なろう初心者が初作品を書き上げて。未来のなろう初心者様へ
こんにちは。この度「小さな妖精に転生しました。~勝手に王城に住みつき好き勝手してたら色々問題が解決していたようです~」を完結させることができました。読者の皆様のおかげです。ありがとうございました。
(※追記:「小さな妖精に転生しました」は完結時に書けなかった情報を補うため6/24から続編再開しております)
それでですね、初作品を書き上げてランキングにも載ることができましたので、これから「小説家になろう」様で小説を書き始めようという初心者作家様方に何か参考にして頂けたらなと思い、エッセイを書くことにしました。最近小説を書き始めたけど全くPVが伸びずランキングに載れない、といった方にも何かヒントになれば良いなと思います。
素人ではありますが、異世界転生/転移ジャンル別日間1位、総合日間7位、総合月間6位とランキングにも載ることができましたので、その経験をこれから始める初心者様と共有できたらなと思う次第であります。
「小さな妖精に転生しました」を読んでいなくても分かるように書いたつもりですが、分かり辛い箇所がありましたらすみません。また、この書き方が決して正解だと言うのではなく、私はこう書いたと言うだけのエッセイです。間違いも含まれていると思いますのでご注意ください。
それから、このエッセイは初心者作者向けであり、読者様向けではありません。ランキングの話などで一部ブクマ・Ptを数値としてしか見ていない記述もありますので、不快感に思われることもあるかもしれません。その点は申し訳ありません。読者様には本当に感謝しております。
それではまず、「小さな妖精に転生しました。」の大筋を説明させて頂きますね。ジャンルとしては異世界転生モノで勘違いモノです。主人公が妖精に転生して、隣国と戦争中の王国で遊んでいると、その行いが巡り巡って何故か隣国を撃退することに繋がる。それを見た人間達が妖精はスゴイと勘違いするという物語です。
小説を書こうと思った経緯は「なんとなく」です。もともと「小説家になろう」様でユーザ登録してない読専だったのですが、ある日SNSでブクマが増えないと嘆いておられる作家様を見つけました。
その時初めてブックマークやPtなどのランキングに関する諸々を知りまして、自分もユーザ登録して作者様を応援しようと思ったのです。
そして、せっかくユーザ登録したのだから、ついでに自分も何か書いてみるかと軽い気持ちで書き始めたのでした。
小説を書くのは初めてです。小学5年生の頃に小説モドキをルーズリーフに書き殴ったことはありますが、その程度でした。ただ、創作活動自体が初めてだった訳ではなく、たまに絵を描いたり2次創作漫画同人誌を稀に出したりはしていました。その点では少しアドバンテージがあったのかもしれません。
で、小説の書き方ですね。まずはプロット。プロットは話の最初から最後までの概要みたいなモノです。人によって、面白い話を作るにはプロットが必要と言う人も居れば、プロットがあると話の展開が縛られ面白くなくなるという人も居ます。
どちらが正解というのではなさそうで、好みでプロット作るか作らないかを決めれば良いと思います。
ただし、初心者の内から長編を完結させたいのであれば、プロットはあった方が絶対良いと思います。プロット無しで綺麗に完結させるには才能が必要だと思いますので。
私はプロットを作ってから「小さな妖精に転生しました。」を書き始めました。とは言っても1日で適当に作った箇条書きメモ程度なんですけどね。まず妖精という主人公を決めてから話の大枠を決めて、それからストーリーにどうしても必要なキャラクターを後付けで作っていきました。
どれくらい適当だったのかと言いますと、例えば8話~10話の3話分約8000文字は、プロット上では「妖精が好き勝手王城を見て回るためおおさわぎ。鳥籠に捕まえることに成功、そのままその日が終わる」だけです。
キャラクターに名前は付けませんでした。何故なら他のもっと面白い小説が更新されるまでの暇つぶしに読まれる程度だと思っていたからです。つまり、連続して読まれるのではなく、時間を空けて読まれると思っていました。
そのため読むのを再開する際に「これ誰だったっけ、どんな人だっけ?」と分からなくなると思い、名前は付けませんでした。
じゃぁどうキャラクターを登場させたのかと言いますと、名前は極力出さずに「ドアップ様」とか「お酒マン」とかの愛称を多用しました。名前は覚えてもらえなくてもインパクトのある愛称なら覚えてもらえるかなと思いましたので。
