訊ねた。

明日の朝、早速出発しようと決め、僕たちは眠りにつくことにした。


「ねぇ・・・この先、なんだよね。」

カルルとジノヴィが頷く。だけど、その先には巨大な壁・・・いや、魔物が立ちはだかっている。

「ゴーレムってやつかな、あれ。」

ジノヴィが冷静に言った。

「・・・勝てねぇ。」

僕たちの力では、あのゴーレムに勝てるとは到底思えない。どうすればいいのだろう・・・

「別の所に行ってみる?」

2人は静かに頷いた。

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