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第30話 俺は冒険者になる! ※ジョニー視点

 俺は見習い冒険者のジョニーだ。いつかは有名な冒険者になるのが夢だ。


「これでリーフ草とマナ草が一束ずつになるから俺もやっと冒険者だ」

 冒険者姿を想像すると気持ちが高鳴っていた。だからこそ魔物が近づいてきたことに気づかなかった。


「シャー!」


「うわぁ!?」

 急な衝撃に俺は体を回転させ剣を引き抜き体制を整える。


「キラーマンティスかよ」

 そこには腕が刃になり高さ1.5m程度の体長はあるカマキリの魔物だ。


「シャー!」

 キラーマンティスは腕を大きくあげて、交互に切りつけた。


「こんなんじゃ俺は切れないぜ!」

 それを左右に体をかわし、キラーマンティスの腕が振り切れた瞬間に剣を振った。


「キシャー!」


「へへ、ほらかかって来いよ!」


「シャー!」

 それからキラーマンティスとの戦闘は続き、後少しで勝てると思われた時に事件は起こった。


 両腕を振りあげたキラーマンティスに対して俺は剣で受け止めた時だ。


「うっ、これでいけ――」


「キシャー!」

 剣で受け止めたと同時にキラーマンティスの叫び声が聞こえた。


「なんだこれ……」

 突然の痛みに俺の視界はチカチカと点滅し出した。痛む胸に手を触れると血が吹き出ている。


「ははは、子供も一緒にいったぜ!!」


「領主様流石に――」


「お前もごときが俺に指図をするな!」

 男は不平を伝えるとその場で領主に切りつけられていた。


「ははは。 いい気味だぜ!」


「ふぅ……ふぅ……はやく帰らないと……」

 俺は父と母の顔を思い浮かべた。


「母ちゃん……父ちゃん……」

 意識が遠のいていく中で俺は必死に家に帰ろうと手を伸ばす。


「おお、こいつはしぶといな! こいつを倒せば俺は強くなれるぜ! ははは、俺のために死にな」


「まだ死にたくな――」

 痛みで麻痺していた俺にさらに剣が突き刺さる。


「はは、死ね死ね! これで俺はまたロザリオに好かれるぜ!」


「グッ!?」

 剣は一度体に入ると大きく上に抜き、また上から刺してを繰り返された。俺の体はいつの間にか真っ赤に染まった。


「ははは、俺の糧になってよかったな。 おい、お前らこの坊主をちゃんと持ってけよ! 魔物の頭も一緒にな!」

 領主は自身の家臣にそう伝えるとエッセン町に馬を走らせた。

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