ストーリー展開の序盤はゴリゴリのテンプレです。主人公が転生して、馬車で襲われているお姫様を助けて、そのまま街に付いて行き、冒険者ギルドへ行って騒ぎに、ギルドマスターに目を付けられる。
そこから徐々にテンプレから外れて行きますが、序盤はこれでもかと言う程テンプレ展開そのままにしました。
非テンプレを書きたいと思う人も居ると思いますが、可能であれば序盤はテンプレ展開にした方が、読者様に1話で見切られるようなことにならずに済むと思います。
さらに「小説家になろう」様でウケると言われる、先の読める展開、ストレスフリー、ハッピーエンドを心掛けました。
プロローグは読み飛ばす人が多いそうなので書きませんでした。実際私も「小説家になろう」様で何か読む場合、プロローグを読み飛ばすことが多いです。そうして、転生前のことは書かずに1話時点で既に転生完了という出だしにしました。
また「小説家になろう」様では伏線はあまり好まれないそうです。そうは言っても伏線を入れたい。そのため伏線も、伏線と言うよりはフラグという形で、読者様がどうなるか予想できる、予想できるけど期待してしまう、といったストーリー展開を心掛けました。
大きく長い伏線(数十話後、百十数話後に回収する伏線)で読者が離れないように、伏線やフラグなんて気にしなくても短いスパンで楽しめるようにも気を付けました。
「小さな妖精に転生しました。」は勘違いモノでしたので、短いスパンで起こった勘違いを次の話で答え合わせする、といった構成を連続させることで読者様が離れないように狙いました。
しょっぱなに設定や作中内専門用語をひたすら説明するのはよろしくないようです。読者様がよく分からないから読むのを止めようとしてしまうので。
「小さな妖精に転生しました。」は2話でひたすら設定を語ってしまったため、この点は失敗したなと今でも後悔しています。
次にタイトル。長文タイトルと短文タイトルがありますね。読者様を多く獲得するには、タイトルだけで話の概要が理解できるくらい詰め込んだ方が良いそうです。また、タイトル一覧でクリックの当たり判定を大きくするという考え方もあるそうですね。
ただし、長文タイトルを嫌っている読者様は一定数おられます。
ランキングを駆け上がりたいなら長文タイトルの方がチャンスがあると思いますが、これは「魔女と傭兵」の台頭で流れが変わったような気もしています。
私も「魔女と傭兵」を知った後なら絶対短文タイトルにしたのにという思いは正直あります。それでも、短文タイトルでランキングに載るには余程の力量と、スコッパーと呼ばれる良作を常に探している方々に見つけてもらうまで更新し続ける忍耐力がいるのではないでしょうか。
文体に関して。「…」は2回続けて書くなど一定のルールがあるようです。
「そんなの知ったことか、俺は自由に書くぞ」という意見もあるとは思いますが、守らなかった場合、意外に多くのご指摘を頂くことになります。そのため、特段のこだわりがないのであれば守っておいた方が無難でしょう。
そうは言っても、文体ルールを把握した上で毎話間違っていないかチェックするのは大変でしたので、私の場合は文体をチェックするための専用エディタを作りました。エディタを自作できない人でも、そういったチェックができるフリーのエディタを探してみることをお勧めします。
視点、人称について。小説には一人称や三人称などの視点があるそうです。一人称は主人公などの目線で語られる文体、三人称なら語り部視点で語られる文体だそうです。
一人称は初心者向きだそうですので、初めの内は一人称で書くと楽なのかなと思いました。ただ、視点変更を多用すると読者様が離れかねないそうです。
「小さな妖精に転生しました。」は一人称視点、そしてほぼ毎話、視点が変わります。ここは正直賭けでした。
さらにやっかいなことに、毎回「俺は○○(名前)、××(役職など)だ」という書き出しにするのは非常にチープな気がしましたので、視点変更時に視点主の名前を出していません。毎話、出だし数行で誰視点なのか分かってもらえるように色々と工夫したのです。
結果、分かり辛いという感想をいくつか頂くことにはなってしまいましたが、それでもそれほど読者様は離れず、視点変更が面白いという感想まで頂くことができました。視点変更の多様は工夫次第で何とかなるのかもしれません。
視点変更を多用したため、時系列を弄るのは避けました。視点も変わる上に時系列もバラバラだと、本当に意味不明になると思ったからです。なにか型破りな書き方をしたいのであれば、初心者の内は破る型は1つに絞っておくべきでしょう。
