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サウナ
ー 3時間後。
開発研究所所員Cが、待機してる部屋に入室してきた。
「今晩は私が担当させていただきますね。
調子はどうですか?」
「まだ振動来ないですね。」
「来ないですか。分かりました。
では、定期的に震度・体温・圧値の3点を計りますね。」
人型の腕に計測機を取り付ける。
そのとき、開発研究所所員Cが気づく。
「あら?表面の温度が通常より冷たいわね。
これではすぐに振動が起きにくいわ。」
「そうなんですか!」
マニュアルも書いていないことだったので、操縦士は驚く。
「では、温めてみましょうか。」
そう言って別の小部屋に案内される。
「・・・サウナだ。」
まさかこのタイミングでサウナを体験できるとは。
冷えていた部位を約30分程度温めて過ごした。
効果は抜群で、表面の温度が温まった。
「ありがとうございました。」
サウナの小部屋を提供してくれた開発研究所所員Cに御礼を言い、待機している部屋に戻り、再びベッドに横たわった。