群像劇。これも初心者は避けた方が良いそうです。ましてや主人公不在で問題解決すると、主人公に感情移入している読者様は自分が活躍する快感を味わえないため読むのを止めてしまうそうです。
ただ、「小さな妖精に転生しました。」では三章と五章が群像劇に近い書き方です。主人公なんてほぼ出てきません。しかし何とか乗り切ることができました。
どうやったのかと言いますと、「主人公以外の目立った活躍は全て主人公のおかげ」という構図にしました。これで主人公不在でも主人公に感情移入している読者様の心が離れないように気を付けました。
そして主人公は、むしろ現場から遠く引き離すことに注力しています。この作品において主人公は万能過ぎたのです。現場に野放しだと一瞬で問題解決してしまいます。言わば「映画版ドラ○もん」です。「映画版ドラ○もん」も故障などで役立たずになるシーンが多々ありますが、アレです。
さらに、大人の事情で「人間側はどれだけシリアスになっても良いが、妖精は絶対にシリアス展開に巻き込まない」という指定が途中で加わりました。
ここまでは内容の話でした。そうして、だいたい書けたらいよいよ投稿です。「小説家になろう」様では無名の作品に読者様を流入させるには、トップページの新規更新一覧にできるだけ長時間載り続ける必要があります。そこ以外からの流入は、新作ではほぼ見込めないでしょう。
そのため初日は数時間毎にできれば3話以上更新したいところです。そして翌日から毎日更新して新規更新一覧に載り続けるのです。しかし毎日更新はなかなか辛いため、公開前にできるだけ多く書き溜めておくと良いでしょう。
私は3話書き溜めて、初日に2話、翌日に1話投稿しました。本当は10話書き溜めてから投稿開始する予定だったのですが、公開したくて耐えられなかったのです。
偶然にもTwitterのフォロワーさんに書籍化作家様がいらっしゃったため相談したところ、「もう投稿しちゃえ」とアドバイスを頂いたので投稿を始めた次第です。「小説家になろう」様にユーザ登録した翌日くらいのことでした。この後も色々と相談に乗って頂いて有難かったです。
ランキングに関して。できるだけ多くの人に読んでもらうにはランキングに載る必要があります。
作者側ができる最も効果的な手段の1つは「できるだけ頻繁に更新する」です。「小さな妖精に転生しました。」では、ジャンル別日間10位あたりに居たときに1日3話更新することで、翌日1位を達成することができました。
更新時間も重要です。これは諸説あり、何時に投稿すると効果的とか、手動更新が良いなど、探せば色々とノウハウが出てきます。
それ以外では、自分が狙った順位付近の、ランキングを抜かしたいライバル作品の投稿時間をチェックしましょう。私はここぞというタイミングで、相手が何時頃にブクマ・Ptを稼いでいるのかを確認して、相手が伸び悩む時間帯に更新することでこちらがブクマ・Ptを稼げるようにしました。
他には外部ランキングの利用も1つの手かもしれません。「小さな妖精に転生しました。」では、「小説家になろう 勝手にランキング」様に登録しています。これもTwitterフォロワーの書籍化作家様に設定方法まで丁寧に教えて頂きました(その節は本当にありがとうございました)。
また、他SNSでの宣伝も効果的かもしれません。ただしTwitterはあまり効果はないかも……。RT数はある程度あるのにURLクリック数はゼロなんて当たり前です。
私の場合は自作小説の絵を描いてPixivに投稿、そこにURLを貼って「小説家になろう」様の自作ページに誘導するといったこともやりました。
活動報告で先の展開をネタ晴らしするといったこともやってみました。伏線回収回は、伏線元の話数をあとがきに書いたり、ダレそうな展開のときは次回予告をあとがきに載せたりと試行錯誤もしてみました。
これでランキングが落ちそうになった際に、なんとかジャンル1位を数日キープすることができたのだと思います。
今の「小説家になろう」様では「異世界(恋愛)」が最も強いジャンルです。このジャンルに他ジャンルで勝つには、長い目線で勝負する必要があると思います。
私は2022年10月から2022年12月までランキング上位作品のPt遷移をグラフ化して、どうやってランキングを駆け上がるかを模索していました。
その結果分かったことは、「異世界(恋愛)」は爆発力が他ジャンルと比較にならない程ありますが、意外と短命で2週間程度でPtが伸び悩む作品が多いということです。
「小さな妖精に転生しました。」では2022年12月に4週間粘ることで、隔離ジャンル「異世界転生」から月間総合6位まで登ることができました。
※2024/2/4追記、異世界転生・転移の2023/8頃の仕様変更で隔離ではなくなったようです。
「異世界転生」は隔離されているから総合に入れないのはしょうがないと思わず、日間での勝負は捨てて月間で勝負すれば非転生の「異世界(恋愛)」に勝てる道は十分あると思います。
逆に「異世界(恋愛)」で勝負される場合は爆発力が必要です。埋もれることなくランキングを打ち上げるには、初期ブーストと完結ブーストのタイミングが重要そうだなと感じました。調査していた2022年年末辺りの「異世界(恋愛)」ランキング上位は、初期ブーストが切れるタイミングで完結ブーストに繋げていたのです。
なお、その頃にはあの「魔女と傭兵」という化け物並にスゴイ作品が総合ランキングに上位に居られ、ついに抜くことはかないませんでした。遠かったなぁ……。
初期ブースト。これは作品が投稿されてからしばらくの間にブックマークやPtが伸びるというブーストです。この期間にランキングに入ることができれば、その後の読者様獲得はかなり有利です。できればこの期間にランキングに入りたいですね。
10万字ブースト。これは10万字以上でないと読み応えがなく読む気がしないという読者様が、10万字を超えた際に読みに来てくれるのでブーストがかかる……、という説です。
「小さな妖精に転生しました。」では10万字ブーストはありませんでした。あまり期待しない方が良いと思います。
さて、今までは「小説家になろう」様だけの話でした。できるだけ多くの人に読んで欲しいのであれば他の小説投稿サイトにも同時投稿をお勧めします。
「小さな妖精に転生しました。」では約半年遅れで「カクヨム」様にも投稿を始めました。新規読者様はそれ程居ないだろうと予想していたのですが、意外にも多くの新規読者様に読んで頂くことができています。
遅れて投稿している「カクヨム」様で頂く感想の多くが、明らかに先の展開を知らない読者様なのです。その読者様方は「小説家になろう」様では拙作を読んでいないということです。
「カクヨム」様で読者様を自作に流入させるには、★を頂いて「注目の作品」に載ることが重要だそうです。★を頂いた時点で1週間以内に更新していれば「注目の作品」に載ることができます。よって最低1週間に1回は更新していくことになると思います。「小説家になろう」様のように1日何回も毎日連投する必要は多分なさそうです(間違っているかもしれませんが)。
他にも「カクヨム」様の攻略ノウハウは調べれば出てくるのですが、どうやら昨年2022年に仕様変更があったそうで、そのノウハウが今も通用するかは不明です。本気で「カクヨム」様上位を狙うなら調べなおした方が良いでしょう。
もしこれから新作を投稿するという作者様が居られましたら、まずは「カクヨム」様に週1で更新、ある程度溜まってから「小説家になろう」様に連投というやり方が良いのかもしれませんね。
今度は、長期休載してしまった後に再開するパワーを捻り出す話。
私は昨年2022年12月末に体調不良となり、それがキッカケでそれまでの「小さな妖精に転生しました。」の毎日更新が途切れてしまいました。
その頃にはちょうど話の展開もキリが良く(三章スタンピード解決後)、やりたい話をやりきった感があったのです。さらには月間総合ランキング10位以内に入って「小説家になろう」様のトップページに載るという密かな目標も達成していました。
そう、燃え尽きたのです。そのまま2ヶ月間放置しました。
再開しようにも、プロット的にそれまでの面白さを超えられないという思いもありました。そもそも何がウケてランキングを駆け上がれたのかも未だに分かっていません。
再開したのは、そろそろ「この小説は約2ヶ月以上の間、更新されていません」の赤文字が出そうだなと思ったからです。それから、自分は初心者なのだからそれほど面白くなくても良い、エタらせる方がよっぽど悪いと自分に言い聞かせました(エタとはエターナルの略で小説が未完のまま終わることを言います)。
それでも重い腰が上がらず、インターネットカフェに泊まり込んで更新しました。やらざるを得ない状況に自分を追い込んだのです。
どうせ更新するなら今後の山場も欲しいということでプロットも練り直しました。プロットを練り直していると不思議なことに、また書きたいと思うことができたのです。
どうやら私は小説本文を書くのは苦痛ですが、プロット作りは楽しいと感じる質のようでした。
そして、ランキング上位を無理に目指すのをやめました。ランキング上位キープは気力、調査時間、更新スピード、なにより絶対ランキングをキープしてやるんだという熱量が必要で、そして疲れます。
もっと面白い作品を書くことができればそのような熱量など不要なのかもしれませんが、少なくとも私にはそれらがないとランキングを登れませんでした。ランキングを意識しなくなってからは更新も大分楽になったのです。
長期休載後の連載復帰で覚悟しなければならないのはブクマ剥がしです。「小さな妖精に転生しました。」では休載から復帰後、更新する度にブックマークが200くらいドバッと減りました。それも1回や2回じゃありません。増えもするので計いくつ減ったのか正確には分かりませんが、余裕で1000以上減りました。
本当にえっぐい数減ります。更新しなければ減らないため、心を強く持たないと「もう更新しない方が良いかな」とも思えてしまいます。
このように休載後復帰は覚悟が要りますので、できれば長期休載は避けたいところですね。
ちなみに後から知ったことですが、インターネットカフェで「小説家になろう」様へログインすることはお勧めしません。
偶然同じ時間帯に同じインターネットカフェで別の人が「小説家になろう」様へログインすると、複数アカウント使用と判定されてアカウント削除されてしまうという話を聞きかじりました。本当か嘘か判断できませんが、リスクは避けた方が良いでしょう。
そして完結。紆余曲折ありましたが読者の皆様のおかげで完結することができました。ありがとうございます。
「小さな妖精に転生しました。」を読んで頂いた読者様は、最後は駆け足で終わったなという認識を持たれたと思いますが、正解です。
「同じ展開で飽きてきた」という感想を見つけてしまったため焦っていたのです。皆が飽きた訳じゃないとは思いつつも、飽き始めた人が出始めたということは、今後飽きる人が増えるのは目に見えていました。
勘違いモノというジャンルは長く続けるのが難しいジャンルだと思います。話を成り立たせるには勘違いさせる必要があり、それがあまりにも長く続くと「いや、そろそろ気付けよ!」とどうしても思ってしまうのですから。
そのため、ちょっと書き足りていない内容もありましたが急いで完結まで突っ走ることにしました。「最後物足りない」という意見の方には申し訳なかったと思いますが……。それでもエタらずに完結できたのは良かったと思っています。
その後どうなったのかヒントを散りばめるところまでは書けましたので、色々と想像して楽しんで頂ければ幸いです。
ただ、有難いことに思ったよりも「もう少し続いて欲しい」という感想も頂けましたので、何か飽きさせない展開を思い付くことができましたら、もしかすると続編を書くかもしれません。
もし、今から勘違いモノのジャンルで小説を書こうとされている方が居られましたら、それを何話まで続けるのか、そのネタで何話まで引っ張ることができるのかを事前によく検討しておいた方が良いと思います。
違和感がないように勘違いを仕込むのは結構難しかったです。勘違いモノは違和感を感じられてしまったら、そこが寿命なのでしょう。
完結ブースト。これはありました。他作者様の完結作品のデータを見ても分かるように、完結ブーストはあります。だいたい完結後2~5日くらいの間にPtが1.02倍~1.2倍程度になるんじゃないかなと思います。
「小さな妖精に転生しました。」ではまだ完結してすぐですので今後どうなるか分かりませんが、2023/6/19の朝6時半に完結してその昼、夜のランキングではジャンル別日間21位→4位→1位に上がっていました。ありがとうございます。
そして完結ブクマ剥がし。これもありましたね。
完結ブクマ剥がしとは、ブクマを栞として使用されている読者様が完結まで読み切ったため、栞が不要となりブクマを削除することで起こります。
「小さな妖精に転生しました。」では90くらい減って60くらい増えたのでしょうか。今見るとだいたい-30くらいなのですが、減ったり増えたりと激しいのでよく分かりません。
ただ、他作品を見るとだいたい3日後くらいからはあまり減らず、その後は増える一方のようですので、最終的には増えると思います。
最後に。小説書くことを正直舐めてました。働きながら毎日更新は正気じゃないと思います。毎日更新されておられる他の作家様方は本当に尊敬します。
小説は漫画と比べると絵を描かなくて良い分楽ですので、長編を比較的現実的な時間で完結させることができる利点があると思います。しかし、いざ書こうとすると筆が進まない進まない……。頭の中の情景を漫画にするのならそのまま絵にすれば良い訳ですが、文章にしようと思うとこれ程難しいとは思いませんでした。
そんな小説を完結まで導いてくださった読者の皆さま方、それからTwitterで色々と助けて頂いた駆威命様に感謝させて頂きます。
それでは。